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劇場公開日 2025年4月11日 PROMOTION

アマチュア : 特集

2025年3月31日更新

【スパイ映画史上最も地味、だが最も予測不能な男】
殺しはアマチュア、しかしCIA最高の頭脳をもつ彼に
しかできない“絶技”で遂行する俺流の斬新復讐劇!
「007」「ミッション」に次ぐ注目スパイアクション

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読者の皆さんは、“スパイ映画の主人公”と聞くと、誰を思い浮かべるだろうか。

「007」シリーズのジェームズ・ボンド、「ミッション:インポッシブル」シリーズのイーサン・ハント、「ボーン」シリーズのジェイソン・ボーンら、レジェンド級のキャラクターが次々と想起されるに違いない。

4月11日に公開される「アマチュア」も、そんな大ヒット映画の系譜に連なる、全スパイアクション好きに見てほしい1本。しかしここで、ある衝撃の事実をお伝えしたい。

(左から)「ミッション:インポッシブル」シリーズのイーサン・ハント、「007」シリーズのジェームズ・ボンド、「ボーン」シリーズのジェイソン・ボーン
(左から)「ミッション:インポッシブル」シリーズのイーサン・ハント、「007」シリーズのジェームズ・ボンド、「ボーン」シリーズのジェイソン・ボーン

「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが演じる主人公・チャーリーは、あろうことか、殺しも特殊任務の経験もない“アマチュア”=つまり素人。そんな彼が、国際的なテロ組織に、たったひとりで立ち向かうのだ。

この設定で「詰んでない?」「無理では?」という声があちこちから聞こえてきそうだが……その点は心配ご無用! 何とチャーリーは、CIA最高のIQをもつ超頭脳派で、観客の想像を超えた、“俺流”の斬新復讐劇を繰り広げる――!

ラミ・マレック演じる主人公・チャーリー。この男が極めて面白い…!
ラミ・マレック演じる主人公・チャーリー。この男が極めて面白い…!

少しでも「面白そう」と感じたのなら、この記事の続きをぜひ読んでみてほしい。映画.comがこの4月に激推しするスパイアクション大作「アマチュア」はきっと、あなたに損はさせないはずだ。


【スパイアクション映画ファンは無視できない注目作】
主人公、ラスト、キャストが“予測不能”に面白すぎ!


予告編を見れば、本作の主人公と物語の斬新性、世界をまたにかけたスケールを体感できるはず。そのうえでこの項目では、主人公、結末、キャストの魅力をお伝えする。


●[え、ウソ!?そうきた!?]主人公と物語が超面白い!
主人公=超地味だけどキレると超狂気的! 物語=最愛の妻の復讐を…銃を使うのは怖いので、頭脳プレーでやってやる! このアマチュア、ナメてると痛い目をみる――
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前述した通り、およそスパイ映画の主人公にならなさそうなチャーリーのキャラクターが、めちゃくちゃ斬新。CIAの地下で、1日中モニターにかじりついているデスクワーカーで、現場経験は皆無。妻に向ける笑顔などを見るに、めちゃくちゃ良い人そう。

そんなチャーリーが、ある事件を機に、激変するのだが……ここが特に面白い! 意表をつかれる物語を、以下に紹介してみよう。


[“予想外レベル”30%]

スパイアクション大作の主人公は、まさかの現場経験ゼロ、気弱で内気なCIA暗号解読者・チャーリー 愛する妻(CIAの同僚)と穏やかな生活を送る

[“予想外レベル”100%]

ある朝出勤すると、上司から伝えられた衝撃の事実 ロンドンに出張中の妻が、テロリストに殺害された……

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[“予想外レベル”150%]

チャーリー「自分で犯人を探す」 上層部「ええ?(笑)」 チャーリーは上層部の弱みをつかみ「俺を鍛えてくれ!」 戦闘訓練を受けるが、銃すら扱えず「おまえに人を殺すのはムリ」と失望される…どうする?

[“予想外レベル”200%]

CIA最高のIQを誇るチャーリー「僕には僕のやり方がある」 たったひとりで国際テロ組織を殲滅へ→“分析官のスキル”をフル活用、超絶頭脳プレーを連発→(例:“犯人が泳ぐプールを爆破し、恐怖を与えて殺す”)

[“予想外レベル”∞%]

スパイ映画史上最も地味な主人公“だからこそ”、最も先が読めず、最もド派手な復讐劇。冷静な頭脳か、暴走する狂気か――4月のオススメ“スパイアクション・サスペンス大作”を目撃せよ


[まさかの“予測不能”驚くべき結末に!?]
事件の裏には、ある陰謀が隠されていた――この“アマチュア”に、あなたも騙される。
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上述したあらすじだけで、二転三転する展開に大いに振り回されていることと思うが、これは物語のほんの一部。

“スパイアクション映画の主人公”の定義をぶっ飛ばすチャーリーが仕掛ける罠、そして彼自身も予想できなかった陰謀とは――? 超絶怒涛の展開が、映画館で待ち受けている。


●[あ、この人たちが出てるんなら面白いよそりゃ]
主演は「ボヘラプ」のラミ・マレック! 「マトリックス」ローレンス・フィッシュバーン、「ウォーキング・デッド」ジョン・バーンサルら、“間違いない”面々で満足度太鼓判!
第91回アカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレック
第91回アカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレック

チャーリーを演じるのは、「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを熱演し、第91回アカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレック。その“憑依型”の演技で、シビれるギャップを炸裂させ、思わず応援したくなる愛すべきチャーリーを、時に泥臭く、時にクールに体現する。さらに「ボヘミアン・ラプソディ」以来、7年ぶりの来日も決定しており、大いに盛り上がりそうだ。

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続いて「マトリックス」シリーズで主人公・ネオを導くキャラクターだったローレンス・フィッシュバーンが、本作ではチャーリーを導くCIA教官・ヘンダーソンを演じる。チャーリーを鍛えるメンターでありながら、直後に彼を追う追跡者にもなるという唯一無二のキャラクターとなっている。

そして「ウォーキング・デッド」「デアデビル」のジョン・バーンサルがCIAエージェント、ザ・ベア役で共演。アクション映画ファンからすると実家のように安心感のある&めちゃくちゃ信頼できる面子が脇を固めているので、問答無用で映画館に行くことをオススメする。


【編集部レビュー】アクション好きも大満足! 殺しの
“アマチュア”の超絶頭脳プレーがえげつな過ぎた…

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ここからは、本編を鑑賞した映画.com編集部員のレビューをお届け。主要なスパイアクションシリーズは一通り見てきた筆者。ある程度、展開のパターンが頭に入っているからこそ、ことごとくその予想が裏切られる快感を味わうことができた。

読者の楽しみを奪わないためにもネタバレは避けるが、「見たことのないものを見たぞ!」という興奮&熱が伝わったら幸いだ。


●これがIQ170、CIA最高の頭脳を誇る男のやり方か! 完璧に計算された超絶頭脳プレー&残虐な“死の罠”が最高すぎた
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本編でさらっと明かされるのだが、何とチャーリーのIQは“170”という驚異の数値。大好きな妻・サラにデレデレしている笑顔や、人と目を合わせないシャイな雰囲気に騙されそうになっていたが……超ハイスペ集団・CIA屈指の頭脳を誇る、とんでもない天才なのだ。


[冒頭からラストまで圧倒され続けた、チャーリーの超絶頭脳プレー集を一部抜粋!]
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①:IQと分析官としてのスキルをフル活用! 監視カメラ映像や衛星のデータを合成し、妻を殺害したテロリストを一瞬で特定…復讐が始まる。

②:チャーリーはCIAから一目置かれるどころか、危険視されることに……CIAを離反し、逃走の最中、“ありもの”で爆弾を作成し撹乱する。

③:CIAが世界中の監視カメラにアクセスし、自分を探している…どうする? チャーリーは自分の顔をスマホでスキャン→監視カメラ上の一般人の顔にリアルタイム合成! え、そんなこと可能なの!?

④:ターゲットとなるテロリスト4人へ、芸術的なまでの“死の罠”を仕掛ける――ターゲットの習慣や弱点を徹底的にリサーチし、“その人が最も嫌な殺され方”を冷静に組み立て、遂行する……。

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ほかにもいろいろあって最高に面白かったのだが、特に“死の罠”のバリエーションが、映画ファンとしてはグッとくるものばかり! 最初のターゲットの殺し方は、筆者自身の“持病”にも共通していたため、思わず「さすがに勘弁してあげて」「えぐ過ぎだろ……涙」と震えた。

仰天に次ぐ仰天、ドキドキ感と爽快感が半端じゃないチャーリーのスーパープレーを、絶対に見逃さないでほしい。


●普通の人の復讐って、めちゃくちゃしんどい… チャーリーのリアルな復讐劇に、予想外の感動がこみ上げた
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本作は「超頭脳派によるド派手な復讐劇」であると同時に、「妻を失ったごく普通の男がもがき苦しむリアルな復讐劇」でもある点が、むちゃくちゃに好きだった。

従来のスパイアクション映画では、何もかもパーフェクトなスパイがいとも簡単に敵を倒したりする。

しかし本作は、「普通の人の復讐って、そんなにスムーズにいかないよね?」というポイントを巧みについてくるところが新しい。

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CIA上層部を捨て身の覚悟で脅迫するも、ひとりきりになると、あまりの緊張感に嘔吐するチャーリー。犯人に抑えようのない怒りを燃やしているのに、命を奪うことの恐怖に震えて銃口が定まらない――そして、度々、妻の幻影を見ては喪失感に囚われる――。

想像を絶するしんどさにボロボロになり、“復讐の鬼”になり切れない、けれども復讐に向き合わないと生きていけない、そんな人間臭さを、目を逸らすことなく描いているのだ。

チャーリーのそんな“内なる戦い”を、ラミ・マレックが呼吸が苦しくなるほどの切実さで表現していて、思わず「自分の恋人や家族の命が奪われたら、自分はどうするだろう?」と考えるほど、この物語を身近に感じ、最後には予想外の感動に包まれた。ここが、ほかの作品にはなかった、筆者が1番好きなポイントだった。


●こんなのスパイ映画で見たことない…完全想定外の結末に愕然 観客すらも騙されるチャーリーの選択とは!?
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最後に伝えたいのは、この結末には筆者も“騙された”……ということ。

観客は中盤まで、いわゆる“神の視点”で全てを把握しつつ物語を追いかける。しかし中盤、理性と狂気の間で揺れ続けていたチャーリーのメーターが、ある方向へと完全に振り切れる(マレックのこのグラデーションの芝居が凄まじかった)。

やがてチャーリーはCIAを騙し、テロリストを騙し、果ては「全てを把握している」はずの観客すらも騙すことになる。もう気持ち良いくらい、物語はコントロールできない境地へと突き進んでいくのだ。

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そもそも本作は、「テロリストを追うチャーリー」「チャーリーを追うCIA」「CIAを追う謎の追っ手」という複雑な四つ巴構造で、そこに「頭脳と肉体の戦い」などの“テーマの対立構造”が巧妙に絡んでくるため、途中で「よく考えられてるな~」と嘆息したほど、脚本が素晴らしい出来だった。

鑑賞後、筆者の頭に浮かび上がったのは、「普段穏やかな人がキレるときが1番怖い」というシンプルな真理。いやもう本当に、スパイアクション好きにとにかく本作を見てほしい。これまでの経験値で編み上げた展開予想がことごとく裏切られ、気付けば見たこともない結末を迎えているはずだから。

映画.comからの切なるお願いだ、どうかお見逃しなきように――。

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