マスコミしか経験のないあなたがネットで情報発信する時に守ったほうがいいこと
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060406/hanaoka
マスコミまったく未経験だけど花岡氏のいうネットオタク*1の立場から書いてみる。
- 誰も信じるな
- 気をつけろ
- レーザーガンを手放すな
ってこれだとTRPG「パラノイア」の紹介になっちゃうので仕切りなおし。
- あなたは馬の骨だ
- あなたのことは、ネットでは誰も知りません。プロフィール欄に自分の業績をいかに書き連ねようとも、無視されます。そんなの見ないし、何とでも書けるから。プロフィール欄を見るのは、blog見てむかついてあなたの職場に抗議の内容証明を送りつけるとき、電話突撃するときだけです。あなたに対する信用を生むのはWEBに載せた文章それ自体です。WEB上のあなたはリアルのあなたとは違い、駆け出しの媒体に書いている駆け出しの記者です。初心に戻ってください。「園原太陽系電波新聞の浅羽ですが…」と言って話を聞かせてもらうにはどんだけ苦労するのか。また、あなただけつかんでいる事実を根拠にWEB上で何かしようというのは無駄です。創作文章との区別がありません。あなたは馬の骨ですから、誰も信用しません。
- ドメイン名が信頼のチェーンを生む
- クレジットカード一枚で作れてしまう独自ドメインは、何も保障しません。プロバイダのアドレスも、blogサービスのアドレスも何も保障しません。それらのアドレスに載っているものを証拠に発言することは極力避けましょう。それでは記事の下敷きにして良いことは何か。go.jpに載っている資料は政府の主観では正しいと思ってかまいません。ac.jpの資料は、学生ページでないことを確認した後、学問的にはそう間違った主張でないと考えても良いでしょう。間違っていたら同じ分野の別のac.jpの主張をぶつけてください。co.jpはその企業のプレスリリースとしては間違っていませんが、企業それ自体の信頼性は良く考えましょう。大マスコミのサイトはco.jpと同レベルです。
- 他人の視野は狭い
- 記事を書くと「わかってない」人が大量に殺到することがあります。良い機会だと思って丁寧に対応するのが吉。いらついて馬鹿扱いするのは論外。
- 自分の視野はもっと狭い
- 自分の専門以外のことに手を出すときには、慎重に。ちょっと調べた程度で鼻高々に書くと、その分野の専門家がやってきてコテンパンにされることがあります。
- 記事はサイト内で完結させる
- 情報を途中まで書いて、続きは有料で!別のサイトで!というのは嫌われます。その途中までの情報を読む時間がもったいないので。ITProの記者の目がコメント欄で良く文句言われてましたな昔。宣伝なら、宣伝と最初に銘打って書く。そのほうが抵抗が少ないです。
- 犯罪を自慢しない
- チョイワルはめったに通用しません。自分のキャラが立ってくるまでは嘘でも良い子でとおしましょう。
- 世界の9割はクズでできている
- スタージョンの法則。諦めは肝心です。あなたはまだ世界の一割しか見ていない。
- 実名は職場に直結する
- 実名は危険です。あなたの主張はあなたの職場の主張と同義として捉えられることがあります。あと、会社に対する守秘義務も忘れないように。
- 匿名を過信しない
- 実名を出さなかったあなた。特定されないと思っていたら大間違いです。匿名を維持するには文章の内容に対する結構な配慮が要ります。人にあったことを話題にする、過去経験したことを話題にするなどの場合は実名がばれやすいです。長く続けていると記事の内容から徐々に特定されていくことがあるので、ばれてもなんら困らないサイト作りをしましょう。
もともとの花岡氏の記事については、「あーネットにも普通の人が増えたよねえ?」って感じですね。あんなんに噛み付くのはとっても一般人な人でしょ。