『FIVE 6 SEVEN』(どうかエフロクセブンと発音してください)の1965年8・9・10月号が出てきた。 VAN や JUN のカッターシャツがどうだとかカーディガンがどうだとか、『MEN`S CLUB』の今月号がどうだとかと、中高生男子の一部が話題にする時代たった。アメリカの中流やや富裕階級の子弟の風俗を物真似して、アイビールックなんぞともてはやしていた時代だ。 それには染まらなかった。私が好きなアメリカは「ジョン・フォードなアメリカ」であって「ワーナーブラザースなアメリカ」ではなかった。黒人ジャズっぽいアメリカであって、ビルボード・キャッシュボックスっぽいアメリカではなかった。 なら…