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“満足”のいろいろな読み方と例文
旧字:滿足
読み方割合
まんぞく95.1%
うけて1.6%
たんのう1.6%
ろく1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだちいさいから、こんななかでもひろ世界せかいおもうのか、満足まんぞくするように、べつにさかなどうしで、けんかをするようすもえませんでした。
川へふなをにがす (新字新仮名) / 小川未明(著)
一〇は「席亭さん、何がお気に入らねえか知りませんけれど、お客はこんなに来てるし、第一高座から見てゐると随分満足うけておけへりなすつた。どう言ふわけで今夜限りになさるんです。」
燕枝芸談 (新字旧仮名) / 談洲楼燕枝 二代(著)
これはマア一つ話ですがそげな来歴わけで、後日しまいにはそのナメラでも満足たんのうせんようになって、そのナメラの中でも一番、毒の強い赤肝を雁皮がんぴのように薄く切ります。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
五歳いつゝ六歳むつになるまでと云ふもの、まるで薬と御祈祷ごきたうで育てられたからだだ——江戸の住居も最早もうお止めよ、江戸はちりごみの中だと云ふぢや無いか、其様そんな中に居る人間に、どう満足ろくなもののはずは無い
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)