ドイツ連邦軍はドイツ国民の猛反対(議会では再軍備反対法が成立していた)にも関わらずアデナウアー政権により編成誕生しました
東欧、特に東独に駐留するソ連軍と西側諸国軍ではあまりに兵力差があったため、米英が西ドイツに再軍備するよう強要したためです
しかし近隣諸国、特にフランスは強硬に反対
そのためアメリカは近隣諸国に対し
ドイツ連邦軍の陸軍(予備役召集により充足される旧装備の国土防衛隊を除く)と空軍全部隊の指揮権を西ドイツ政府に付与せず、米人将軍が就任するNATO欧州統合軍司令官に付与する
(自衛隊の指揮権は日本政府にある)
参謀本部は設置しない
(自衛隊には統合幕僚監部がある)
連邦軍の兵力上限を50万人以下とする
海軍に長距離航行できる潜水艦や大型水上艦を保有させない
という条件で近隣諸国の理解を得ました
海外派兵はNATO加盟国域内のみ
(そのためモガディシュでのハイジャック事件対応に連邦軍ではなく、国境警備隊所属の特殊部隊GSG9が出動した)
冷戦終結までドイツの兵器輸出はNATO加盟国、日本やオーストラリアのようなアメリカと強い同盟関係のある国で現時点で武力紛争に巻き込まれていない国に限定し議会承認も必要と足枷したのです
冷戦終結、ドイツ統一の代償でドイツ連邦軍の兵力上限は最大37万人以下とされ、隣国ポーランドと比較しても小規模で国防力は骨抜きにされました
その代わりNATO又は国連の要請によりNATO域外への派兵承認
(コソボ、アフガニスタン)
議会承認の元、NATOや親米同盟国以外の現時点で武力紛争に巻き込まれていない国への兵器輸出は認められています