源氏物語「若紫」の巻で、光源氏と出会う。 ちなみに若紫とは紫の上の幼名。
たまたま療養に行った山で出会い、源氏に連れ去られる。 そして子供の頃から源氏の思い通りの女性に育てられ、 源氏の正妻である葵の上の死後、結婚する。
源氏が彼女を連れ去った理由は思い人、藤壺に似ていたから
「私がいろいろと考えたり、言ったりしていても、 あなたにこうしたいと思っておいでになることがないのであろうかと、 気づかわしい所もあります。 内大臣に名のって行くことも、まだ結婚前のあなたが、 長くいっしょにいられる夫人や子供たちの中へはいって行って幸福であるかどうかが 疑問だと思って私は躊躇《ちゅうちょ》しているのです。 女として普通に結婚をしてから出会う機会をとらえたほうがいいと思うのですが、 その結婚相手ですね、兵部卿の宮は表面独身ではいられるが、 女好きな方で、通ってお行きになる人の家も多いようだし、 また邸には召人という女房の中の愛人が幾人もいるということですからね、 そんな関係とい…
派手な薄色の小袿《こうちぎ》に撫子《なでしこ》色の細長を 着ている取り合わせも若々しい感じがした。 身の取りなしなどに難はなかったというものの、 以前は田舎の生活から移ったばかりのおおようさが見えるだけのものであった。 紫夫人などの感化を受けて、 今では非常に柔らかな、繊細な美が一挙一動に現われ、 化粧なども上手になって、 不満足な気のするようなことは一つもないはなやかな美人になっていた。 人の妻にさせては後悔が残るであろうと源氏は思った。 右近も二人を微笑《ほほえ》んでながめながら、 父親として見るのに不似合いな源氏の若さは、 夫婦であったなら最もふさわしい配偶であろうと思っていた。 「ほか…
源氏はまだようやく曙《あけぼの》ぐらいの時刻に南御殿へ帰った。 こんなに早く出て行かないでもいいはずであるのにと、 明石はそのあとでやはり物思わしい気がした。 紫の女王はまして、失敬なことであると、 不快に思っているはずの心がらを察して、 「ちょっとうたた寝をして、若い者のようによく寝入ってしまった私を、 迎えにもよこしてくれませんでしたね」 こんなふうにも言って機嫌《きげん》を取っているのもおもしろく思われた。 打ち解けた返辞のしてもらえない源氏は困ったままで、 そのまま寝入ったふうを作ったが、朝はずっと遅くなって起きた。 正月の二日は臨時の饗宴《きょうえん》を催すことになっていたために、 …
光源氏36歳の春から夏の話。 3月20日頃、源氏は春の町で船楽(ふながく)を催し、 秋の町からも秋好中宮方の女房たちを招いた。夜も引き続いて管弦や舞が行われ、 集まった公卿や親王らも加わった。 中でも兵部卿宮(源氏の弟)は玉鬘に求婚する一人で、源氏にぜひにも姫君をと熱心に請うのだった。 翌日、秋の町で中宮による季の御読経が催され、 船楽に訪れた公卿たちも引き続いて参列した。 紫の上は美々しく装った童たちに持たせた供養の花を贈り、中宮と和歌を贈答した。 夏になり、玉鬘の下へ兵部卿宮、髭黒右大将、柏木らから次々と求婚の文が寄せられた。 それらの品定めをしつつ、いつか玉鬘への思慕を押さえがたくなった…
鏡餠《かがみもち》なども取り寄せて、 今年中の幸福を祈るのに興じ合っている所へ主人の源氏がちょっと顔を見せた。 懐中手《ふところで》をしていた者が急に居ずまいを直したりしてきまりを悪がった。 「たいへんな御祝儀なのだね、 皆それぞれ違ったことの上に祝福あれと祈っているのだろうね。 少し私に内容を洩《も》らしてくれないか、私も祝詞を述べるよ」 と微笑《ほほえ》んで言う源氏の美しい顔を見ることが 今年の春の最初の幸福であると人々は思っている。 中将の君が言う。 「御主人様がたを鏡のお餠にも祝っております。 自身たちについての祈りなどをいたすものでございません」 朝の間は参賀の人が多くて騒がしく時が…
光源氏18歳3月から冬10月の話。 瘧(おこり、マラリア)を病んで加持(かじ)のために北山を訪れた源氏は、 通りかかった家で密かに恋焦がれる藤壺(23歳)の面影を持つ少女 (後の紫の上。10歳ほど)を垣間見た。 少女の大伯父の僧都によると彼女は藤壺の兄兵部卿宮の娘で、 父の正妻による圧力を気に病んだ母が早くに亡くなった後、 祖母の北山の尼君(40歳ほど)の元で育てられ10余年たったという。 源氏は少女の後見を申し出たが、 結婚相手とするにはあまりに少女が幼いため、尼君は本気にしなかった。 4月、病で藤壺(23歳)が里下がりし、 源氏は藤壺の侍女王命婦の手引きで再会を果たした。 その後藤壺は源氏…
🪻【源氏物語395 第13帖 明石57】願いが成就したもの物思いをする明石入道。源氏は紫の上のことを思って後悔をする源氏。 〜入道からいえば事が成就しているのであるが、 その境地で新しく物思いをしているのが憐《あわ》れであった。 二条の院の女王《にょおう》にこの噂が伝わっては、 恋愛問題では嫉妬する価値のあることでないとわかっていても、 秘密にしておく自分の態度を恨めしがられては苦しくもあり、 気恥ずかしくもあると思っていた源氏が 紫夫人をどれほど愛しているかは これだけでも想像することができるのである。 女王も源氏を愛することの深いだけ、 他の愛人との関係に不快な色を見せたそのおりおりのこと…
🌊【源氏物語277 第12帖 須磨11】これまで門前に多かった馬や車はもとより影もないのである。人生とはこんなに寂しいものであったのだと源氏は思った。 〜源氏が二条の院へ帰って見ると、 ここでも女房は宵からずっと歎《なげ》き明かしたふうで、 所々にかたまって世の成り行きを悲しんでいた。 家職の詰め所を見ると、 親しい侍臣は源氏について行くはずで、その用意と、 家族たちとの別れを惜しむために各自が 家のほうへ行っていてだれもいない。 家職以外の者も始終集まって来ていたものであるが、 訪《たず》ねて来ることは官辺の目が恐ろしくて だれもできないのである。 これまで門前に多かった馬や車はもとより影も…
色に出して見せないのであるが、 源氏はそのほうを見た時に、 夫人の心の平静でないのを知った。 「もう着る人たちの容貌《きりょう》を考えて 着物を選ぶことはやめることにしよう、 もらった人に腹をたてさせるばかりだ。 どんなによくできた着物でも物質には限りがあって、 人の顔は醜くても深さのあるものだからね」 こんなことも言いながら、 源氏は末摘花《すえつむはな》の着料に柳の色の織物に、 上品な唐草《からくさ》の織られてあるのを選んで、 それが艶な感じのする物であったから、 人知れず微笑《ほほえ》まれるのであった。 梅の折り枝の上に蝶《ちょう》と鳥の飛びちがっている 支那《しな》風な気のする白い袿《…
【源氏物語724 第22帖 玉鬘24】 右近は旅からすぐに六条院へ出仕した。 姫君の話をする機会を早く得たいと思う心から急いだのである。 門をはいるとすでにすべての空気に 特別な豪華な家であることが感ぜられるのが六条院である。 来る車、出て行く車が無数に目につく。 自分などがこの家の一人の女房として自由に出入りをすることも まばゆい気のすることであると右近に思われた。 その晩は主人夫婦の前へは出ずに、 部屋へ引きこもって右近はまた物思いをした。 翌日は昨日自宅から上がって来た高級の女房が 幾人《いくたり》もある中から、 特に右近が夫人に呼び出されたのを、右近は誇らしく思った。 源氏も夫人の居間…
シュークリームじゃなかった 名前はフランス語だけれど、日本生まれのバラです。 シューラネージュ Sul la Neige 日本 2013年木村卓功 作出 花びらがクシュクシュしてかわいいスプレー缶からプシューッと出したホイップクリームみたい😋 シューラネージュ、ネージュは雪だから、生クリーム入りのシュークリームのことかと思ってしまいました。 名付けの由来は、花形が雪の上を思わせるからだそう。Sur La Neige とは、フランス語で「雪の上」と言う意味。 以前、作出者の木村卓功氏のお話を伺う機会があったのですが、バラの名前については、いつもアンテナを張って、何か良い言葉がないか探しておられる…
あさきゆめみし 完全版9 作者:大和 和紀 講談社 Amazon まあまあ大きな赤さんだこと。 三の宮、成人して匂兵部卿の宮。源氏の孫。 薫の中将、夕霧の弟。源氏の末息子。女三宮の子。 光る源氏の君なんて古いわーという今時の女子。 落ち葉の宮と雲居の雁と1日おきに通うまめな男、夕霧。 好きでもない女にやさしくするのは罪だよ。薫に教えてあげる匂の宮。 髭黒の大臣の娘、真木柱の君。 源氏になりたい匂の宮。紫の上みたいなひといないかなー。 自分は源氏の子じゃないかも。。いやな予感がする薫の君。 八の宮の娘たち。大君(おおいぎみ)と中の君。 身体が弱い大君。 俗聖(ぞくひじり)、俗体でありながら心は僧…
いま読む『源氏物語』 (河出新書) 作者:角田光代,山本淳子 河出書房新社 Amazon 五年もの間、小説を書かずに『源氏物語(池澤夏樹=個人編集日本文学全集)』 の現代語訳に取り組んだ作家の角田光代さんと、『紫式部ひとり語り』や『平安人の心で「源氏物語」を読む』ですっかりお馴染みになった感のある平安文学研究者山本淳子さんの対談集。いやはやこれは面白かった。期待以上に面白かった。たとえば角田さんが問いかける。 『源氏物語』は非常に長いなかで話のタッチが変わるんですよね。最初は女性達のエピソードがぽんぽんと並ぶように出てくるんですけど、「玉鬘」になると突然、映画みたいなエンターテインメントになり…
12月はあっという間ですね。 今年も結局、大河ドラマを貫徹してしまった。 ・・・子どもの頃から、親がそうだったこともあって、毎年大河ドラマを新年から年末まで見るんですよ。 この数年は、毎年見ることにいささか苦痛を感じつつも、例年のことなので、なんとか、かんとか、今年も全話見終わりそうです。 で、筆者ははっきりいって、つまらなかったです。まぁ、あまりドラマチックな動きもないしね~。平安時代で、藤原の摂政時代なんてさ。しかも、道長のキャラも紫式部もけっこう好きになれなかった。なんだかな~。 まぁでも、久々に源氏物語と枕草子を手に取ってみようかなと言う気分にはなりました。 あんまり好きではないんだけ…
あさきゆめみし 完全版8 作者:大和 和紀 講談社 Amazon ああ…この女の自由のないこの世から…わたしは早く去ってしまいたい。 夕霧、藤の典侍は奥さんじゃないのね。こどもいっぱいいるけど。 こどもの恋じゃなくて大人の恋。 落ち葉の宮のところへ、もう3年通ってるの、夕霧。 恋は前世からの縁。 女心がまったくわかってない夕霧。 自分のことは棚に上げる源氏。りこうぶった人が自分のことはわかっていない。花散里にまで言われる源氏。 まじめな人が狂い始めると果てしがない。 もうかなり重症な紫の上。 人とこの世を愛し、人に愛されてしあわせだった紫の上。 あれ?源氏のマウント? しあわせになれない源氏。…
関東は、快晴の日が続いています。 まだ、当分、雨は降りそうにありません。 晩秋に植えたビオラは花が咲いていて、株も生長中ですが、芽を出したスイセン、キンセンカ、それからまだ芽は出ていないチューリップ、ヒヤシンス、ユリ、ラナンキュラスなどに水撒きをしました。もちろん、長年育てている盆栽などにも。 裏庭では、実生のイロハモミジが紅葉しています。 紫色に紅葉?する仮称「紫の上」もいまは、紅く染まっています。これからさらに色が変わります。 これは名品の種を失敬して蒔いたのですが、幸い親木と似ています。 モミジや椿やバラもそうですが、接ぎ木で育てると、同じ品種の性質を受け継ぎますけれどね。 千両は数か所…
望月の歌を四納言が解説 NHK大河ドラマ「光る君へ」第45回「はばたき」が11/24に放送された。源氏物語を脱稿したまひろ(藤式部)は、これまでの道長との生き方に別れを告げ、羽ばたいていった。まずは公式サイトからあらすじを引用する。 (45)はばたき 初回放送日:2024年11月24日 まひろ(吉高由里子)の源氏物語はいよいよ終盤を迎えていた。ある日、まひろは娘・賢子(南沙良)から、宮仕えしたいと相談され、自分の代わりに太皇太后になった彰子(見上愛)に仕えることを提案。まひろは長年の夢だった旅に出る決意を固める。しかし道長(柄本佑)の反対にあい、ついにまひろは賢子にまつわる秘密を明かすことに。…
大河ドラマ「光る君へ」に菅原孝標女が登場すると発表された。後に『更級日記』を書くことになる女性である。 『更級日記』は江國香織さんの現代語訳で読んだことがあったが(当ブログでも紹介した)、この際ちゃんと読んでみようと思い、手を出した。 まずはいつものように「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」シリーズから川村裕子編『更級日記』を読むことに。毎度毎度のことながら、たった数百円で古典作品の基礎が分かるというのは、奇跡に近い。 そしていよいよ原岡文子訳注『更級日記』へ。 一度は現代語訳を読んでいることから、今回は「脚注だけで原文を読む」ことにチャレンジしてみた。 上総の国で育った作者。姉や継母から…
源氏物語 あさきゆめみし 完全版(7) (Kissコミックス) 作者:大和和紀 講談社 Amazon …許せぬ…! 三の宮の猫だけでもほしい柏木。 跡継ぎがいない冷泉帝。 出家したい紫の上(37)。寝耳に水の源氏。 明石の尼君が幸運の女神に。 昔の妻や恋人の話を紫の上にする源氏。 強行突破の柏木。 ばれた!! 源氏の因果応報。 いい年して三の宮にネチネチ。自分のことは棚に上げてねー。 しかも柏木をいじめ抜く源氏。 三の宮出産。のちの薫。 数々の女を不幸にする男。 源氏(58)。 柏木の妻、二の宮を世話するうちに好きになってしまう夕霧。 自分の家は所帯じみてていやな夕霧。男って。。 おちび三の宮…
バラの家の大苗がもう届きました いつもなら2月くらいに届くのに… 風姿花伝 紅リリエンタール 今の時期届くと新芽が芽吹いてしまってすごく中途半端になってしまうその後からも芽吹くだろうけど早い時期の大苗は芽吹きが最初の芽吹きが不発に終わるので今までの方がよかったですねまあきっと事情があるのでしょうね それと注意書きが入ってました寒さにあてると枯れる恐れがあると早々と掘り上げてハウスで栽培していたので寒暖差の関係のようです うちは暖地なので大丈夫だろうけどすでに芽吹いているのでまあ冬までそのままにして2月になったら新芽を促そうと思います また今年は新品種は抽選でしたね私は「紫の上」狙いでしたがハズ…
源氏物語 あさきゆめみし 完全版(6) (Kissコミックス) 作者:大和和紀 講談社 Amazon そしてこれが罪というものなら…人はみな生まれながらの罪びとなのだ。 無骨者の右大将に無理やり妻にさせられたモテ子の玉鬘。 右大将の北の方は式部卿の宮の娘、紫の上の異母姉。 大きくなった夕霧。もうここまできたら、雲居の雁*1の父が申し込んでこないと結婚しない。 父に朝寝の顔を見られる夕霧。 ちいひめの入内。明石の上をお側の人に。グッジョブな紫の上。 やっと紫の上と明石の上の対面。 源氏(40)、準太上天皇に。名前も六条の院。準皇族。もともと帝の息子なのにねぇ。。 朱雀院の一番かわいがってる三の宮…
読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/2567592 1 若菜 上 2 朱雀院のみかどありしみゆきのゝち。そのころほ ひよりれいならずなやみわたらせ給。もとよりあ つしくおはしますうちに。このたびは物心ほそ くおぼしめされて。とし頃おこなひのほいふかき を。后の宮のおはしましつるほどはよろづはゞか り聞えさせ給て。今までおぼしとゞこほりつる を。猶そのかたにもよほすにやあらん。世にひさし かるまじき心ちなんするなどの給はせて。さる べき御心まうけどもせさせ給ふ。みこたちは春宮 ををき奉りて。女宮たちなん四所おはしまし ける。其中に藤つぼと聞えしは。先帝の源氏に 3 ぞおは…
本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。 みなさんこんにちは、つばきです。 このブログはつばきが日々出会った 美味しいものや面白い本、勉強したことを備忘録的に書いていくブログです。 ぜひ皆様の選ぶ際の参考や暇つぶしになれば嬉しいです。 今回は読んだ本の紹介です。 今回読んだ本はこちら。 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿 著者:汀 こるもの 出版社:講談社タイガ カテゴリ・分野:ミステリー (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 要約(講談社HPより) 夫はヘタレな警察トップ、妻は隠れた名探偵。夫にかわって謎解き…
あさきゆめみし 完全版5 作者:大和 和紀 講談社 Amazon でもわたくしは春が好きよ。 やっぱり六条の御息所の娘、梅壺にも手を出したい源氏。 朝顔の君。パパママ見て結婚がいやになった。 源の典侍!元気元気。長生きしそうよね、こういう人。 朝顔の君に振られたから、やっと紫の上に話す源氏。 他の女の批評を紫の上にするんかいっ。 夕霧と雲居の雁。いとこ同士。 身分が高く生まれると、官位は重いのままで遊芸にばかり走る。学問させたい源氏。 梅壺が中宮に。 源氏の夢の館完成。 男なら一番の捧げものを愛する女性に贈るもの。 亡き夕顔の娘、瑠璃君。 太夫の監(たゆうのげん)のアプローチがいやで逃げる瑠璃…
源氏物語ウェイリー版の4冊目を読み始めた。 1.2は5000円以上したが、4は3200円の定価で買えた。 最終の4まで読む人は少ないのかもしれない。 源氏物語を読んできて、最愛の人と死別して、その人とそっくりな人や面影を見いだせる人に恋するパターンが多いと分かった。 紫の上は藤壺の姪。似ている。 4でも、そっくりさんが登場する。薫はハチノミヤの娘・アゲマキに恋するがアゲマキは亡くなる。 後にアゲマキの母親違いの妹ウキフネと出会う。ウキフネはアゲマキにそっくり。 現実には、そうそう似た人に出会えないから、そっくりさんに恋するパターンにあまり共感できないが話としては面白い。 女性は受け身で、光源氏…