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“亡者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうじゃ79.7%
まうじや11.4%
もうじや3.8%
なきもの1.3%
なきひと1.3%
ぼうしゃ1.3%
やつ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オニなども今ではつのあってとらの皮をたふさぎとし、必ず地獄に住んで亡者もうじゃをさいなむ者のごとく、解するのが普通になったらしいが
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
水中すゐちゆうよりあをき火閃々ひら/\ともえあがりければ、こは亡者まうじや陰火いんくわならんと目をとぢてかねうちならし、しばらく念仏して目をひらきしに、橋の上二けんばかりへだて
単におのれの慾を充さうばかりで、あんな思切つて残刻な仕事が出来るものではないと想ふのだ。許多おほくのガリガリ亡者もうじやは論外として、間貫一においては何ぞ目的が有るのだらう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ひそひそか毒殺どくさつせん事一の手なるべし先藤五郎殿さへ亡者なきものにする時はあとさはりなしと言へば主税之助大きによろこ好機よきをりのあれかしと見合せ居けるとなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
犬烏あつまむ。天皇此のいざによぶ声を聞きて、心に悲傷いたみす。群卿にみことのりして曰く、それ生くるときにめぐみし所を以て亡者なきひとしたがはしむ。これ甚だいたきわざなり。それ古風といへども良からずば何ぞ従はむ。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
建文三年二月、燕王自ら文をせんし、流涕りゅうていして陣亡の将士張玉等を祭り、服するところのほうを脱してこれき、以て亡者ぼうしゃするの意をあらわし、曰く、れ一いえどもや、以て余が心をれと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それは水害すゐがいのためにもしふね転覆ひつくりかへると蘇生よみがへ亡者やつが多いので、それでは折角せつかくひらけようといふ地獄ぢごく衰微すゐびだといふので、とほ鉄橋てつけうになつちまいました、それ御覧ごらうじろ
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)