害とは、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
-
音によって意味が異なる。
- 殺す、傷つける、損なう、わざわい、邪魔する、妨げる、恐れる、要塞、憎い
- (曷・盍・何と通じて)疑問副詞として使われる。なんぞ、なに、いずれ
- 〔説文解字・巻七〕に「傷つくるなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕は「宀に從い口に從う。宀、口は、言、家より起こるなり。丯聲」とし形声で、中傷やら失言は家(宀)の内から起こることからと解く。白川静は、会意で、取っ手のある大きな(丯)で、祝詞を収めた器(口)を破って祈りの効能を害する意だと解く。
- 音訓
- 音読みは1.の場合カイ(漢音)、ガイ(呉音)、2.の場合カツ(漢音)。訓読みは、そこなう、にくむ、なんぞ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 害を声符とする漢字に、割、搳、犗、𥎆、轄、豁などがある。
- 語彙
- 害悪・害意・害心・害虫・害毒・害馬