1982年より週刊ヤングマガジンにて連載開始し、1990年にて完結。単行本全6巻。
1988年にはアニメ映画化され、日本のみならず海外でも高い評価を得た。
また、執筆秘話やNG原稿、単行本未収録である雑誌掲載時の扉絵などを完全網羅した資料集「AKIRA CLUB」が1995年に刊行された。
映画化された同年にはファミコン用ソフトとして同名のアドベンチャーゲームが、そして2002年にはPS2専用ソフト「AKIRA PSYCHO BALL」というピンボールゲームが発売されている。
本作の舞台となった2019年の夏、原作を基にした新アニメ企画が進行していることが発表された。
1982年12月6日、日本に新型爆弾が投下され、その直後第三次世界大戦が勃発し世界は荒廃してしまう。この世界大戦の後に東京湾上に超高層ビルが林立するメガロポリス「ネオ東京」が建設される。
2019年。旧市街に繋がるハイウェイを、職業訓練校に通う少年金田正太郎率いる暴走族が疾走していた。
その最中、暴走族の一人島鉄雄が老人のような少年タカシと衝突事故を起こし重傷を負う。すぐさま現れた警察官のような人物により鉄雄は病院へと運ばれるが、その後行方不明になってしまう。
しばらくして金田達の前に姿を現した鉄雄は以前と様子が変わっていた。鉄雄は超能力者であるタカシの力に触れたため、自らも超能力に目覚めてしまったのだ。そして自らの劣等感を埋めるかのように、超能力の虜となり、さらに凶暴化していく。
大人しかった鉄雄が一変したことに戸惑いを隠せない幼馴染の金田。彼は反政府ゲリラの少女ケイなどと共に鉄雄を追うが、その力はネオ東京をも混乱に陥れる。そんな中金田は、30年前に世界を破滅に導いたのは新型爆弾ではなく、一人の少年、「アキラ」の力に因るものであることを知る……。
劇場版ではストーリーの大幅な圧縮が有るが(公開当時は原作が完結していなかったため)、導入部や個々のシーンに関しては原作と大体同じである。
原作との変更点は以下の通り。
円形にゆがむ空間、尾を引くテールランプなど、現在の映像作品でも数多く使われる表現の数々を生み出した。
この作品には、「さんをつけろよデコ助野郎」(劇場版のみ)や「俺達ァ健康優良不良少年だぜ」「ピーキーすぎてお前には無理だよ」といった独特な台詞や、鉄雄やアキラ、ケイ達が繰り広げる超能力を駆使した戦闘シーンといった魅力が沢山ある。
これらに加えて劇場版で目を見張るのは、雰囲気とマッチした芸能山城組の音楽と──中でも特筆すべきなのが──金田のバイクである。あの魅力的なボディ、ありえないバック走行など、バイク乗りにはたまらない物である。
一度視聴してみれば、作画・音楽・台詞回しや金田のバイクなど、AKIRAの素晴らしさが分かるであろう。
以後、様々なアニメなどにおいて、このバイクはオマージュされていくことになる。
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https://twitter.com/jmaieh/status/1278873875925700608
ちなみに金田のバイクは原作ではあまり乗る機会が無く、作者が設定を決めていないため描く度に微妙に変わっている。逆に劇場版では終始乗っている。
なお、劇中に登場するこのバイクを基にしたバイクそのものが存在することも事実である。
2019年7月4日、ロサンゼルスにて開催されたAnime Expo 2019に大友氏が出席。原作全巻を基にした新アニメのプロジェクトが発表された。また、劇場版の4Kリマスター版ソフト(商品ページ)と大友克洋全集が発売されることも告知された。
2008年頃よりアメリカの俳優レオナルド・ディカプリオがプロデューサーとなり、2009年夏の公開に向けて実写化の企画が進行していた。しかし、同年夏頃には監督の降板や製作が難航している状態と、企画そのものが暗礁に乗り上げているとの報道が伝えられた。
だが2010年に入ってから、映画「アイアンマン」の脚本家チームと、新たな監督の起用に向けての交渉が進んでいることが分かり、少しずつではあるが実写化に向けて製作が進んでいるらしい。レオナルド・ディカプリオは筋金入りの「AKIRA」ファンであるそうだが、本編には出演しないと発表している。原作に忠実な映画にするため、全6巻のシリーズを3巻ずつに分けて、各2時間ずつの2部作で製作するという。
2019年5月、ワーナーブラザーズが2021年5月21日に全米公開することを発表した。が、2019年7月、ワーナーブラザーズが脚本に懸念要素があるとしてクランクインを延期し、さらに監督を予定していたタイカ・ワイティティが別映画の監督を優先したことで再び公開時期が未定となってしまった。
掲示板
331 ななしのよっしん
2024/12/07(土) 21:48:02 ID: Flwph9Ii44
>>326
鉄雄に取り込まれたあと、金田はまだしも大佐すら生き延びたのにカオリだけ死ぬんかとは確かに思ったな…
先日の配信で初めてちゃんとアニメ版を観れて、原作を読んだのは何年も前の子供の頃だったからストーリーもうろ覚えだったけど、それでも原作とアニメ版で展開がここまで違うのかと驚いた(原作や上映時間の都合なのは分かっているが)
332 ななしのよっしん
2024/12/15(日) 22:47:25 ID: Dulg1Hi8ZE
子供のころ見たときは難解だなあと思ったが、今見ると
・金田に対するコンプレックスを拗らせてはいるが、力が暴走すると真っ先に金田に助けを求めるくらい本心では金田を拠り所にしている鉄雄
・そんなさんざんイキり散らかしておいて助けを求めてきた鉄雄にノータイムで駆け寄ったり、なんか腕から変異してるっぽい→鉄雄の急所ではなく腕を切断する、つまりなんとか鉄雄を助けようとし、鉄雄の最後の命の光を受け止めて死を悼む金田
・悪人面で実験動物として扱われてきたのに終始他人を守るために力を行使し、最後は金田ひとりを助けるために3人で自己犠牲の道を選んだ子供たち
・独断専行と知っていてもなお部下たちが付き従うほど人望が厚い大佐
いい意味で男臭い映画だったんだな
333 ななしのよっしん
2024/12/27(金) 08:12:28 ID: N137HgW834
自分は劇場版だけ見たクチなので金田、鉄雄、タカシ、マサルというアキラ容疑者には参った
といつもこいつもアキラ面してるのが悪い
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最終更新:2025/01/11(土) 08:00
最終更新:2025/01/11(土) 08:00
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