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劇場公開日 2025年4月4日 PROMOTION

HERE 時を越えて : 特集

2025年3月31日更新

【“見たことない”をくれるのはいつもこの2人だった】
「フォレスト・ガンプ」トム・ハンクス×ロバート・ゼ
メキス監督による“とてつもない映画! “ある家”を固定
カメラで何百年も撮影すると…【ラスト大仕掛けに感涙】

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こんな映画、観たことない!!!!



あまりにも革新的なことをしていたので、映画が始まってすぐに衝撃を受けた映画「HERE 時を越えて」が、4月4日から公開されます。

主演はトム・ハンクス、監督はロバート・ゼメキス。昔からずっと、“映画館で映画を観る喜び”を教えてくれた名コンビは、今回も超すごいことに挑んでいました。

この映画を一言で例えるなら、ゼメキス監督の代表作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の“動かない版”。……それどういうこと!?って思いますよね、でも本当に“そう”なんです……!

若いカップルに見えるこの2人、トム・ハンクス&ロビン・ライトです!
若いカップルに見えるこの2人、トム・ハンクス&ロビン・ライトです!

太古の昔から現代までを往き来する壮大な時間旅行を、“ひとつの舞台”で描くまさかの構成。それでいて、最後にはとてつもない多幸感に包まれて……。

すごい技術、すごい映像の映画にもなんだか慣れてしまったこの頃。映画の可能性がもっと広がるようなワクワクする作品を観に行きませんか?


【予告編】喜びも、悲しみも、すべて“ここ”から。

【良作の予感がすごい】「フォレスト・ガンプ」コンビ、
再び。あなたはこれからの104分間で“一生”を生きる。

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まずは、知ればきっと観たくなる本作の魅力について語っていきます。


【「HERE」の魅力①:「フォレスト・ガンプ」の黄金コンビ!】 ロバート・ゼメキス監督×トム・ハンクス! 人生で初めての映画体験を“何度も”与えてくれたこの2人…今度は何を観せてくれる?
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トム・ハンクス&ロバート・ゼメキスといえば、どちらも映画ファン的に「観る前から良作確定」と思えるくらい安心&信頼できる存在です。

10代~70代までを実際に演じています!
10代~70代までを実際に演じています!

思い返してみれば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「フォレスト・ガンプ」が映画好きとなった原体験という人も多いのでは? がしっと心を鷲掴みにされ、映画鑑賞の楽しさを何度も教えてもらいました。

「フォレスト・ガンプ 一期一会」
「フォレスト・ガンプ 一期一会」
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そんな2人がまた新しい映画を作った――さらに、「フォレスト・ガンプ」ヒロインを演じたロビン・ライトや、同作脚本家のエリック・ロスという「チーム・フォレスト・ガンプ」が再集結となれば、映画館に行くしかありません!

撮影中のトム・ハンクス、ロビン・ライト、ロバート・ゼメキス監督
撮影中のトム・ハンクス、ロビン・ライト、ロバート・ゼメキス監督
談笑する「チーム・フォレスト・ガンプ」
談笑する「チーム・フォレスト・ガンプ」

【「HERE」の魅力②:物語を例えるなら…】 動かない、けれど縦横無尽に時空を飛ぶ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」! あなたはこの104分間で“一生”を生きることになる
家が建つずっと前から描かれて……
家が建つずっと前から描かれて……

104分の上映時間で描かれるのは、地球上のある地点に固定カメラを設置し、その場所に暮らす幾世代もの家族が交差して描かれる、愛と喪失、記憶と希望の物語。つまり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の精神を、動かないカメラで時空を越えることで引き継いだ、とも言える作品です。

恐竜が支配する時代から、歴史の授業で習うような出来事、新型コロナウイルスが猛威を振るった近年まで、縦横無尽に時空を飛び、“ここ”に生きる人々の姿が映し出されます。

結婚や妊娠など、“ここ”でさまざまなことが起こる
結婚や妊娠など、“ここ”でさまざまなことが起こる

10代だった主人公はやがて70代へ。誰もが経験するエピソードや人生あるあるが盛り込まれ、観ているうちにさまざまな記憶や感情がぶわっっっと頭のなかによみがえってきます。 “映画を観る”というより、鑑賞中に“一生”を生きるという表現がしっくりくる、未体験の映画なんです(もう少し具体的な“観たときの感情の動き”は、記事最後のレビューでご紹介しますね)。


【ちょっと待って…しかもこんな“すごい”映画なの!?】
トム・ハンクスがVFXで高校生に!?製作裏話が衝撃的

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ここからは、筆者が衝撃を受けた“すごい試み”について具体的に解説していきます。完成させるまでの道のりにも、興味深い裏話がありました。


【衝撃の製作裏話①】動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」って…具体的にどういうこと!? 全編を“定点カメラのみ”で構築した映像体験にワクワクしすぎる!
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映画が始まってすぐに恐竜が駆け抜けるド迫力のシーンが映り、「え、こういう映画だったっけ!?」と驚くと思います。それから氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会い、悠久の時を越えてその場所に家が建ち、いくつもの家族が入居しては出ていく様子が、固定された定点カメラの視点で映し出されていきます

固定された定点カメラの視点はこんな感じです
固定された定点カメラの視点はこんな感じです

この“壮大な時間旅行”を表現するために選んだ手法が、“定点カメラ”というのが斬新。予告を観れば驚くでしょう、本当にカメラがまったく動かないんです!

それでいて、時代と空間が絶えず変化し続けるので、すさまじいダイナミズムが押し寄せる! このアイデア実に見事で、思いついた人は天才だと思いました。

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また、個人的には、「ドラゴンクエスト5」で主人公が石にされ、でも時間が経過していく様子の描かれ方を思い出しました(伝わる人に伝われ)。とにかく、新しい映画体験にワクワクするはずです!


【衝撃の製作裏話②】トム・ハンクス自身が高校生を演じる! どうやって…? 最新VFX技術で10代~70代までを一人で演じる前代未聞の挑戦
トム・ハンクス&ロビン・ライト
トム・ハンクス&ロビン・ライト

物語の中心となるのは、リチャード(トム・ハンクス)とマーガレット(ロビン・ライト)の2人です。まず、この画像を見てほしいのですが……

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なんと、10代~70代までをトム・ハンクスとロビン・ライトが実際に演じているんです! 別の俳優を起用すれば費用も手間も抑えられるはずなのに、あえて本人たちに演じさせるとは――!

一体、どうやったのでしょうか? 答えは「VFX」。製作陣はVFX スタジオのMetaphysicと協力して、ハンクスや他のキャストの何千枚ものアーカイブ画像を使用し、俳優のデジタルメイクを作成したんだそう。

現場にはモニターが2つ設置され、キャストとスタッフは、それぞれの俳優がデジタルメイクを施した時と施さない時の姿をリアルタイムで見ながら撮影を行いました(すごい!)。

これもロビン・ライトです
これもロビン・ライトです

さらに現在68歳のトム・ハンクスが10代を演じるとなると、姿勢や立ち振る舞いの変化も重要になってきます。俳優陣はモニターで自身の姿を都度確認し、その場で年齢に合わせた演技に調整していったそうです(すごすぎる!)。

リアルタイムのVFXが実現させた、まさかの撮影手法。デジタルの進化を感じさせますが、それ以上にハンクスらが名優と呼ばれる所以が、本作でも示されています。


【衝撃の製作裏話③】本作のためにカメラレンズを開発しちゃった “完璧”を追求したプロたちの仕事ぶり
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固定された定点カメラの視点で描く――上述したこの手法、サラッと書きましたし、簡単な手法に聞こえますが、実はめちゃめちゃ大変なんです。

実際にカメラを動かすことができないので、俳優の身長差に気を付けたり、この固定されたフレームの中だけで結婚や出産、家族の病気など、さまざまな出来事を描かなければいけません。全部の時代でこの手法を使うのはとても困難でしたが、この撮影のためになんと“新しいレンズを開発”することで問題を解決し、スムーズに撮影することができたそうです。

窓の外の景色にも注目
窓の外の景色にも注目

窓の外の景色の表現はLED技術を用いており、移り変わる景色を表現。部屋の窓の外に見えるものすべてが、大きなコンピュータースクリーンに映し出された映像で、撮影中にもその場で景色が作り出され、本作をよりリアルなものに押し上げています。


【レビュー】観たら想像の斜め上をいく、個人的大傑作
でした――ラストの“大仕掛け”を絶対に味わってほしい

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最後に、本作を鑑賞した編集部員のレビューを掲載します。観る前から良作確定と勝手に期待値を爆上げしていった結果は?


●絶対良い映画→期待の上をいく個人的大傑作! 最強コンビがまた映画の可能性を広げてくれた
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最初に結論からお伝えさせてください!

トム・ハンクス、ロバート・ゼメキス……どちらかの名前があれば、とりあえず映画館で観て間違いないと思っている映画好きです。そんな2人の再タッグということは「絶対良い映画じゃん!」と期待して鑑賞したら、これが予想のもっと上をいく個人的大傑作!

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冒頭からワクワクして、定点カメラで幾世代もの人々を描くという試みにも驚いて。最強のコンビが令和の今、映画の可能性をもっともっと広げてくれたような気がしました。


●映画を観るというより、人生を観る 未来がもっと楽しみになる希望の物語
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劇中で描かれるのは、他人事じゃないことばかり。ビートルズの流行や、新型コロナウイルスの蔓延を描くシーンも登場し、国が違っても共感できる“あるある”が盛り込まれています。

特にグッときたのは、黒人の父親が息子に「警察官への対応」について教えるシーンです。2020年のジョージ・フロイドが警察に拘束されて殺された事件をふまえて、冷静に、でも緊張しながら、生きるためにどうしたらいいのかを説明します。

普通の映画なら人物の表情にクローズアップしながら描くと思いますが、本作では、息子の表情はカメラ位置の関係で映していません。定点カメラでとらえているため少し引いた画になっていますが、それゆえに実際に起きたことを目撃しているような感覚になり、表情が仔細に見えないからこそ心情が生々しく伝わってきます。

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ここで突然、個人的な話になりますが、昨年に結婚をしまして。夫とこれからの未来について話す時間が増えました。自分たちの家族について、将来どこに住むのか、家を買うのか、その場合はどんな家がいいのか。今はまだわからないことが多すぎて、時には不安になることもあります。

でも、本作を観てからは、未来がちょっとだけ楽しみになりました。これから先、どこでどうやって生きているのかわからないけれど、“本作を観た=人生を観た”ことで未来への選択肢が増えていって、「こうなるかもしれないな」「こんな人生もあるかもしれないな」と、これまでの不安が希望に変わっていました。


●定点カメラの“大仕掛け”に心を掴まれ、鑑賞後は多幸感に包まれる
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繰り返し定点カメラに言及していますが、実は最後にある“大仕掛け”があって……。詳しくは言えないのですが、この大仕掛けによって鑑賞後はものすごい多幸感に包まれて、なんだかジーンとしちゃしました。

言えないのがもどかしくて、本当はすぐにでも言いたい……というより、鑑賞した人々がこのシーンをどうとらえたのか、しばらく語り合いたいです。

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個人の意見としては「映画館で映画を観る理由って、こういう体験がしたいからなのかもな~」って思ったりもして。この感動をもう一度味わいたくって、公開後にも映画館に通う予定です。

映画ファンの皆さんにも幸せな気持ちを絶対に味わってほしい――4月4日公開です。この作品がたくさんの方に届きますように!

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