やじうまの杜

Windows 11環境でInternet Explorer 11を起動するショートカットを錬成してみる

おすすめはできないけど、あるとやっぱり便利かもしれない

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Windows 11環境で起動してしまった「Internet Explorer 11」

 先日、Windows 11環境で「Internet Explorer 11」(IE 11)を起動する禁断の死霊術をご紹介しました。

 すると、「PowerShell」の引数にワンライナーを渡せばショートカットファイルにできるよ!という情報が「はてなブックマーク」経由で寄せられました。「やるなよ!絶対やるなよ!」とのことでしたので、ご期待に応えて早速やってみました。

「やるなよ!絶対やるなよ!」との警告付きでの助言

 まず、デスクトップのなにもないところを右クリックして、コンテキストメニューからショートカットファイルを作成します。Windows 11の右クリックメニューはシュッとしていていいですね!

デスクトップのなにもないところを右クリックして、コンテキストメニューからショートカットファイルを作成

 [ショートカットの作成]というダイアログが現れたら、「項目の場所」を適当に指定し(「C:¥」でよいでしょう)、わかりやすい名前を付けます。今回は「Internet Explorer を起動する」という名前にしました。

「項目の場所」を適当に指定
わかりやすい名前を付ける

 ショートカットが作成できたら、次はそれを右クリックして、コンテキストメニューの[プロパティ]アイテムをクリック。[プロパティ]ダイアログにアクセスして、[リンク先]テキストボックスに以下のテキストをコピー&ペーストします。

C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -Command "(New-Object -ComObject InternetExplorer.Application).Visible = $true"
コンテキストメニューの[プロパティ]ダイアログにアクセス
[リンク先]テキストボックスにペースト

 なんだか長々と呪文みたいになってしまっていますが、「Windows PowerShell」で「-Command」以下をコマンドとして解釈して実行してください――という意味です。コマンドの部分は前回の記事で紹介した「PowerShell」スクリプトほぼそのまま(ちょっとだけ短縮)です。

# IE コンポーネントのオブジェクトを作成します
$app = New-Object -ComObject InternetExplorer.Application;
# 作成したオブジェクトを表示します
$app.Visible = $true;

 あとは[OK]か[適用]ボタンをクリックして編集した内容を保存し、ショートカットファイルをダブルクリックして実行してみましょう。IE 11が起動するはずです。

ショートカットファイルをダブルクリックすると、IE 11が起動する

 一瞬、黒いウィンドウが表示されるのが嫌な場合は、[プロパティ]ダイアログの[実行時の大きさ]オプションを[最小化]にするとよいようです。

黒いウィンドウが表示されるのが嫌な場合は、[プロパティ]ダイアログの[実行時の大きさ]オプションを[最小化]に

 これだけでは少し不便なので、起動時に「Google」を表示するなどカスタマイズしてみても面白いでしょう。

C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -Command "$app = New-Object -ComObject InternetExplorer.Application; $app.navigate(\"http://www.google.co.jp/\"); $app.Visible = $true;"

 便利(?)なショートカットファイルができたら「OneDrive」などで同期して、複数の環境で使えるようにしておくとよいですよ(よくない)。

起動時に「Google」を表示するなどカスタマイズ

 それでは、今回はこの辺で。やるなよ!絶対やるなよ!