中国のサイゼリヤでは何が売れている?
日本では、日本人の口に合わせたイタリアンが売れるように、中国のサイゼリヤでは、中国人の好みに合わせた麻辣パスタをメニューに加えていて、やはりこれも人気があります。
その土地の好みに合わせた「食のローカライズ」が大事なのは、日本だけではないということです。
日本と中国を比べると、注文のしかたにも顕著な違いが表れます。
ジャンルごとの注文数を比較するために、日本の注文を標準偏差50としたときの中国の偏差値を見ると、「前菜」「スープ」「パスタ」「ピザ」の注文が軒並み偏差値75を超えています。つまり、そのくらい突出してこれらの注文が多いということです。
一方、日本の注文で強烈に強いのは、「米料理・グラタン」と「パン・ライス」、それに「ワイン・アルコール」です。つまり、米と酒、ご飯と酔っ払い天国なのです。