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“ちい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チイ
語句割合
88.0%
4.7%
2.2%
地位1.1%
地維0.7%
短小0.7%
0.4%
0.4%
千世0.2%
千代0.2%
一寸0.2%
地衣0.2%
幼少0.2%
0.2%
絺帷0.2%
血衣0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庵主あんじゅさんは、よそゆきの茶色ちゃいろのけさをて、かねのまえにつと、にもっているちいさいかねをちーんとたたいて、おきょうみはじめた。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
嬢様じょうさま、おまえさんはおちいさい時分でありましたから、顔も忘れてしまいましたが、今年で丁度十四年あとわっちが前橋にくすぶっていた時
練吉はちいさい時頭の大きな首の細い子供であつたが、房一は彼をかはらのまん中で追ひまはしたこともあるやうな気がする。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
ところがふしぎに、それが門番もんばんとか、受付うけつけとか、地位ちいひく人々ひとびとにかぎっていました。さもなければ、大衆食堂たいしゅうしょくどうまえへならぶような人々ひとびとであります。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
天柱くだけ地維ちいかくるかと思はるる笑ひ声のどよめき、中之町なかのてうの通りはにわかに方角の替りしやうに思はれて、角町すみてう京町きようまち処々ところところのはね橋より、さつさ押せ押せと猪牙ちよきがかつた言葉に人波を分くる群もあり
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あのやうに乞食こじきよばはりしてもらおんし、龍華寺りうげじどれほど立派りつぱ檀家だんかありとらねど、わがあねさま三ねん馴染なじみ銀行ぎんこう川樣かわさま兜町かぶとちやう米樣よねさまもあり、議員ぎいん短小ちいさま根曳ねびきしておくさまにとおほせられしを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「だから母親さんは厭ヨ、ちいとばかりお酒に酔うとじきに親子の差合いもなくそんな事をお言いだものヲ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
もう少しちいさい、十一二歳でもあろうか、やっぱり弁信と同じことに頭を円めて、身に法衣をまとっているが、弁信と根本的に相違しているのは、あれはあれでも男僧の身でしたが、これは女の法体
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
千世ちいちゃん、今(箱さん。)を寄越すから、着換えないでいらっしゃいよ。姉さんを気をつけて。お孝さん
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
謝罪あやまった、謝罪った。たって手前の方から願いましたものを。千世ちいちゃん、御免なさい、と云って、お前さんもおややまり。」と言憎いから先繰りになまって置く。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
千代ちいちやん今日けふすこはうかへと二枚折まいをり屏風べうぶけてまくらもとへすは良之助りやうのすけだせし姿すがたはづかしくきかへらんとつくもいたくせたり。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
千代ちいちやんあれなん学校がくかう御朋友おともだち随分ずゐぶん乱暴らんばう連中れんぢうだなアとあきれて見送みおく良之助りやうのすけより低頭うつむくお千代ちよ赧然はなじろめり
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あるいは兵制は甲州流がいと云て法螺ほらの貝をふいて藩中で調練をしたこともある。ソレも私はただ目前もくぜんに見て居るばかりで、いとも悪いとも一寸ちいとも云たことがない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
こびりつく地衣ちい帯に至るまでの間は、登山路として最も興味あるもので、手ッ取り早くいえば、一番低いところから、日本で一番高いところへ、道中する興味である。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
往来の者がみんな振返って見て、まアどうも玉子をいたような綺麗なお嬢さんだ、可愛らしいおだって誰でも誉めねえものはえくれえでげしたが、幼少ちいせい時分からのお馴染ゆえ
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兵馬は蒲団を引被ひきかつぎながら、格子の角に引かれる鑢のちいさな音を聞いていました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
南子は絺帷ちいうす葛布くずぬのの垂れぎぬ)の後に在って孔子を引見する。孔子の北面稽首ほくめんけいしゅの礼に対し、南子が再拝してこたえると、夫人の身に着けた環佩かんぱい璆然きゅうぜんとして鳴ったとある。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
はだかでおられるということだ」「血衣ちいまとっておられるそうだ」「そうして時々経を読むそうだ」「そうして時々号泣するそうだ」「懴悔ざんげしているということだ」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)