臭とは、におい、くささ、という意味の漢字である。
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また臭素のこと。
漢字として
- 意味
- 旧字体は臭。
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- くさい、におい、嫌なにおい、におう、悪い噂、よろしくない
- (嗅と通じて)嗅ぐ
- 字形
- 自+犬の会意。自は鼻の意味で、犬は嗅覚に優れている動物ということで、においという意味。〔説文解字・巻十〕に「禽走りて臭ぎて其の迹を知るは、犬なり」とある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、シュウ(漢音)、2.の場合、キュウ(呉音)、訓読みは、におう、におい、くさい、かぐ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- JIS X 0208で臭・臭は区点29-13に包摂されていたが、JIS X 0213で臭が分けて追加され、包摂基準の適用対象外となった。
- 声符
- 臭を声符とする漢字に、嗅(齅)、殠、糗、𧽒、などがある。
- 語彙
- 臭骸・臭気・臭味・臭穢
異体字
- 臭は、旧字体で人名用漢字である。2004年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第三水準。
- 殠は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔説文〕には別の字として載っているが、段注に「今字、もっぱら臭を用ゐる」とある。
- 𣧁は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔康煕字典〕に「按ずるに音義、殠と同じ」とある。
- 臰は、〔広韻〕に「俗に臰と作(な)す」とある異体字。JIS X 0212補助漢字。