水とは、もっとも身近で重要な液体である。H2O。
水はまた、以下のことを表す。
- 水(すい) - 水曜日の略
- 水行 - 五行の第五位。方角では北、十干では壬、癸に対応し、十二支では子、亥に対応する。
- 水(生放送主) - ニコニコ生放送主 リンク参照
- 水 - 「カービィのエアライド」のモード「ウエライド」のコースの一つ
水(みず)
自然界に安定して存在する無味無臭透明の物質である。常温では液体か固体。
とくに液体を水といい、固体は氷、気体は水蒸気という。
適度の温度をもつと温水・お湯、上げすぎると熱湯と名称が変わる。
気体、液体、固体(氷)、どれも生物にとって身近であるし、地球全体の71%は海洋、人体の約60%は水分である。(ちなみに血液は約8%)雨のように空から降ってきたり、湧き水・地下水・井戸水・温泉のように出てくるものまで様々。
水不足になると農業や商売、飲料水、行動などに多大な影響が出るため、節水が呼びかけられたり取水制限・断水、給水支援といった対策や支援が実施される場合も多い。
種類・用途とひとくちに言っても海水・井戸水・川の水・雨水・泥水、塩水、水道水、飲料水、生活用水、工業用水、農業用水と幅広い単語があり、枝分かれしていけば調理、原料、希釈、処理、洗浄、冷却、船体のバラスト、水力発電、拷問まで書ききれないほどある。ウォータースポーツも普及し、ウォーターカッターのように水圧を使うものもある。
天の恵みとして、雨水が飲料水、農業用水、トイレの水などに有効活用される場合もある。
古くは基本的な元素として扱われていた。化学的性質についてはDHMOを参照。
生存に不可欠なもの
人間の生存に不可欠であり、地球全体では海洋が大きな割合を占めているとはいえ、海水(塩水)のままでは飲用に適さず、災害発生時の断水をはじめ、水自体が汚染されていたり井戸がなく水場が遠かったりと「水資源」というように実生活で苦労を強いられる人間は多い。
水道自体があっても断水が多かったり汚染されている場合もあるため、「水道を捻ればいつでもきれいな水が飲める」という国は日本を含め12か国しかない点にも留意したい。砂漠や降雨の乏しい土地において水や水源はより一層高い価値を持つ。
また薬にもよるが、薬を飲むときはお茶よりこちらのほうが良いと言われている。また冷水よりも白湯のような「温めた水」のほうが胃腸への負担は少ない。(高温である必要はい)
スポーツドリンクなど糖分が多く、また味が濃いという方は水で薄めると飲みやすくなり節約にもなる。スーパーや薬局でも粉末のものも発売されている。水の割合はお好みで。
「運動中に水を飲むな!」と昔はよく言われ未だに頑なに信じている古い人もいるが、元は「戦時中にジャングルなどで(煮沸されていない)不衛生な生水は腹を壊す=死に直結するから飲むな!」という言葉が伝言ゲームで勝手に曲解されて伝わったもので、全く科学的根拠がない。熱中症は死亡や重篤な症状を引き起こすため確実な水分補給を行ってほしい。ちなみに現在の軍人さんも国を問わず水筒を携帯している。
特に汚染されていなければ煮沸すればほぼ安全になるし、海水を飲めば飲んだ量の2倍の水分を失って危険な状態になる…と知っておくといざという時のサバイバルでも役に立つ。
人間の生存に必要不可欠だが、水だけを摂取し過ぎても体液が薄まりすぎるなどで死ぬ。(水中毒とも)
逆に動物・生物・植物によっては長期間の絶水にも強い種類もいる。
水上・水中を活かすもの
- 乗り物… 船舶、潜水艦、深海探査船、水陸両用車、水上バス、水上機、飛行艇など。
- 容器… 水槽・金魚鉢など。
- 遊び… 水泳、潜水、水上スキー、水上バイクなど。
- 冷却… 川の水を冷蔵庫代わりにする、原子力発電所の冷却プールなど。
- 推進… スクリュープロペラ、ウォータージェット推進など。
- 兵器… 魚雷、機雷など。
- デザイン・シチュエーション
トラブル
雨・雪・雹・霧・ゲリラ豪雨・洪水・津波など、視界不良や事故・破損といった原因にもなる。
極論、降水が過剰でも少な過ぎても何らかの不具合がある為、ため池・井戸・水門・ダムといった貯水・調整施設が作られたり、遠くの川から水を引くために用水路などが整備されることで安定した水源利用を目指したものが多い。
空気中の水分、過剰に多い/少ない湿度、飛散した飛沫もトラブルとなり、不快や熱中症・カビ・錆・ニオイ・電子機器の故障の原因ともなる。蚊(ボウフラ)の発生源にもなる。
物品を野ざらしにした場合、劣化を早める原因として紫外線と並んで雨水・海水を含む潮風などの影響も大きい。
水難事故
当然ながら人間は水の中で呼吸することができないため事故の原因となる。科学が発展した現在においても水難事故による犠牲者は毎年多く発生している。真冬に落水するなら納得できるが、真夏の晴れた日や周囲に人がいる環境下でも起きているのが怖いところ。
年齢・装備・水泳能力にかかわらず、離岸流や河川における水深・水流の大きく変わる箇所、危険生物、ダムの放水、低体温症、減圧症(潜水病)といった水泳方式や場所に見合った知識・情報を知っておくと自身や家族・仲間ののリスク(→溺死)を大きく減らすことが可能である。
漢字として
- 意味
- 水、流水、液体、川、海、水のあるところ、潤う、などの意味がある。
- 〔説文解字・巻十一〕に「凖(たひ)らかなるなり」とあり、水準の意味が載っている。水・準は畳韻。また五行説を踏まえ「北方の行なり」とある(水行は北方に配される)。
- 字形
- 水の流れの象形。〔説文〕には、「眾水並び流れ、中に微陽の气有るに象る」とある。「中に微陽の气~」というの易による。
- 音訓
- 音読みはスイ(漢音、呉音)、訓読みは、みず。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校1年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 水は部首、水部を作る。偏に置かれた場合は氵 の形になり、さんずいと呼ばれる(氵部)。下部に置かれる場合は氺の形になり、したみずなどと呼ばれる。水、川に関することを表す意符として用いられる。
- 声符
- 水を声符とする漢字に、𡬄などがある。
- 語彙
- 水圧・水位・水運・水泳・水煙・水温・水火・水害・水管・水球・水銀・水産・水死・水晶・水上・水深・水槽・水葬・水族館・水中・水滴・水分・水密・水理・水流・水量・水冷・水路
異体字
互換文字
㊌、⽔はUnicodeにおいて水と互換とされる字である。⽔は部首としての水を表す。
書として
水のテーマ
水のためには(他人の)命をも厭わぬ世紀末救水主の悲しみに満ちた音楽である。
関連動画
関連項目
[日]水 - [英]water - [仏]eau - [独]Wasser - [伊]acqua - [西]agua - [羅]aqua