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“竹柏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なぎ72.7%
ちくはく27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
櫟は月曜日の午前、魂の張切つた一瞬に産み落したものらしい。竹柏なぎは夕暮の歌であらう。馬酔木は折節の独り言かも知れぬ。
森の声 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
手水鉢ちょうずばちの向うの南天と竹柏なぎの木とにだいぶ積って、竹柏の木の方は飲み過ぎたお客のように、よろけて倒れそうになっていた。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
春三月に竹柏ちくはく会の大会が、はじめて日本橋倶楽部くらぶで催されたおりにはっきりと楠緒女史はあの方だと思ってお目にかかりました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
金銀きんぎん珠玉しゆぎよくたくみきはめ、喬木けうぼく高樓かうろう家々かゝきづき、花林曲池くわりんきよくち戸々こゝ穿うがつ。さるほどに桃李たうりなつみどりにして竹柏ちくはくふゆあをく、きりかんばしくかぜかをる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)