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Google、「パスキー」をiOSとも同期可能に ~主要なプラットフォームをすべてカバー

iOS 17/iPadOS 17以降の「Chrome」「Google パスワード マネージャー」で

「Google パスワード マネージャー」に保存した「パスキー」をiOSでも利用可能に

 米Googleは1月16日(現地時間)、「Google パスワード マネージャー」に保存した「パスキー」をiOSでも利用可能になったと発表した。iOS 17/iPadOS 17以降の「Google Chrome」ユーザーであれば、パスキーを作成して他のプラットフォーム(Windows、Linux、Android、ChromeOS)と同期できる。

 「パスキー」(Passkeys)は、従来のパスワードに代わる新しい認証方式。生体認証(顔・指紋)やPINを用い、スマートフォンのロックを解除する感覚でアプリ・オンラインサービスへのサインインできる仕組みになっており、パスワードは不要。操作が簡単でフィッシング攻撃に対する耐性が高く、不正アクセスが難しいのが利点だ。作成したパスキーは、「Microsoft アカウント」や「Google アカウント」、「Apple Account」を介して同期できる。

 しかし、これまでは「Google パスワード マネージャー」で作成したパスキーを同期できるのは、Android/ChromeOSのほか、Windows、macOS、Linuxに限られており、iOS/iPadOSでは利用できなかった。今回のアップデートではこの断絶が解消され、「Google パスワード マネージャー」(Google アカウント)を利用しているならば、プラットフォームを問わずパスキーを同期できるようになった。

「Google パスワード マネージャー」と「Apple パスワード」がパスキーの同期をサポートするプラットフォーム

 Appleデバイスでパスキーの管理を「Google パスワード マネージャー」に任せるには、[一般]-[自動入力とパスワード]設定ページで[自動入力の取得先]を「Chrome」にする。初回利用時には本人確認とパスキーの復元に用いるPINの作成が必要だ。

[一般]-[自動入力とパスワード]設定ページで[自動入力の取得先]を「Chrome」に
初回利用時には、パスキーの復元に用いるPINを作成する必要がある