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ふたりのアーティストはなぜ、多くの共感と感動を呼ぶ「ノノガ」現象を作り上げたられたのか。Hulu「No No Girls 完全版」より©BMSG

「自分が言われて嫌だったことは絶対にしたくない」ちゃんみながノノガで支持される理由

No No Girles振り返りその2

応募総数7000から10人の最終審査

日本語、韓国語、英語を操る、トリリンガル ラッパー・シンガー、自身の体験を綴った歌詞と圧倒的な歌唱力で10代、20代のファンを熱狂的に惹きつけるちゃんみなのライブツアーチケットは1分で完売し、You Tube総再生回数は6億を超える。
その、ちゃんみなが全権を担うガールズオーディションプロジェクト「No No Girls」(ノーノーガールズ、以下ノノガ)が、1月11日にファイナル審査を終え、最終メンバー『HANA』が決定した。

ファイナル審査の様子が初公開された1月12日(日)14:00のBMSG Official YouTube Channelからの1回限りの配信では、最大同時接続者数が異例の56万人超え、「#ノノガファイナル」がXトレンド1位を獲得。
「#MOMOKA」「#CHIKA」「#YURI」などメンバーの名前も続々とランクインするなど、驚異的な盛り上がりを見せた。HANAの公式SNS総フォロワー数は67万人(1月19日午前8時時点)を既に超えている。
最終審査の課題曲で、HANAのプレデビュー曲である「Drop」は、1月31日(金)にリリースされることが発表された。

そもそもこのプロジェクトは、BE:FIRSTやMAZZELなどのアーティストが所属するマネジメント&レーベル「BMSG 」のCEOを務めるSKY-HIの「世界を塗り替えるようなガールズグループを作りたい」という一言から始まった。
オーディションの応募総数7000は超え、1次審査、2次審査の模様と通過した30人の動画がYou Tubeで配信されると、SNSでは多くの人が「ノノガ」愛を語り始めた。

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ノノガのオーディションに掲げられたのは、「No FAKE(本物であれ)」「No LAZE(誰よりも一生懸命であれ)」「No HATE(自分に中指を立てるな)」の3つの「No」。
身長、体重、年齢などの応募条件は一切なく、重要なのは、自分の魂から出てくる「歌声」だ。
3次、4次、5次審査では、世間の常識や残酷なルッキズム、無責任な批評で傷つけられてきた参加者の女性たちが、たゆまぬ努力を重ね、とことん自分と向き合い手に入れた相応の実力を見せ始める。
全員が完璧であるわけではない。だが、世間や常識の、時には自分自身でも押し付けていた枠を打ち破り、頂点を極めようとする彼女らの姿は、神々しいまでに輝いていた。

最終審査では、5次審査に残った10名の中からデビューメンバー7名が発表され、「HANA(ハナ)」というガールズグループが誕生した。

1月11日Kアリーナ横浜で行われたファイナル審査で、新生グループ「HANA」が誕生した。Hulu「No No Girls 完全版」より©BMSG

NHK「あさイチ」などでも人気の、市井の人の台所から人生を描いた連載「東京の台所」(朝日新聞デジタルマガジン&w)など、独自の目線をベースにしたルポルタージュ、エッセイで知られる作家 大平一枝(おおだいらかずえ)さんも、ノノガに惹きつけられ、フォローするひとり。
ファイナル審査の一般チケットに申し込み、抽選で勝ち取り、最終審査をその目で見てきた。

第1話では、オーディションのユニークさ、審査員と参加者の稀有な関係性を紹介しながら、ちゃんみなの鋭くも責任ある批評、足を運んだものだけが知るファイナル審査の様子などについて、大平さんが綴っている。
大平さんは、ノノガの強く、新しい魅力のひとつは、「企画に一貫して流れる“民主性”だ」と書いている。そして、その例として、ノノガのスローガンのひとつ「No HATE(自分に中指を立てるな)」が意味する、過去も含めた「自己肯定」を挙げる。

「自分を信用する」「自分の声を信じてあげる」ことの大切さを繰り返し説く、ちゃんみな。Hulu「No No Girls 完全版」より©BMSG

第2話では、公開、非公開にかかわらず、これまであった数多くの芸能オーディションと、ちゃんみな、SKY-HI率いる「ノノガ」は何が違ったのか、大平さんの寄稿でお伝えする。

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