楓(かえで、カエデ)とは、以下を表す。
この記事では、1.~3.の意味について記述する。なお、当記事では平仮名・片仮名表記についても扱う。
【分類】(クロンキスト)ムクロジ目カエデ科カエデ属(APG)ムクロジ目ムクロジ科カエデ属
【学名】Acer spp.
(学名の由来)Acer→「裂ける」という意味のラテン語古名から
もみじといったら大抵はこの木の仲間を指すので、もみじの項目も参照のこと。カエデの仲間は非常に大きいグループで、雑種や品種も数多く、分類が難しいグループである。編集者の力量では網羅的な紹介はできないので、この記事ではカエデの仲間に共通の特徴と、特筆すべき種を紹介するにとどめる。
葉がカエルの手のようにいくつかに裂けているのが、最もよく知られた特徴である。この数によっておおまかに種類を知ることができる。
最も有名なカエデはイロハモミジ(A. palmatum)だが、7つに裂けた葉先を「イロハニホヘト」と数えたのが和名の由来(実際は葉先の数は5-9と幅があり7とは限らない)。あとは、街路樹として我々の身近で見られるトウカエデ(A.buergerianum)が3つに裂けるということを覚えておくといいかもしれない。
しかし、中にはチドリノキ(A. carpinifolium)のように葉が裂けないカエデもあるので、葉が裂けることはカエデの共通の特徴とはいえない。真にカエデに共通な特徴は、枝の同じ場所から2つの葉が対になるように出る(これを対生という)ことである。これはカエデに限った特徴ではないが、落葉樹で対生といえば、まずカエデ科を連想しても差し支えないと思う。また、プロペラのような形で風に乗る特徴的な形の果実(翼果)をつくるのも共通の特徴である。
カナダの国旗の真ん中にでっかく描かれているのがサトウカエデ(A. saccharum)で、カナダの国花。国章や硬貨にもデザインされている。ご存知メープルシロップの材料だが、木材としても重要。
カエデの材はドラムなどの楽器によく用いられるが、ホワイトシカモアともよばれるセイヨウカジカエデ(A. pseudoplatanus)は特に高級品。高級なバイオリンやギターの材料で、特にあのストラディバリウスの裏板に用いられたことが有名。
※太字は記事がある方です。「楓(かえで)」のみが名前である人物を除き、50音順。
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最終更新:2024/11/27(水) 10:00
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