【前週超え&リピーター続出】スタッフに聞いた実体験が盛りだくさん! 「マイ・エレメント」が共感を呼ぶ秘密
2023年8月14日 19:00
火・水・土・風のエレメントたちが暮らす世界を舞台にしたディズニー&ピクサー最新作「マイ・エレメント」(公開中)。ピクサー史上もっともロマンティックな物語が描かれている本作について、ピーター・ソーン監督が“共感を呼ぶ理由”を明かした。
本作の主人公は、アツくなりやすく家族思いな“火”の女の子・エンバーと涙もろくて心やさしい“水”の青年・ウェイド。火のエレメントが暮らすファイアタウンから出ることなく大好きな父の店を継ぐために頑張っていたエンバーはある日偶然、自分とは正反対なウェイドと出会う。
「他のエレメントとは関われない」と育てられてきたエンバーが、出会うはずのなかったウェイドと互いに心惹かれていく様子が色鮮やかに描かれ、鑑賞者からは「エンバーとウェイドの恋模様にキュンキュンが止まらない!」「エンバーちゃんが心に秘めてる想いがこみ上げて爆発しちゃう気持ちすごく分かる…」など、共感の声が続出している。
製作は非常にチャレンジングだったそうで、ソーン監督は「火が水と恋に落ちたらどうなるんだろうというアイデアからスタートしましたが、正直なところ、最も大きな挑戦はそのコンセプトを成功させることでした。ふたりの間に化学反応が起きなければ、恋に落ちることはない。火と水のふたりがどう惹かれ合っていくのかを考えるのがとても難しかった」と振り返る。
ふたりの“化学反応”をよりリアルで共感できるものにするために、ピクサー・スタジオで働く100人以上のスタッフから様々な体験談を聞いて回り、物語に反映させたそう。ソーン監督は「例えば、ドイツ人と結婚したインド系の女性スタッフは、もともと両親から結婚を反対されていたという経験を話してくれました。彼女は両親に連れられてインドの占星術師を訪ね、“相性完璧”という占い結果が出たおかげで両親が結婚を認めてくれたと教えてくれて、そのエピソードを物語にも少し使わせてもらいました。他にも本当に多様な視点があって、それらのエピソード全てが感情的で愉快な方法で登場人物の旅路に大きな影響を与えてくれました」と話す。
偶然の出会いで惹かれ合うふたりの初々しさや、親に内緒でこっそりデートにでかけるドキドキ感、正反対な性格のパートナーとの出会いが自分らしさを見つけるきっかけになる様子など、本作には誰もが共感できるシーンがたくさん登場し、それらの多くが監督自身やスタッフの経験談をもとに作られている。
ピクサーではこれまでも「カールじいさんの空飛ぶ家」「ウォーリー」など、作中で登場人物の恋模様が描かれることはあったが、本格的なロマンスを描くのは本作が初めて。「モンスターズ・インク」や「インサイド・ヘッド」の監督を務め、現在はピクサー・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるピート・ドクターは、「『101匹わんちゃん』や『ジャングル・ブック』などの監督を務めたウォルフガング・ライザーマンも『アニメーションではラブストーリーを効果的に描くにはコントロールが足りない』と言っていたように、古いアニメーションの歴史では、ラブストーリーはアニメーションではうまく作れないとされてきました。そんな中でピクサーが初めて作る本格的なロマンティックな物語は、挑戦の連続でした」と、7年間にも及ぶ製作期間を経て公開に至った“ピクサー史上もっともロマンティックな物語”について語る。
そんな制作陣の挑戦とこだわりが詰まった本作は、アメリカをはじめすでに公開されている世界10カ国以上で評判が評判を生み、前週を大きく上回る週が続くなど、世界中で「アナと雪の女王2」公開以来のディズニー&ピクサーアニメーション史上最高のヒットを記録。日本でも公開を迎え、公開から10日間で動員は80万5690人、興行収入は 10億3520万2019円を突破。平日にもかかわらず、劇場公開初日の記録を上回る興行収入を記録する日もあり、前週比+8.1%の好成績となっている。
SNSなどでは「正反対のふたりが起こす愛の化学反応が本当に美しい…」「混じり合うことがなかったはずの二人の関係が愛おしく感じた作品!」といった感想が上がり、リピーターも続出している。
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