日本料理

店の看板には「旨魚」と書かれている。「鮨」を左右逆にしてるの？と思ったがよく見ると、間には小さく「い」の字が入っている（笑）。 店内は厨房に向いたカウンターにテーブル席。それほどの広さは無く、客はきゅうきゅうと詰まって、魚介類に舌鼓を打ち、酒を嗜んでいる。 先ず出されたのは、 《山かけ鮪》 山芋の口当たりが良く、鮪も冷えっとしている。 濃い色味に見える醤油ダレも思いの外、鹹さに尖りはなく旨味がある。 次いで、 《海亀》 えっつ！食べてイイの？犯罪に加担させられてない？と不安になるが、小笠原辺りでは漁期と頭数を決め捕獲しているよう。 〔バベットの晩餐会（1987年）〕で、会食の参加者たちが《海亀…

就活 私が学生の頃は就活というようなことはしていなかった。 そもそもやりたいことが中学の頃から決まっていた私には迷いなんてものはなかった。 高校に来ていた求人の中で一番行ってみたい日本料理店一択に絞って 働かせてください！と某湯屋へ切願した女の子のように断られてもにしがみつくつもりだったが、あっさりと就職することが出来た。 日本料理業界は人手不足だった。昔ながらのスタイルでなかなか長続きする子が少ない。職人業はどこも同じなんだろうなと勝手に思っている。 そして今お世話になったお店を退職し、1で述べたように就職し、秒で退職した。 取りあえずのアルバイトを応募したが落ちてしまった。 そんなことがあ…

縁起をかつぐ日本の伝統グルメ 皆さん、こんにちは！ 今回は恵方巻きに関する雑学をご紹介します！ 恵方巻きは、節分の日にその年の恵方を向いて無言で食べることで福を呼び込むとされる、日本の伝統的な食べ物です。 元々は商売繁盛や健康祈願のために食べられていたこの特別な巻き寿司には、具材や食べ方に込められた深い意味があります。 この記事では、恵方巻きが持つ魅力やその歴史、さらには最近のトレンドについて詳しくご紹介します。 恵方巻きの発祥と歴史 恵方巻きの発祥は諸説ありますが、江戸時代末期から明治時代にかけて、大阪を中心に節分の行事として、食べられていたとされています。 商人たちが商売繁盛を祈願して巻き…

東京に引っ越してきた。 料理をやっていて勉強のためにステップUPとして一流店に就職したがあまりにも思い描いていた日本料理店とは異なりすぐに退職。 ブラックな職業それは百も承知だがその店で自分の時間を削る、それはもったいないと思った。 好きでもない料理を作るなんてできないな。 前の店では六年七か月働いたが、今回のお店はわずか一週間ほど。 大体どんな感じかお店の内側もみれて良い経験だった面白い。ミシュランもあてにならんな。と思ってしまった。 試用期間中は日払いとのことだったが、、ただ働きとなった。まあ早めに辞めて正解だったと思う。自分にも相手側にも。 というわけで今は無職になってしまった。 まあ日…

大阪が誇るソウルフードの魅力 皆さん、こんにちは！ 今回はたこ焼きに関する雑学をご紹介します！ 大阪の街角に漂う香ばしい香り、ジュワっと溢れるタコの旨味。 そして、丸い形が愛らしいたこ焼きは、まさに大阪を象徴するソウルフードです。 その発祥の起源から、世界に広がる人気、バリエーションの多様さまで、たこ焼きの魅力をたっぷりお届けします。 たこ焼きの発祥と歴史 たこ焼きは、日本の大阪が発祥の地とされ、1935年頃に生まれました。 元々は「ラヂオ焼き」という名前で、牛すじやこんにゃくが具材として使用されていましたが、明石焼きに影響を受けてタコが取り入れられたことで「たこ焼き」が誕生しました。 これを…

台北で、カツ丼が食べられる日本食レストラン、KATSU 鑫へいった。 ※「鑫」の発音はㄒㄧㄣ／xin KATSU 鑫 入り口 座席は店員さんが案内してくださるところに座る 台湾の美食ブログでしばしば見かけて気になっていたのお店で、ふらっと行ったエリアにたまたまあったので入店した。 平日の19時前だったので、ふらり入店でもさほど待たずに座れた。19時すぎたころから、グループのお客さんが立て続けに来てちょっと混み始めた印象。 店内 入り口で食券を買って店員さんに渡し、食後はお膳ごとカウンターの台に上げてさらば、というスタイル。 看板メニューのカツ丼は、並盛330元。今回は小盛り290元を注文した。…

人生で一度は味わいたい料理があった。 「日本料理 龍吟」の山本征治が生み出す一皿。 きっかけは、上京直前に何気なく見たNHKの『プロフェッショナル』。そこには、門外不出とされるレシピを、普及前のYouTubeで惜しみなく公開する料理人の姿があった。「日本料理の未来に貢献したい」と笑顔で語りながら、その眼光は「俺の味を再現できるならやってみろ」と挑むようだった。食べた瞬間、きっと食の価値観が根底から変わる。そんな予感を抱かせた。 平成二十六年三月三日、桃の節句。ライターを目指し奈良から新宿に越してきたが、まだ仕事も決まらず、貯金を切り崩して過ごすニートの生活だった。ミシュラン三つ星、一食3万円と…