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“窶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やつ97.4%
やつれ2.2%
やつし0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも割合にせもやつれもしないのが矢張り気違いの生理状態なのかとあきれる。呆れながら加奈子は却ってそれが余計不憫になる。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
施主せしゆ、へい、施主せしゆまをしますと……」となにかまぶしさうなほそうして、うす眉毛まゆげ俯向うつむけた、やつれ親父おやぢ手拭てぬぐひひたひく。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
寶澤は盜賊たうぞく殺害せつがいされしていこしらへ事十分調とゝのひぬと身は伊勢參宮いせまゐり姿なりやつし一先九州へ下り何所いづかたにても足を止め幼顏をさながほうしなひて後に名乘なのり出んものと心は早くも定めたりまづ大坂へいで夫より便船びんせん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)