テキストエディタの1つ。vimの名称はVi IMprovedの略で、viエディタの派生(viクローン)である。UNIXプラットフォームではemacsに並ぶ高機能エディタであり、大抵のLinuxディストリビューションにはvimがviのエイリアスとしてインストールされている。viクローンの中では最も有名で、viといえばvimを指すことも多い。
設定ファイルの編集やプログラムを書くのに特化したエディタで、vimスクリプトと呼ばれる独自のスクリプトを使用して高度に機能を拡張することができる。
vimにはモード(ノーマル、挿入、コマンド、ビジュアル)と呼ばれる概念があり、それを使い分けることでテキストを編集していく。またキーバインドも特殊で、モード概念とともに使い始める人には習得の敷居が高い。しかし次第に慣れていくとvimのキーバインド(特にカーソル移動)が手に馴染んでしまい、他のエディタで作業するのが苦痛になってしまうことがある。これをvim病という。
開発はBram Moolenaar氏を中心としたオープンソース形態で進められている。ライセンスはGPL互換のチャリティウェア。国際化されているために日本語でも使用可。Windows版は香り屋というところで配布されている。
vim病の典型例として、vimperatorというFirefoxブラウザでvimの機能を再現した拡張機能がある。
*1:昔のバージョンのVimでは日本語を扱う上で色々と問題があったが、現在では問題なく扱えるようになっている。またこちらは現在更新されていないので、特殊な事情がない限りはこちらを使う必要はない