ライブが終わった翌日、配信アーカイブを見ながらこのブログエントリを書いております。便利な時代になったものですね。疫病禍で失われたものも多かったけど、それを補うために得たものもそれなりにあったのではなかろうか。モモーイもMCでそれを進化と称していたし。声がなくても残された光や身振りで行う魂の交歓、発生禁止のライブでコールの入るタイミングでペンラ振って身振りのハンドコールしたら、アイコンタクトで「聞こえたよ!」ってレス返してくれる桃井はるこさん、もはやニュータイプとして覚醒してしまったのかもしれん。進化しすぎやろ。
あとはインフラ的な強化として遠方だったり諸事情で現地参戦困難なファンへ向けての配信環境の整備やライブハウスの空調が大幅に強化されてライブ中に涼しすぎるとか。夜の部ゲストの榎本温子氏と始めた配信番組のエモエモ90やそこから生まれた新曲の流星モノローグもそのなかの一つなのかと。そしてモモーイの素晴らしい歌声は今も昔も変わらず我々を魅了しつづけていてくれるのです。推しの健やかなる繁栄と長寿を。
今回のVeats渋谷は去年の20周年ライブと同じ会場。指定席で発声禁止だけど今回は久しぶりのスタンディングなので新鮮な気分であった。死ぬときはスタンディングモードで。でも昼夜2公演を立ちで通すとめっちゃ疲れたので衰えてるなあ、って痛感させられる。座った場所は昼の部が左手真ん中へん、夜の部は右手最前列のせーけん放送でいつも座る馴染みのエリア。ライブは真正面よりも左右から見るよりもなんか情報量が増えて立体的に感じられて好みなのだ。モモーイは割とステージの左右にも動いて来てくれるので距離を感じさせないし。
今回のライブテーマはずばり夏!ということで衣装は白を基調としたさわやかな装い。ひらひらが多くてかわいいぞ(語彙力)。セトリも事前に本人が語っていたとおり、眉間にシワが寄る系の重めのソングはなしで軽やかなので統一されてた。404とかへんじがないとかさいごのろっくとかが眉間にシワっぽいよね。怒れるモモーイ系ソング。反動でそこらへんで固めたセトリが来るのを冬ワンマンで期待したい。
ライブ後にモモイストの皆さんのライブの感想をSNSで検索してみてると、代表曲に集中せずにそれぞれ良かった曲が見事にバラけてて、桃井はるこの作る曲の振り幅の広さというか、どの曲もファンの心に深く突き刺さる強度を有しているアンセム以外の層の厚さがよくわかる。自分的にはANCHORや梯といったライブで歌われる機会の少ない大好きな曲が聞けたし、なにより名前のおかげで長らくライブで歌うことのなかったHappy,Corona blossomが久しぶりにワンマンライブで聞けたことが感動的だった。MCでタイトルコールされないのが若干もどかしくもあるけれど、雌伏の時を経てより曲の魅力が一層輝きを増すような気がした。あと夏ってことで瀬戸の花嫁関連曲は鉄板のRomantic summerは当確として、OVA版OPの絶対乙女、EDの梯の3曲が披露されて割と優遇枠って感じだった。夏テーマでピックアップされたレア曲はアコースティックコーナーのはじめての夏、ゆるめいつ主題歌のきゃぴ夏ハイテンションあたりかな。泳げないや泳ぎたいも聞きたかったけど今回は選外だった。残念。ガチ夏曲だけで固めたライブなんかも面白そうだよな。
MCは相変わらずのモモーイ節が絶好調で、特に印象に残った話題は日ごろから夏が好きだと公言してるけど最近の夏は暑すぎるので好きじゃない!とか、疫病禍でさまざまなライブオタク文化が絶滅の危機に瀕しているけれど、「お水おいしい」は別に滅んでもいいとか。なぜ桃井はるこさんはそこまでお水おいしいに敵意を向けるのか、故郷の村を焼かれた恨みでもあるのだろうか、と心配になった。
ゲストコーナーは昼の部がソロアイドルでモモーイリスペクトを公言している月森楓。発表当初はモモーイとまったく絡みのない人選にこりゃ裏があるかも、と睨んでいたら予想通りモモーイ提供曲の存在が明らかに。SAYONARAの砂時計というタイトルのこの曲、正統モモーイ節という感じの爽快感と疾走感のあるアイドルポップにしあがっており、ライブ初見でブチ上がり必至であります。音源はよ。他のオリジナルソングはカモシカとかネギ塩牛丼とかコミカルな感じも多めだった。憧れのモモーイと同じステージに立つとあって緊張のうかがえる様子だったけど、無事に檜舞台で歌い切った姿はとても清々しかった。
夜の部ゲストはエモエモの朋友榎本温子、疫病禍で長らくステージに立つ機会も逸しており、配信以外で生のステージで人前で歌うのは2年以上ぶりだとか。会場にはあっちゃんのファンも多数来ていた模様。彼らにとっても念願のライブだっただろうなあ。その胸中を思うとこちらも胸が熱くなる。そんなライブで歌うのは、やはりモモーイ関連ということでレアドロとか歌うのかなーって予想してたらまさかの鋼鉄天使くるみでどてっぱらに剛速球をブチこまれた気分。場内のおっさんオタクも湧きあがろうというものである。続いて代表曲のBe My Angelからの新曲、モモーイの手による流星モノローグは発表当初からライブで聞きたいと熱望していたのでモモーイワンマンというこれ以上にない絶好の機会に初披露してもらえて嬉しすぎる。あっちゃんの瞳にも感極まった涙があふれんばかりに湛えられ、今にも泣きだしそうだったけどそこはこらえて最後まできっちり歌い切ったのはさすがのプロだなあとうならされた。
※追記
あっちゃんがうるうるしてるように見えたのはコスメの効果だったという本人からのresあり。
ウルウルは多分3CEのグリッターだと思うんだけど、感動してたよ🙋♀️グリッターこれからも塗るww
— 榎本温子@てんこえ🍎🍬 (@atsuko_bewe) 2022年7月10日
温子使用はこちら。ダブルノートhttps://t.co/VcMe13jW5r#エモエモ90 https://t.co/SZDOQVzgBR
あっちゃんのワンマンライブもいつかできるといいよね。
モモーイの一番良かったライブは最新のワンマンライブというのが自分の口癖なんだけど、今回のライブが終わってもその思いは裏切られる事無く、浮世の憂さも忘れて心の底から楽しめる時間を過ごさせてもらえたよ。ライトゲージ社長が「口からCD音源」って言葉をdisか?って受け取るのも当然だよなあと納得させられる。モモーイのライブパフォーマンスはどの曲でもCDレコーディング時よりも歌いこんで進化・深化してるもんなあ。また次回のワンマンライブでもっともっと魅力的になったモモーイと再会できるのを楽しみに日々を生きていこう。