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熱血!スノー・ボーイズ

配信開始日:

熱血!スノー・ボーイズ

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Netflix映画「熱血!スノー・ボーイズ」4月10日(木)独占配信

映画レビュー

4.0コプンカ❤ ごめんなさい!

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0少年ジャンプ

2025年4月13日
iPhoneアプリから投稿

本作は少年院を舞台に新入り主人公ジャブの成長を描く青春ドラマだ。

少年院、ボスの存在、ケンカに強く技術に優れた主人公、
院長とその娘、対照的な良い先生と悪い先生等々、
どこかで見たような設定が並ぶ。

こうした既視感の強い枠組みの中で、
どんなオリジナリティが生まれるのか。

氷、雪、氷像、雪像彫刻、不死鳥を、
登場人物たちの内面的な葛藤や絆を際立たせる巧みな装置として機能している点が、最後の最後まで必見だ。

話が少し脱線するが、
映画製作におけるタイの実情に触れたい。

近年、タイがハリウッドやアジアの映画撮影の拠点として改めて注目を集めている。(ディカプリオの『ザ・ビーチ』で、タイでの撮影は難しくなっていた)

国家レベルで整備された撮影インフラ、
VFXを含む高度な技術スタッフの存在、

ハリウッドや韓国の作品も、
発注するケースは多い程、
人材も最新機材も豊富、

そしてリモートでの発注から納品までを可能にする柔軟なスタイル、
タイは映画製作において世界屈指の環境を誇る。
(タイでの撮影時のエピソードをyoutubeで話してます)

話しを戻して、
本作は、そんな最新技術を駆使、
というよりは
あえて王道の物語、少年ジャンプのような、
友情、勝利、努力のような、
リアリティと感情のアナログの純度をあえて高めていると言えるだろう。

アカデミー賞やカンヌ映画祭のような芸術性を追求する作品ではない、

チョム教官とジャブという主人公の純粋な情熱と仲間たちとの絆を通じて、
観客の心をしっかりと掴むことを狙っている。

ジャブの瞳に宿る信念は、
時にコミカルで、時に胸を打つ瞬間を生み出し、
物語の推進力となっている。

類似作品として『クール・ランニング』を思い出す向きもあるかもしれない。

あの作品がジャマイカのボブスレーチームという奇抜な設定で笑いと感動を誘ったように、本作も少年院という閉鎖的な空間で、
氷像彫刻を通じて自由と希望を見出していく。

設定そのものはベタだが、
キャラクター一人ひとりの背景が丁寧に描かれているため、
感情移入しやすい。

特に、ジャブと仲間たちが互いを信じ、
競い合いながら成長していく姿は、普遍的だが色褪せない魅力に満ちている。

終盤に向けて、笑いと涙が絶妙に織り交ぜられた展開は、
観客を最後の最後までアイデアと工夫とその技術で飽きさせない。

シナリオは決して複雑ではないが、
シンプルながらも力強いメッセージを伝える。

総じて本作は、既視感のある設定を逆手に取り、
純粋で熱い青春の物語を紡ぎ出した。

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蛇足軒妖瀬布