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2023.05.21

トンデモ暴言・梅村みずほ議員はこうやって生まれた…維新に蔓延する思いつきだけの「逆張り提案」の愚かさを考える

「いかにも維新」の酷い連鎖

日本維新の会の梅村みずほ議員が、5月12日の参議院の本会議等で、以下のように発言しました。

「よかれと思った支援者の一言が、ウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」

この発言は「大炎上」しましたが、梅村議員は16日には参議院法務委員会において「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれない」などとさらに激しい言葉を浴びせました。

翌17日、維新の音喜多政調会長は「問題提起として間違ったことをしたとは思っていない」として擁護。だが世論の批判が高まったことに危機感を覚えたのか、18日になるや突然手のひらを返し、「ウイシュマさんのご家族らには、不適切な発言で深くお詫び申し上げる」と謝罪しました。

また藤田文武幹事長も「自分の思い込みや想像で感情的な質疑をしたことは極めて不適切」、馬場伸幸代表は「政治家としてまだまだ未熟。居酒屋で仲間同士が話しているのとは違う」として、入管難民法改正案を審議中の参院法務委員会の委員から梅村議員を更迭。党紀委員会に諮り、党としての処分を行うと発表しました

 

連載「維新戦記」で書いてきたように、私は維新で候補者として参議院選挙、衆議院選挙を戦い、弁護士としてトラブル解決にもあたりました。また、弁護士であり、医師免許も持っており、現在は立憲民主党所属の衆議院議員です。

梅村議員のひどい発言の繰り返しは「いかにも維新」を象徴するものだと考えています。これまでの経験も踏まえて、この問題を論じたいと思います。

(c)現代ビジネス

ウィシュマさんのビデオ画像を見ると

2021年3月6日、名古屋出入国在留管理局に収容中のスリランカ国籍の女性、ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなられました。入管で収容中に、体調不良を訴えていたのにもかかわらず、十分な医療が提供されなかったことが明らかになり、大きな社会問題となり国会でも追及が続いています。

ウイシュマさん事件の事実関係について、衆議院、参議院の法務委員会の委員の希望者は、名古屋入管に保管されていた死亡前2週間(2011年2月11日~3月6日)の防犯ビデオの画像のうち、提出された5時間ほどの動画を閲覧しました(ただし梅村議員は、参議院本会議の演説で「10時間」と言っています)。

この動画は私も見ています。

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