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春日市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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かすがし ウィキデータを編集
春日市
春日市旗 春日市章
春日市旗
1982年1月7日制定
春日市章
1963年1月20日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
市町村コード 40218-4
法人番号 8000020402184 ウィキデータを編集
面積 14.15km2
総人口 109,619[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 7,747人/km2
隣接自治体 福岡市大野城市那珂川市
市の木 ナギ
市の花 ユリ
春日市役所
市長 井上澄和
所在地 816-8501
福岡県春日市原町三丁目1番地5
北緯33度31分58秒 東経130度28分13秒 / 北緯33.53272度 東経130.47019度 / 33.53272; 130.47019座標: 北緯33度31分58秒 東経130度28分13秒 / 北緯33.53272度 東経130.47019度 / 33.53272; 130.47019
春日市役所
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

春日市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

春日市(かすがし)は、福岡県中西部の筑紫地域に位置するである。

地理・市勢

春日市中心部周辺の空中写真。
2007年9月20日撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

福岡市の南東に隣接しており、福岡都市圏の一角を成している。市域から福岡市の中心市街地までは10km程度の距離であり、福岡市の発展に伴いベッドタウンとして都市化が進んだ。

人口は2020年時点で福岡市・北九州市久留米市飯塚市に次ぎ県内5位であり、11万人を超えている。また人口密度は県内および九州の自治体で最大であり、首都圏近畿圏を除くと那覇市に次ぐ2位で、名古屋市を上回る。

早くから民間へのアウトソーシング等の行政改革が進んでおり、人口1,000人当たりの職員数は、全国の市町村の中で最も少ない。

市域の一角を牛頸川の流れが貫いている。

なお、戦中に旧日本軍の施設が設置されていたこともあり、戦後すぐには在日米軍基地も設置され、現在でも自衛隊の施設が多い。

隣接している自治体・行政区

地名

春日村・春日町発足時点で5大字があったが、1950年代以降順次町名設置が行われた。町の大半では地番整理を実施しているが、近隣する福岡市や大野城市等とは異なり住居表示は実施されておらず、地番のみの表記であり、街区符号は存在しない(春日市○○一丁目1番地と表記する)[注釈 1]。そのため、町丁数が多くなる傾向にある。街区表示板は設置されているが、街区符号を持たないため「春日市 ○○町X丁目」とだけ表記し、各戸に「○○町X丁目 100」などという表示板を設置している。

  • 春日
  • 上白水
  • 下白水
  • 小倉
  • 須玖
  • 岡本町一丁目 - 五丁目1957年、小倉・須玖より発足。1986年、岡本となり消滅)
  • 春日原北町一丁目 - 五丁目(1957年、春日より発足)
  • 春日原東町一丁目 - 四丁目(1957年、春日より発足)
  • 春日原南町一丁目 - 四丁目(1957年、春日より発足)
  • 坂口町一丁目・二丁目(1957年、小倉・須玖より発足。後に小倉となり消滅。なお、西鉄バス停留所「坂口町一丁目[1]として当地名は残存している。)
  • 神明町一丁目 - 三丁目(1957年、小倉・須玖より発足。1981年、岡本となり消滅)
  • 宝町一丁目 - 四丁目(1957年、小倉より発足)
  • 千歳町一丁目 - 三丁目(1957年、小倉・春日より発足)
  • 伯玄町一丁目 - 二丁目(1957年、小倉より発足。1982年、一丁目が若葉台西となり消滅)
  • 原町一丁目 - 三丁目(1957年、小倉・春日より発足)
  • 光町一丁目 - 三丁目(1957年、下白水・春日より発足)
  • 日の出町一丁目 - 七丁目(一丁目 - 五丁目は1957年、須玖・小倉より発足。六丁目・七丁目は1983年、須玖より発足)
  • 大和町一丁目 - 五丁目(1957年、小倉・須玖より発足)
  • 赤井手一丁目 - 二丁目(1979年、小倉より発足。のちに弥生となり消滅)
  • 一の谷一丁目 - 六丁目(1980年、上白水・下白水より発足)
  • 塚原台一丁目 - 三丁目(1980年、春日より発足)
  • ちくし台一丁目 - 五丁目(1981年、春日・小倉より発足)
  • 若葉台西一丁目 - 七丁目(一丁目 - 六丁目が1982年に、後に七丁目〈年不詳〉が、春日・小倉・伯玄町一丁目より発足)
  • 春日公園一丁目 - 八丁目(一丁目 - 六丁目は1983年、七丁目・八丁目は1986年、春日より発足)
  • 桜ヶ丘一丁目 - 八丁目(1983年、須玖より発足)
  • 若葉台東一丁目 - 五丁目(1983年、春日・小倉より発足)
  • 泉一丁目 - 四丁目(1984年、下白水より発足。1964年 - 1984年は、通称地名として東弥永・西弥永も併用)
  • 紅葉ヶ丘西一丁目 - 七丁目(三丁目・四丁目以外は1984年、後に三丁目・四丁目〈年不詳〉も春日・小倉より発足)
  • 大谷一丁目 - 九丁目(一丁目 - 八丁目は1985年、後に九丁目も1992年春日・小倉より発足)
  • 松ヶ丘一丁目 - 六丁目(1985年、下白水より発足。第一次入居は1977年2月より)
  • 紅葉ヶ丘東一丁目 - 十丁目(一丁目 - 六丁目と八丁目は1985年、後に七丁目・九丁目・十丁目〈年不詳〉も春日より発足)
  • 岡本一丁目 - 七丁目(1986年、岡本町・神明町・小倉・須玖より発足)
  • 春日一丁目 - 十丁目(春日より発足。年不詳)
  • 小倉一丁目 - 七丁目(小倉・坂口町より発足。年不詳)
  • 小倉東一丁目 - 二丁目(小倉より発足。年不詳)
  • 下白水北一丁目 - 七丁目(1998年、下白水より発足)
  • 白水ヶ丘一丁目 - 六丁目(上白水より発足。四丁目 - 六丁目は2007年発足)
  • 須玖南丁一丁目 - 八丁目(須玖より発足。年不詳)
  • 須玖北一丁目 - 九丁目(須玖より発足。年不詳)
  • 惣利一丁目 - 六丁目(春日・下白水より発足。年不詳)
  • 昇町一丁目 - 八丁目(下白水・小倉・須玖より発足。年不詳)
  • 平田台一丁目 - 六丁目(一丁目 - 五丁目は春日・下白水より発足。年不詳。六丁目は2006年発足)
  • 弥生一丁目 - 七丁目(小倉・須玖・赤井手より発足。年不詳)
  • 下白水南一丁目 - 七丁目(1998年、下白水・上白水より発足、2、3、4、5の一部が上白水より境界変更)
  • 大土居一丁目 - 三丁目(2000年、春日・下白水より発足)
  • 白水池一丁目 - 三丁目(2002年、上白水より発足)
  • 天神山一丁目 - 七丁目(2003年、上白水・二丁目の一部下白水数件より発足)
  • 上白水一丁目 - 十丁目(一丁目 - 六丁目は2005年、七丁目 - 十丁目は2006年に上白水より発足)
  • 星見ヶ丘一丁目 - 六丁目(二丁目 - 四丁目は2011年、一丁目は2012年に上白水・下白水より発足)
  • 南大利一丁目2008年、平田台より発足。2011年、大野城市に編入され消滅)

歴史

弥生時代中期には奴国の中心部が春日市内にあったといわれ、市北部の須玖(すぐ)地区では奴国にまつわるとされる遺跡が数多く発見されている。また市西部では古墳時代の遺跡も発掘された。

市の名称は市内にある春日神社に由来する。春日神社は奈良時代藤原氏の手により奈良春日大明神を迎え入れ創建されたといわれている。

「春日」の地名は古くは「霞処(かすが)」と書き、「ハルヒ(春日)がかすむ」と言う枕詞から「春日(はるひ)」が「かすが」と読まれるようになったといわれる。

近現代

  • 1889年4月1日:町村制の施行により、那珂郡春日村、上白水村、下白水村、小倉村及び須玖村の区域をもって、那珂郡春日村が発足する。
  • 1896年4月1日:郡制の施行により、那珂郡、席田郡(むしろだ ぐん)及び御笠郡の区域をもって、筑紫郡が発足することにより、筑紫郡春日村となる。
  • 1932年:春日原競馬場が開場。
  • 1938年:春日原競馬場で販売された焼餅による食中毒で15人以上が死亡。原因は亜ヒ酸の誤混入[2]。同年競馬場閉鎖。
  • 1953年1月1日:町制施行して、筑紫郡春日町となる。
  • 1957年(時期不詳):福岡市及び筑紫郡春日町の区域の境界を変更して、大字小倉の区域の一部及び大字須玖の区域の一部を福岡市に編入する。
  • 1972年4月1日:市制施行。春日市となる。
  • 1998年1月1日:福岡市及び春日市の区域の境界を変更する。
  • 2005年3月20日:午前10時53分、福岡県西方沖地震が発生。春日市では震度5強を観測した。
  • 2007年1月1日:大野城市及び春日市の区域の境界を変更する。
  • 2011年3月1日:大野城市及び春日市の区域の境界を変更する。

隣接する大野城市とともに市町村制実施以来一度も合併を経験していない(但し、境界変更は経験している)。

行政

市長

氏名 就任日 退任日 備考
春日町長
  柴田大次郎 1971年5月1日 1972年3月31日
春日市長(1972年4月1日市制施行)
柴田大次郎 1971年5月1日 1975年4月30日 市制施行に伴い市長となる。
2-4 亀谷長榮 1975年5月1日 1987年4月30日
5-7 白水清幸 1987年5月1日 1999年4月30日
8-14 井上澄和 1999年5月1日 現職

国関連施設

公共職業安定所

県関連施設

  • クローバープラザ - 福岡県地域福祉財団が運営。
    • 福岡県総合福祉センター
    • 福岡県男女共同参画センター(あすばる)
    • 福岡県人権啓発情報センター(ヒューマン・アルカディア)
  • (財)福岡県公園管理センター・春日事務所

警察署・交番

春日警察署

消防

議会

市議会

  • 定数:20人
  • 任期:2023年5月1日 - 2027年4月30日

県議会

  • 選挙区:春日市選挙区
  • 定数:2人
  • 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
  • 投票日:2023年4月9日
  • 当日有権者数:89,034人
  • 投票率:35.41%
候補者名 当落 年齢 所属党派 新旧別 得票数
室屋美香 50 立憲民主党 10,720票
中牟田伸二 65 自由民主党 10,677票
松尾嘉三 54 自由民主党 9,437票

衆議院

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
堤かなめ 61 立憲民主党 125,315票
原田義昭 77 自由民主党 110,706票

産業

ショッピングセンター

マスメディア

姉妹都市・提携都市

日本国内

提携都市

地域

人口

近年人口の増加が著しかったが、2010年国勢調査では前回より1604人減少(増加率は-1.48%)と、人口減少に転じた[3]。しかし、その後は増加傾向にある。

春日市と全国の年齢別人口分布(2005年) 春日市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 春日市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
春日市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 41,599人
1975年(昭和50年) 55,160人
1980年(昭和55年) 65,838人
1985年(昭和60年) 75,555人
1990年(平成2年) 88,699人
1995年(平成7年) 99,206人
2000年(平成12年) 105,219人
2005年(平成17年) 108,402人
2010年(平成22年) 106,780人
2015年(平成27年) 110,743人
2020年(令和2年) 111,023人
総務省統計局 国勢調査より


教育

大学・短期大学

高等学校

中学校

市立

小学校

市立

医療

交通

福岡都市高速道路が市北部を通るが、インターチェンジはない。

鉄道

※【 】内は春日市域外のうち春日市域まで概ね1km以内の場所に立地している駅

市の中心駅は西鉄春日原駅。市役所は西鉄春日原駅とJR春日駅から徒歩圏にあるが、JR春日駅のほうが近い。

バス

道路

一般国道

主要地方道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

観光スポット

春日公園とお宮の道

市教育委員会が周遊コースとして『春日公園とお宮の道』を提唱している。含まれる事物は以下。

  • 福岡県営春日公園 - 様々な施設が置かれた県営による広大な公園。
  • 春日神社 - 市名の由来といわれる神社。
  • 三郎天神 - 春日神社からわずか東南にある、春日神社の末社のひとつ。
  • 九郎天神 - 春日神社のほど近く東方、牛頸川に架かる御潮井橋の西のたもとにある、春日神社の末社のひとつ。
  • 地禄天神 - 春日神社のほど近く北方、牛頸川に架かる春日橋付近の西の一角にある、春日神社の末社のひとつ。
  • 上の地蔵 - 春日神社から南方約100m地点にある地蔵。
  • 下の地蔵 - 春の社通り(春日神社の東脇の道)の西脇にある、イボ取りに効験のあるという地蔵。
  • 奈良松山 - 元宮公園の南方の雑木林。一角に『ミソ石』という史跡がある。

奴国ロマンとナギの道

『春日公園とお宮の道』に同じく、市教育委員会が提唱する周遊コースである。弥生時代の遺跡を中心とする。

その他

日拝塚古墳
白水大池公園

文化財

催事

  • 牛の舌餅(10月)
  • 春日あんどん祭り(10月)
  • ドンカン祭り(7月)
  • 盆綱引き(7月)
  • 婿押し祭り(1月)
  • 嫁ごの尻たたき(1月)
  • 陸上自衛隊福岡駐屯地盆踊りフェスタ(8月)

著名な出身者

脚注

注釈

  1. ^ 那珂川市では、当初春日市と同様の地番表記をしていたが、2000年代以降は福岡市などと同様の住居表示を採用している。

出典

  1. ^ 坂口町一丁目にしてつ時刻表 | 西鉄グループ”. jik.nishitetsu.jp. 2024年7月22日閲覧。
  2. ^ 焼餅で集団食中毒、三十七人が死亡・重体『福岡日日新聞』(昭和13年6月20日)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p634昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  3. ^ データウェブふくおか 平成22年国勢調査「人口速報集計結果」の概要

外部リンク