ベストアンサー
現在のところ、遺伝子組換え食品・製品による被害は出ていません。 昭和電工トリプトファン事件についてですが、 確かに、そのような事件はありました。 「遺伝子組換えにより不純物が生じ、それが被害をもたらした」 と当初考えられていました。 しかし、その「不純物」と同じ物質は 遺伝子組換えしていない場合にも生じることが後に、わかっています。 確かにその不純物には毒性がありましたが、 製品に含まれている量よりもはるかに大量に摂取してようやく影響が出る程度のものです。 結局、あの事件は「トリプトファンの過剰摂取」が原因であり、 遺伝子組換えとは関係のない事件です。 (遺伝子組換えしていないトリプトファンでも過剰摂取で同じ被害が出ています) 参考 http://yoshibero.at.webry.info/200703/article_7.html 昭和電工トリプトファンと並んで、 ブラジルナッツのアレルギーが紹介されることがあるかと思います。 しかし、これは開発途中で、中止され、市場には出回っていません。 当時、ブラジルナッツのアレルギー源(アレルゲン)となるタンパク質はわかりませんでした。 偶然にも、遺伝子組換えに使った遺伝子が、 そのアレルゲンタンパク質の遺伝子であったことから、 ブラジルナッツのアレルゲン発見に繋がりました。 その為、開発は途中で中止。 実際に、市場に出回っていないため、これでアレルギーが起こったということはありません。 http://www.cbijapan.com/qa/food_a12.html ahiru8080さん 現状では、研究以外の目的で遺伝子組換え作物は作られていません。 さて、少々気になったので追記します。 そのニュースが「遺伝子組換えされた穀物」ということであれば、 Bt毒を作るように改良された作物でしょう。 (これ以外に、殺虫遺伝子を組み込んだものはありませんから) このBt毒はチョウやガの幼虫のみを殺す、非常に安全性の高い物質です。 動物と昆虫は消化器系の作りが違いますので、 ヒトや動物がBt毒を食べても、毒性はありません。 その証拠に、「安全な生物農薬」として 有機栽培、無農薬栽培に用いてもよいとされています。 で、当のニュースですが。 アメリカで好まれている、あるチョウの幼虫に、 遺伝子組換えしていない植物の葉に、 「遺伝子組換え穀物」の花粉を大量に振りかけた物を食べさせたら、 花粉に含まれていたBt毒で死んでしまったというお話です。 「チョウの幼虫を殺す毒で、駆除対象外のチョウの幼虫が死んでしまった」 という非常に当たり前の話。 日本であれば、 「除草剤を大量に桜にかけたら、桜が枯れてしまった」 という様なお話です。 >何年か後に子供・孫たちに被害が出てからでは遅いのです。 確かにそうです。 けどね、今普通に「安全」だと思って食べている作物も家畜も、 人間の手によって改造されてきた生物なんですよ? (間接的に遺伝子を弄ってはいます) 遺伝子組換え反対派は、 そういう作物や家畜の危険性を無視して、 遺伝子組換え作物だけを「遺伝子を弄った作物」として危険視します。 今まで食べてた作物も、 あと数世代経ってようやく毒性が現れるかもしれません。 今も毎年毎年、新しく、「間接的に遺伝子を弄った」品種はたくさん出ています。 それらの食経験は皆無ですよ。 そういった遺伝子組換えでない作物も、もしかしたら数世代後に害をもたらすかもしれません。 …そう考えると、 家畜も畑で採れる作物も一切食べれません。 野生のトリやイノシシを狩猟し、 キノコ、山菜など採取したもの以外は口にできません。
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質問者からのお礼コメント
詳しい説明ありがとうございます。
お礼日時:2009/12/5 21:10