2025年のNHK大河ドラマは『べらぼう』。18世紀後期の江戸時代に浮世絵や戯作などの出版物をプロデュース・販売した版元・蔦屋重三郎の活躍を描くドラマだそうです。
彼がプロデュースした浮世絵師の一人が、いまなお謎の絵師と言われる東洲斎写楽。その写楽が誕生する過程を想像力を駆使して描いた映画が、以前このブログでご紹介した『写楽』(1995年/監督:篠田正浩)です。
贅沢や娯楽を厳しく規制した松平定信の寛政の改革に反発するようにして登場した写楽の浮世絵。蔦屋重三郎の周辺の文化・芸術の大物たち。
『べらぼう』でこの時期が描かれるのはまだまだ先と思いますが、ざっと予備知識を頭に入れるのにお勧めの映画です。記事では簡単な人物紹介もしていますので、ご参考になればと思います。
写楽を演じるのは真田広之。蔦屋重三郎を演じるのは、名優フランキー堺。若い方は「横浜流星とはイメージが違う!」とおっしゃるかもしれませんが、彼もまた、映画監督川島雄三の遺志を継ぎ『写楽』を企画総指揮、脚色した大物です。
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