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“藪蚊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぶか96.7%
やぶっか3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭も広く、草も深いのに、秋の虫が多く聴かれないのは、わたしの心を寂しくさせた。虫が少ないと共に、藪蚊やぶかも案外に少なかった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それはもちろん異常なる緊張にもよることだったけれど、一つには夏の戸外にはとても藪蚊やぶかが沢山いることを忘れていたせいもあった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……そうしておめえがむくれている図なんざ、藪蚊やぶっかが立ちぐらみをしたようで、あまり見られたざまじゃない。……からかっている訳じゃねえ、しんじつのはなしだ。
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)