現役の交通誘導警備員です。
私の在籍する会社でも、あなたが遭遇した警備員同様な人はいます。
警備員が好きで仕事を選んだ人は皆無に等しく、多くが会社倒産やリストラ、あるいは自己都合退職で希望する再就職先が見つからず、最後の砦として警備員になったのが現状です。
入社すれば研修がありますが、過去の職業で何を求められ何を学んだかで警備員の態度が出てきます。
つまり、人を相手に仕事をしてきた人《接客業・販売員・営業等》などは言葉使いや接遇態度は警備員となってからも生かされます。一方、機械相手や運転手といった人を相手に仕事をしてきた人は、よほど意識して言葉使いや接遇態度を身につけていかないと現場でのクレーム対象になったりもします。
恐らく、あなたが遭遇した警備員も後者の方だと思われます。
研修は基本教育15時間以上と業務別教育15時間以上ですが、知識として学ぶだけで現実には現場にでて学ぶことが大きいです。そして現場へ数人で行っても配置されれば一人で立哨することが多く、先輩が横に立ち教育するといった機会はほとんどなく、クレームが来て初めて、その隊員に注意をしてるのが現状です。
ですから前職の経験してきたことが表に出るといえます。
警備員の人数は依頼元が決めるので人件費《依頼元が警備会社に支払う》が発生する以上、警備員が警備員を指導教育する余分な人件費は出さないのは当然のこです。本来、警備会社が世の中のニーズに合わせ人材教育をするとともにダメな警備員は解雇すべきと私は思いますし、警備員自体の質の向上は得られないでしょう。
警備員に対してのクレームは依頼元である某大学です。
警備会社にクレームを言ったとしても別な隊員が来るだけで解決には至りません。大学側にクレームを言えば、依頼元である大学での警備の仕事を警備会社が失うことになるので、横柄な態度や言動をする警備員は勤務させません。
大学もクレームを聞き入れた以上、警備員に対してチェックする体制が出来ると思うので・・・。