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環太平洋火山帯

太平洋の周囲を取り巻く位置にある、地震と噴火の多い地帯

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範囲

環太平洋火山帯の範囲はニュージーランド列島の南から時計回りにニューギニア、インドネシア、フィリピン、日本列島からカムチャッカ半島アリューシャン列島へと至り、北米、中米、南米の太平洋岸を連なっている。西太平洋では弧状列島、東太平洋では、大陸に付随する山脈を形成している。ニュージーランドの南から南米の南端にかけては顕著な火山の連続は無くなっている。

西太平洋
カムチャツカ半島
千島列島
日本列島
伊豆諸島 - 小笠原諸島 - マリアナ諸島
南西諸島
台湾
フィリピン諸島
大スンダ列島
スマトラ島 - ジャワ島 - ボルネオ島 - スラウェシ島 - 小スンダ列島 - モルッカ諸島
ニューギニア島
メラネシア
ビスマルク諸島 - ソロモン諸島 - ニューヘブリディーズ諸島 - フィジー諸島
ポリネシア
サモア諸島 - トンガ諸島 - ニュージーランド列島
東太平洋
アリューシャン列島
アラスカ半島 - アラスカ山脈
ロッキー山脈 - シエラネバダ山脈
カナダ
ユーコン準州 - ブリティッシュコロンビア州
アメリカ合衆国西海岸
ワシントン州 - オレゴン州 - カリフォルニア州
メキシコ - バハカリフォルニア
中央アメリカ
ガテマラ - エルサルバドル - ホンデュラス - ニカラグア - コスタリカ - パナマ
アンデス山脈
南アメリカ
コロンビア - エクアドル - ペルー - チリ
南極半島
南極横断山脈(参考地形[1]

各地の火山

環太平洋火山帯と名付けられた所以である太平洋を取り囲む如くに火山が連なっているが、火山の分布は一定では無く、かなりの疎密がある。前述のようにニュージーランド列島の南から南アメリカ大陸の南端ホーン岬にかけての南極プレートと太平洋プレートの境界である南極海および南極大陸ではいくつか活火山はあるが火山帯と呼ぶほどの並びは途絶えている。これはこの二つのプレートの相関が衝突(収束境界)ではなく横ずれ断層となっている為である。また北米の米国カリフォルニア州北部からメキシコ中部のナヤリッ州にかけても火山が少ないが、これも南極・太平洋プレート境界同様に北米プレートと対峙する海洋プレートが横ずれ断層となっている為である。

環太平洋火山帯の東側の火山

カナダの火山英語版, 米国の火山英語版

  • メキシコ南部から中米

メキシコの火山英語版, グアテマラの火山英語版, エルサルバドルの火山英語版, ホンデュラスの火山英語版, ニカラグアの火山英語版, コスタリカの火山英語版, パナマの火山英語版

南米アンデス山脈の三つの火山帯 火山の一覧#南アメリカ
  • 北部: コロンビア南部からエクアドル

コロンビアの火山英語版, エクアドルの火山英語版

  • 中部: ペルー南部からチリ北部

ペルーの火山英語版, ボリビアの火山英語版, チリの火山英語版,

  • 南部: チリ中部、アルゼンチン西部

アルゼンチンの火山英語版

環太平洋火山帯の西側の火山

各地の地震活動

 
1900年以降のM8以上の地震

環太平洋火山帯は地震の多発地帯であり、地球上で発生する地震の約90%が環太平洋火山帯で発生しているとも言われている[2]。特に大きな被害を発生しうるM8以上の巨大地震も大半が環太平洋火山帯で発生している。1900年以降2017年10月8日までにM8以上の地震が93回発生したが、そのうち82回は環太平洋火山帯で発生した。

東アジア - 東南アジア - オセアニア
北米 アラスカ - カナダ - 米国 - メキシコ - 中米
南米
南極大陸の地震

脚注

  1. ^ 活火山もゼロでは無いが、火山帯の連なりは途切れてはいる。山脈としては連続している。
  2. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Geoabout」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

参考文献

  • 小川勇二郎、久田健一郎 著、日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会 編『付加体地質学』共立出版〈フィールドジオロジー〉、2005年。ISBN 4-320-04685-4 

関連項目