鬼畜モード全開のティム・バートンが贈る残酷工場見学!🏭
20年ぶりに観ましたが鬼畜な印象は変わらず。いくら悪ガキ&マセガキとは言えど、仕打ちが酷すぎる!奇想天外かつメルヘンな世界観は見た目だけで、その実態は親への見せしめのために子供が犠牲になる非常に残酷な物語。特にティービーがいたたまれない。彼の人生の行く末はいったい。。『サイコ・ゴアマン』のアラスターくんに匹敵する仕打ちの酷さ。あの後のティービー家の食卓を映してほしかった。
とはいえ、トンデモ工場映画としても十分楽しめる。工場内エレベーターの大量の行先ボタンには楽しい妄想が広がる。記憶から完全に飛んでましたが″人形の病院″が工場内に設置されてたのには笑った。これは工場入り口でチャッキーばりの人形トラウマを植え付けられた子供たちへのエクスキューズになってて、ひとえに鬼畜映画だなんて言えないなと反省。観客側の子供たちには優しい映画です。個人的にトンデモ工場No.1である『妖怪大戦争』のヨモツモノ工場と比べると、絶望的な恐怖が若干足りず見劣りする部分があったのも正直なところ!(比べる作品が違う気もしますが。。)
良い話として終わってましたが、どうせならチャーリーと悪ガキ5人衆の絆が生まれる展開だったら100億点満点だったと思います。チャーリーの家族はそもそもめっちゃ仲良いんだからそれがより強くなったところで何のドラマも生まれないと思いました。工場内にチャーリーの家が建てられる描写も個人的には闇深いものにしか見えず。。チャーリーの身内に閉じこもるのではなく外へパーっと開けてほしかった。
調べると、ガム噛み少女バイオレット役のアナソフィア・ロブは現在もなお売れっ子の女優だそうで、気になってるけど未見の映画に結構出てるみたいで驚いた。バイオレットのような奇っ怪な役のイメージしかないので、どのような違う顔を見せてくれるのか期待。