栄村
栄村(さかえむら)は、長野県北東部(北信地方)にある村。下水内郡に属する。新潟県及び群馬県との県境の村である[1]。
さかえむら 栄村 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方(甲信越地方) | ||||
都道府県 | 長野県 | ||||
郡 | 下水内郡 | ||||
市町村コード | 20602-4 | ||||
法人番号 | 8000020206024 | ||||
面積 |
271.66km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
1,473人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 5.42人/km2 | ||||
隣接自治体 |
飯山市、下高井郡山ノ内町、野沢温泉村、木島平村 群馬県吾妻郡中之条町 新潟県:十日町市、上越市、中魚沼郡津南町、南魚沼郡湯沢町 | ||||
村の木 | キリ | ||||
村の花 | カタクリ | ||||
村の鳥 | ブッポウソウ | ||||
栄村役場 | |||||
村長 | 宮川幹雄 | ||||
所在地 |
〒389-2792 長野県下水内郡栄村北信3433 北緯36度59分15秒 東経138度34分37秒 / 北緯36.9875度 東経138.57706度座標: 北緯36度59分15秒 東経138度34分37秒 / 北緯36.9875度 東経138.57706度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集位置
編集長野県最北端の地点(北緯37度01分49秒)は、栄村と飯山市との境界未定地域に位置している[2]。
地形
編集山岳
編集- 主な山
河川
編集- 主な川
気候
編集日本海側気候で日本有数の豪雪地帯であり[1]、特別豪雪地帯の指定を受けている。その美しい景観から「にほんのさと100選」に選ばれている。村を流れる千曲川は、県境で呼称が「信濃川」に変わり、日本海へ注ぐ。
中心部にある飯山線森宮野原駅では、太平洋戦争中の1945年(昭和20年)2月12日に7.85mの積雪を記録している。JRが管轄する駅における積雪の最高記録地点であることを示す、7.85mの標柱が建てられている。[3]。
人口
編集栄村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 栄村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 栄村
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
栄村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
編集歴史
編集縄文時代
編集千曲川沿いのひんご遺跡や志久見川沿いの長瀬新田遺跡などがあり、日本最大級の大型深鉢を含む縄文時代中期の火焔型土器などが多く出土している(栄村歴史文化館「こらっせ」で展示されている)。従来「火焔型土器文化」の最南が新潟県津南町と思われていたが、栄村がその最南端の地と認められた[4] · [5]。
中世
編集- 戦国時代
栄村は越後国・上野国との国境に位置し、戦国期には北信国衆は越後国上杉氏と、北信へ進出を図る甲斐国武田氏、相模国後北条氏の抗争に翻弄される。 特に武田・上杉間では北信を巡り川中島の戦いなど激しい戦いを繰り広げた。 村域の国衆では志久見郷の市河氏が統治していた。
近世
編集- 安土桃山時代
武田方に属していたが、武田氏の滅亡後は天正壬午の乱の際に上杉氏に属するようになる。
- 江戸時代
江戸時代には上杉家の家臣となっている。
近現代
編集- 昭和時代
- 1956年(昭和31年)9月30日、下水内郡水内村及び下高井郡堺村が合併して、下水内郡栄村が発足する。
- 1961年(昭和36年)2月16日、青倉地区で雪崩が発生。家屋4戸が全壊して11人が死亡、3人軽傷[6]。
現代
編集- 長野県北部地震
栄村では震度6強、その後も2度の余震で震度6弱を観測。住宅33棟が全壊、169棟が半壊し、村の足であるJR飯山線や国道117号などが不通になるなど壊滅的な被害を受けた。総人口の90%にあたる住民2000人以上が避難し、地震発生から5か月後、避難生活中に死亡した高齢者3人がこの地震による災害関連死と認定された。その後も同年9月21日の台風15号で大雨となり、2012年2月には平成24年豪雪により地震で通行止めとなっていた橋が積雪で崩落する等被害が発生した。
全半壊に至らない被害を含めた被災家屋は、当時の約920世帯のうち700棟近くに達した。地震前から村内で古文書を調査していた中央学院大学教授の白水智らが「地域史料保全有志の会」が、解体される家屋から古文書や民具の寄贈を受けるなど廃棄を防ぐ活動に取り組み、3万点以上を収集した。
政治
編集行政
編集村長
編集- 歴代首長
- 石沢清一(1956年11月 - 1964年11月)
- 市川和雄(1964年11月 - 1976年11月)
- 広瀬豊勝(1976年11月 - 1988年4月)
- 高橋彦芳(1988年5月15日 - 2008年5月14日)
- 補助金に頼らない田直し事業[8]や、山間部に「下駄履きヘルパー」[9]を派遣する事業が実施されるなど、過疎地に合わせた政策を展開。政府による一律基準の補助金を受け続けた場合、「補助金はあくまでも補助であるため、当地の財政は破綻する」と考え、独自の政策を掲げ村政運営をしてきた。なお良質の米が取れる地域であったことも幸いした。
- 島田茂樹(2008年5月15日 - 2016年5月14日)
- 森川浩市(2016年5月15日 - 2020年5月14日)
議会
編集村議会
編集- 栄村議会
- 定数10人
県議会
編集- 長野県議会(飯山市・下水内郡選挙区)
- 定数:1人
- 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日
- 宮本衡司(自由民主党)
国会
編集- 衆議院
- 任期:2021年(令和3年)10月31日 - 2025年10月30日(「第49回衆議院議員総選挙」参照)
選挙区 | 議員名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
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長野県第1区(長野市、須坂市、中野市、飯山市、上高井郡、下高井郡、下水内郡) | 若林健太 | 自由民主党 | 1 | 選挙区 |
施設
編集警察
編集- 本部
- 駐在所
- 水内駐在所(栄村)
- 堺駐在所(栄村)
消防
編集- 本部
- 消防署
- 飯山消防署栄分署(栄村北信3433)
郵便局
編集- 主な郵便局
下記の4軒の郵便局があるが、どれも村役場近辺には立地していない。
文化施設
編集情報・通信
編集マスメディア
編集村内は一部を除き長野県の民放テレビの全局が映らず、新潟県の民放テレビを視聴している地域が多かった。そのこともあり、2010年秋にケーブルテレビ(栄村ケーブルテレビ)が整備され、長野県の民放テレビ全局が視聴可能となった。
放送局
編集- テレビ放送
生活基盤
編集電力
編集- 全域中部電力パワーグリッド管轄であるが、一部を除き、商用電源周波数が50Hzである。
- 発電所
発電所は、中部電力および東京電力リニューアブルパワーの水力発電所がある。
電信
編集教育
編集中学校
編集- 村立
小学校
編集- 村立
- 栄村立栄小学校
- 栄村立栄小学校秋山分校
交通
編集鉄道
編集中心となる駅:森宮野原駅
鉄道路線
編集- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
バス
編集路線バス
編集道路
編集国道
編集県道
編集- 全長36.2km
- 長野県道407号長瀬横倉停車場線
- 長野県道408号箕作飯山線
- 長野県道502号奥志賀公園栄線(冬季一部閉鎖)
- 長野県道507号秋山郷森宮野原停車場線
- (新潟県道577号結東上郷宮野原線から村に接続)
村道
編集- 全長314.6km
道の駅
編集友好交流都市
編集観光
編集名所・旧跡
編集- 主な城郭・館
- 仙当城(せっとじょう)
- 城坂城(じょうさかじょう)
- 内池館(市河氏館跡)
- 主な寺院
- 主な史跡
観光スポット
編集- 文化施設
- 温泉
- スキー場
文化・名物
編集名産・特産
編集スポーツ
編集サッカー
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g 広ぼう・村の概要 栄村役場(2016年8月19日)2021年5月16日閲覧
- ^ 国土地理院・長野県 市区町村の役所・役場及び東西南北端点の経度緯度(世界測地系) - 県境は確定しているが、栄村と飯山市の北端は共に未定となっている。
- ^ 豪雪の村 栄村役場(2016年8月19日)2021年5月16日閲覧
- ^ http://www.vill.sakae.nagano.jp/docs/469.html 栄村に関する考古
- ^ https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022090600194 「信濃毎日新聞」「出来がいい」 手作りで遺跡復元 栄村の縄文「ひんご遺跡」住居跡
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、150,151,159頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 「長野県北部地震で700棟被災の栄村 古文書・民具救出活動10年 3万点保全 元分校回収し手作り展示館」『読売新聞』朝刊2021年4月20日(文化面)
- ^ “田直し事業”. 村独自の取り組み. 栄村. 2017年10月20日閲覧。
- ^ “げたばきヘルパー”. 村独自の取り組み. 栄村. 2017年10月20日閲覧。