4次元とは、次元が4つあるもののことである。
空間内の点の位置を表す際に、直線上なら1つの数、平面上なら2つの数、3次元空間内なら3つの数で表現できる。こういった、「空間内の点をいくつの数で表現できるか」を次元という。4次元では、点の位置を表す際に4つの数を必要としており、3次元空間にさらに1つの座標軸が加わったものとも言える。長さの軸が4つある空間も4次元であり、複素数2つの組も、(実数上では)4次元となる。
物理学では、3次元空間と時間軸を合わせて、4次元時空として扱うことがある。相対性理論では時間と空間が互いに影響し合うので、4次元のミンコフスキー時空で考える。しばしば「第4の次元は時間」などといわれるが、ニュートン力学では時間は空間から独立しているので、一緒にして扱う必要性はない。
フィクションでは、入れ物に何かを出し入れするシーンなどで、その量が入れ物の大きさを明らかに上回っている場合に「4次元」と言われることがある。作画ミスもあれば、意図的にそのように描いている(ツッコミ待ち)場合もある。そんなに大きな物を格納するには次元が多くないと成り立たない、という考えからなのだろう。ドラえもんの四次元ポケットが大きく影響しているとも考えられる。
多面体の4次元バージョン。3次元の多面体を複数貼り合わせることによって作られる。正多面体の4次元バージョンを正多胞体という。すべて合同な正多面体から構成され、かつ各頂点に同じ数の正多面体が集まる多胞体のことである。
以下、正多胞体について列挙する。
4次元の図形を理解する方法のひとつとして、3次元への投影がある。イメージとしては、4次元の図形に光を当て、3次元のスクリーンに映す、といった感じ。投影の仕方は様々あるが、ここでは2種類の方法について述べる。ひとつは、平行な光を当てること。もうひとつは、1点から放射状の光を当てることである。
前者の方法では図形の大まかなイメージがしやすいが、本来交わらない面が交わってしまう。後者の方法では辺や面の間のつながりを保つことができるが、元の図形とはかけ離れた形になってしまう。4次元方向の奥行きは、後者の方法では中心との距離に対応し、光源から遠いものほど、3次元に射影したときに中心に近い位置になる。形が入れ子構造になっているのはそのため。
以下に挙げる図では、単独で載っているものは後者の方法をとっている。2つ載っているものは前者、後者の順であり、辺の色は対応している。お絵カキコは2次元なので、厳密には3次元投影図をさらに2次元に投影したものである(2次元への投影の仕方は前者の方法に従う)。
尚、実際の4次元の図形は、すべての頂点、辺、面、多面体が外側にある。辺の長さはすべて等しく、構成する面や多面体はすべて合同である。
注意:以下の図は、描いた人(=当記事初版~第6版編集者)の憶測を含みます。正確な図である保証はありません。
長さの等しいマッチ棒を10本使って、マッチ棒1本を1辺とする正三角形を10個作れ。
掲示板
141 ななしのよっしん
2020/01/17(金) 06:30:42 ID: zkJHnuvHmR
142 ななしのよっしん
2021/07/07(水) 05:05:14 ID: xu2k5YFYPk
>>94
それと関連する話で、超弦理論だと通常の4次元時空に加えて6つの余剰次元が隠れていると予想されているけど、予想が正しければ、隠れているというか極めて小さい空間(プランク長?)なので、これまでのところ人間が観測できないだけで存在自体はしている。
同じように2次元の面や1次元の線も、2次元目、3次元目が人間の認識に対して小さすぎて無視できるのでないものとしてみなされているだけで存在自体はしている。
例えば紙の上に2次元の平面を書くというのは、実際には筆跡に厚みがあるので、実は3次元の立体だけど、それは無視される(あるいは隠される)。余剰次元ってのは案外こういうもんなんじゃないかと自分は予想してる。
143 ななしのよっしん
2024/11/08(金) 21:54:12 ID: A3rJNsUxXx
https://
正600胞体の3次元への展開図の総数は309桁にもなるらしい
やっぱガチの数学者ってとんでもない人がいるな
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最終更新:2025/01/27(月) 00:00
最終更新:2025/01/27(月) 00:00
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