アマチュア : 特集
【スパイ映画史上最も地味、だが最も予測不能な男】
殺しはアマチュア、しかしCIA最高の頭脳をもつ彼に
しかできない“絶技”で遂行する俺流の斬新復讐劇!
「007」「ミッション」に次ぐ注目スパイアクション

読者の皆さんは、“スパイ映画の主人公”と聞くと、誰を思い浮かべるだろうか。
「007」シリーズのジェームズ・ボンド、「ミッション:インポッシブル」シリーズのイーサン・ハント、「ボーン」シリーズのジェイソン・ボーンら、レジェンド級のキャラクターが次々と想起されるに違いない。

写真:Everett Collection/アフロ 写真:Splash/AFLO 写真:Everett Collection/アフロ
「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが演じる主人公・チャーリーは、あろうことか、殺しも特殊任務の経験もない
この設定で「詰んでない?」「無理では?」という声があちこちから聞こえてきそうだが……その点は心配ご無用! 何とチャーリーは、

少しでも「面白そう」と感じたのなら、この記事の続きをぜひ読んでみてほしい。映画.comがこの4月に激推しするスパイアクション大作「アマチュア」はきっと、あなたに損はさせないはずだ。
【スパイアクション映画ファンは無視できない注目作】
主人公、ラスト、キャストが“予測不能”に面白すぎ!
予告編を見れば、本作の主人公と物語の斬新性、世界をまたにかけたスケールを体感できるはず。そのうえでこの項目では、主人公、結末、キャストの魅力をお伝えする。
●[え、ウソ!?そうきた!?]主人公と物語が超面白い!
主人公=超地味だけどキレると超狂気的! 物語=最愛の妻の復讐を…銃を使うのは怖いので、頭脳プレーでやってやる! このアマチュア、ナメてると痛い目をみる――

前述した通り、およそスパイ映画の主人公にならなさそうなチャーリーのキャラクターが、
そんなチャーリーが、ある事件を機に、激変するのだが……
[“予想外レベル”30%]
スパイアクション大作の主人公は、まさかの現場経験ゼロ、
ある朝出勤すると、上司から伝えられた衝撃の事実

チャーリー「自分で犯人を探す」 上層部「ええ?(笑)」 チャーリーは上層部の弱みをつかみ「俺を鍛えてくれ!」 戦闘訓練を受けるが、銃すら扱えず
スパイ映画史上最も地味な主人公“だからこそ”、最も先が読めず、最もド派手な復讐劇。冷静な頭脳か、暴走する狂気か――
[まさかの“予測不能”驚くべき結末に!?]
事件の裏には、ある陰謀が隠されていた――この“アマチュア”に、あなたも騙される。

上述したあらすじだけで、二転三転する展開に大いに振り回されていることと思うが、これは物語のほんの一部。
“スパイアクション映画の主人公”の定義をぶっ飛ばすチャーリーが仕掛ける罠、そして彼自身も予想できなかった陰謀とは――?
●[あ、この人たちが出てるんなら面白いよそりゃ]
主演は「ボヘラプ」のラミ・マレック! 「マトリックス」ローレンス・フィッシュバーン、「ウォーキング・デッド」ジョン・バーンサルら、“間違いない”面々で満足度太鼓判!

Photo by Kevin Winter/Getty Images
チャーリーを演じるのは、「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを熱演し、第91回アカデミー主演男優賞を受賞した

続いて「マトリックス」シリーズで主人公・ネオを導くキャラクターだった
そして「ウォーキング・デッド」「デアデビル」の
【編集部レビュー】アクション好きも大満足! 殺しの
“アマチュア”の超絶頭脳プレーがえげつな過ぎた…

ここからは、本編を鑑賞した映画.com編集部員のレビューをお届け。主要なスパイアクションシリーズは一通り見てきた筆者。ある程度、展開のパターンが頭に入っているからこそ、
読者の楽しみを奪わないためにもネタバレは避けるが、
●これがIQ170、CIA最高の頭脳を誇る男のやり方か! 完璧に計算された超絶頭脳プレー&残虐な“死の罠”が最高すぎた

本編でさらっと明かされるのだが、何とチャーリーのIQは
[冒頭からラストまで圧倒され続けた、チャーリーの超絶頭脳プレー集を一部抜粋!]


ほかにもいろいろあって最高に面白かったのだが、特に
仰天に次ぐ仰天、
●普通の人の復讐って、めちゃくちゃしんどい… チャーリーのリアルな復讐劇に、予想外の感動がこみ上げた

本作は「超頭脳派によるド派手な復讐劇」であると同時に、
従来のスパイアクション映画では、何もかもパーフェクトなスパイがいとも簡単に敵を倒したりする。
しかし本作は、

CIA上層部を捨て身の覚悟で脅迫するも、ひとりきりになると、あまりの緊張感に嘔吐するチャーリー。犯人に抑えようのない怒りを燃やしているのに、命を奪うことの恐怖に震えて銃口が定まらない――そして、度々、妻の幻影を見ては喪失感に囚われる――。
想像を絶するしんどさにボロボロになり、“復讐の鬼”になり切れない、
チャーリーのそんな
●こんなのスパイ映画で見たことない…完全想定外の結末に愕然 観客すらも騙されるチャーリーの選択とは!?

最後に伝えたいのは、この結末には筆者も
観客は中盤まで、いわゆる“神の視点”で全てを把握しつつ物語を追いかける。しかし中盤、理性と狂気の間で揺れ続けていたチャーリーのメーターが、
やがてチャーリーはCIAを騙し、テロリストを騙し、果ては

そもそも本作は、「テロリストを追うチャーリー」「チャーリーを追うCIA」「CIAを追う謎の追っ手」という
鑑賞後、筆者の頭に浮かび上がったのは、
映画.comからの切なるお願いだ、