年間120万円の非課税枠をどう使うか
毎月の積立(時間分散)で高値掴みのリスクを避ける
新NISAのつみたて投資枠では、毎月定額を積み立てるのが基本です。頻度を細かく設定し、時間を分散しつつ同じ金額を買い続けることで「ドル・コスト平均法」が効き、高値掴みのリスクを避けることができるからです。
店舗型証券会社や銀行の場合、毎月1,000円以上、1,000円単位で積み立てるのが一般的です。対して、ネット証券では最低100円から、1円単位で積立可能なところもあります。また、積立頻度は「毎月」だけでなく「毎日」、「毎週」が選べたり、ボーナス月だけ増額できるなど、自由度が金融機関によって違います。
積み立ての自由度が高いほど自分の希望に合わせて配分を決められるので、何かと便利です。
投資は「余裕資金」が鉄則…枠を使い切る必要はない
図表1~3は積立パターンの例です。
パターン1は、定額で月に1回、月3万円ずつ積み立てています。最もベーシックで、最初にこの設定だけしてしまえば、銀行の積立定期貯金のように自動で定額を投資をしてくれます。
パターン2は、ボーナス設定を利用する例。毎月の給与はそれほど多くないけれど、ボーナスは給与の2~3ヵ月分もらえるといった人は、毎月の積立額は少なめにして、ボーナス月に多めに投資するのがおすすめです。

パターン3は、非課税投資枠をめいっぱい活用する例。つみたて投資枠の上限は年120万円なので、月にならすと10万円です。それを定額で積み立てていけば、1年で120万円の枠を使い切ることができます。さらに余裕資金があるようなら、成長投資枠も合わせて年360万円まで積み立てることも可能です。
ただし、むりやり投資に資金を回して家計がたちゆかなくなっては元も子もありません。積立額の増額はいつでも簡単にできます。まずは少額で積立設定をして、無理のない投資を心掛けましょう。
新NISAの非課税期間は無期限なので「年120万円の枠を使い切らないと損」ということはありません。月10万円積み立てると15年間、月3万円なら50年間じっくり増やせます。ライフプランを実現するため計画的に積み立てましょう。
「毎月どのくらい積み立てしていけば、将来いくらになるのかイメージできない」という人は、金融庁の「つみたてシミュレーター」を活用しましょう*。将来の目標額から毎月の積立金額の計算や毎月の積立額から想定利回りを入れて〇年後の資産額など、さまざまな角度から予測ができます。例えば、想定利回り2%だったら、あるいは3%だったらなど複数のパターンを試してみるのがおすすめです。
注目のセミナー情報
【税金】3月6日(木)開催
年収1,000万円以上の富裕層限定
中古太陽光発電投資の“節税”術
5年間で1,000万円を超える節税効果も!
【資産運用】3月8日(土)開催
金価格が上昇を続ける今がチャンス!
「地金型コイン」で始める至極のゴールド投資