漢字として
- 意味
- 一つの、単独の、片方の、わずかな。
- 〔説文解字・巻四上〕に「鳥一枚なり」とある。
- 字源
- 隹+又の会意。隹は鳥、又は手。一羽の鳥を手で捕えているところ。二羽の鳥をつかんでいるのが双(雙)。〔説文〕に「又もて隹を持するに从(したが)ふ。一隹を持するを隻と曰ひ、二隹を雙と曰ふ」とある。
- 甲骨文では、捕獲の意味で使われていて、獲のもとになった字である。その後、鳥一羽の意味になり、捕獲の意味で獲が使われるようになった。
- 音訓
- 音読みはセキ(漢音)。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 隻影・隻眼・隻句・隻字・隻手・隻輪・隻腕