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“認”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したた66.0%
したゝ13.3%
みと12.9%
した1.7%
みとめ1.5%
したため1.0%
0.6%
みつ0.4%
したゝめ0.4%
しる0.4%
0.2%
しめ0.2%
0.2%
とど0.2%
みし0.2%
みつくれ0.2%
みとむ0.2%
みな0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、直ぐかの女へ當て、「カシウノシラヌヤドヘウツレ」といふ電報を打ち、またその意味をこま/″\としたためた手紙を出した。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
即ち彼はひそかに密告状をしたゝめて、彼の家の隣人谷田義三が保険金詐取の目的で放火を企てたものであると錦町署へ訴えたのである。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
が、かれ年月としつきつとともに、此事業このじげふ單調たんてうなのと、明瞭あきらかえきいのとをみとめるにしたがつて、段々だん/\きてた。かれおもふたのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
彼は停留所の前にある茶店で、写真版だの石版だのと、思い思いに意匠をらした温泉場の広告絵を眺めながら、昼食ちゅうじきしたためた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ロッティはセエラをみとめるまで、ちょっとの間泣きやんでいましたが、すぐまた泣きはじめなければなるまいと、思ったようでした。
過般、御送付相成あいなり候『倫理教科書』の草案、閲見えっけん、少々意見も有之これあり、別紙にしたため候。妄評御海恕被下度くだされたく、此段、得貴意きいをえ候也。
読倫理教科書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
何でも小石川の床店の組合が、たたみに来たと思ったんだそうで、やつは寝耳で夢中でさ、その癖、燃えてる火のあかりで、ぼんやり詰めかけてる人形ひとがたえたんでしょう。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何の気もなくながめいたるにまたもや大吉にみつけられお前にはあなたのようなかたがいいのだよと彼を抑えこれを揚ぐる画策縦横大英雄も善知識もせんじ詰めれば女あってののちなりこれを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
(此時仲禎卿雲初見)余が今日は美日なれば、今より駿卿へいひやりて墨田の春色賞するは如何いかにと問ぬ。二人そもよかるべしと、三たりして手紙したゝめし折から、駿卿来かかりぬ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こんな人物に城主になられては、わたくし達は他国へ逃散ちょうさんするしかないともしるしてある。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨夜ゆうべ貴方が御看病疲れでく眠っていらっしゃる内に、私がいて置きました手紙が此処こゝにございます、親父は無筆でございますから、仮名で細かに書いて置きましたから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「魚屋様は商人でのご名家、嘘偽りないお方、それゆえ現金は戴かずとも、必要の際にはいつなりとも用立て致すとおしめし下されば、それでよろしゅうございます」
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
老「いやさ御姓名ごせいめい一寸ちょっとめて置きたいから」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そはいつもこの店先にある日用諸雑記の帳なるか、もしそれならばわれ覚えたり、いざいざ書いて得させんとて、新しき帳を開き、ことごとく写しとどめて与えにければ、主の男はかつ感じかつ歓びけり
もと異様なる節を附し両手をりて躍りながら、数年来金沢市内三百余町に飴を売りつつ往来して、十万の人一般に、よくその面をみしられたるが、征清せいしんのことありしより、渠は活計たつきの趣向を変えつ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
熊の穴居こもりたる所をみつくれ目幟めじるしをのこして小屋にかへり、一れんの力をあはせてこれをる。その道具だうぐの長さ四尺斗りの手槍てやりあるひ山刀やまがたな薙刀なぎなたのごとくに作りたるもの、銕炮てつはう山刀をのるゐ也。
つつしんで筆鋒ひっぽうかんにして苛酷かこくの文字を用いず、もってその人の名誉を保護するのみか、実際においてもその智謀ちぼう忠勇ちゅうゆう功名こうみょうをばくまでもみとむる者なれども、およそ人生の行路こうろ富貴ふうきを取れば功名を失い
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
主謀者とみなされた者等すべて十六人が、藩船に乗せられて折柄暮れようとする海へ去るのを見送って
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)