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2025.01.11

在日中国人による「迷惑行為トラブル」がじわじわ増えている…日本に中国の常識が持ち込まれる悲惨な未来

中島 恵 プロフィール

日本には「一定程度の日本語の習得」という外国人移住者に課す条件がないため、書類さえ整えることができれば、日本語がまったくできなくても、日本の常識を何も知らなくても、日本に移住することは難しくない。

かつてなら「出稼ぎ」「留学」「就職」など明確な目的で来日する人が多く、ある程度日本に溶け込んで生活する人が多かった。在日中国人の数もそれほど多くなく、日本人と同じ職場で働くことが多かったため、彼らは自然と日本のやり方を身に着け、日本人の姿を見て我がふりを直したのだ。

だが、近年では、在住者の人口が急増、便利な在日中国人社会のシステムが出来上がっており、SNSで中国にいる人といつでも連絡できることから、「身体は日本にあるが、心と頭は中国にある」という人が増えている。長年日本に住む在日中国人の知人とこの件について話しても、「最近来日している人の素性はよくわからない。これまでと、明らかに質が変わってきている」と首をかしげるほどだ。

しかし、私は自分の記事や本などでも指摘してきたが、ある程度日本語を学ぶことは日本社会を知ることになり、日本への理解やリスペクト、共感につながると思っている。それができていれば、ホテル従業員へのリスペクトや感謝の気持ちが生まれ、他人への迷惑を顧みない釧路市のような事件は絶対に起きないと思うからだ。

 

中国の日常が日本に持ち込まれる

2つ目の驚きは、この事件が凶悪な殺人や詐欺、窃盗などの犯罪ではなく、「いかにも中国らしい理由」で起きた事件だったということだ。こちらのほうが、1つ目よりも深刻で、今後の在日中国人社会を占う上で重要な出来事だと私は感じている。

「景色がいい席に座りたい」という希望が叶わないことは日本人観光客の間でもよく起こることで、当事者は残念に思うだろう。だが、そこはホテル側が決めたルールに従うしかなく、そこで暴れたり、暴言を吐いたりする日本人はめったにいない。しかし、中国では、このようなささいなことが理由で騒動が起こることは珍しくない。日本人には信じられないことだが、中国のSNSでは、そのようなニュースは頻繁といっていいくらいよく目にする。

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