栗山米菓
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
950-3134 新潟県新潟市北区新崎2661 |
設立 | 1949年2月5日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 7110001001806 |
事業内容 | 米菓の製造販売 |
代表者 | 代表取締役社長 栗山敏昭 |
資本金 | 8677万8000円 |
売上高 | 108億9400万円(2007年3月) |
従業員数 | 741名(内パート203名)2007年3月現在 |
外部リンク | http://www.befco.jp |
株式会社栗山米菓(くりやまべいか)は、新潟県新潟市北区に本社を置くせんべいやあられなどの米菓を製造する企業。代表商品は『ばかうけ』『星たべよ』など。
コーポレートアイデンティティ導入により、2010年1月1日から新たなコーポレートブランド「Befco」(ベフコ)を採用した。
当項目では、同社のグループ企業の運営による米菓の体験・展示施設である新潟せんべい王国(にいがたせんべいおうこく)についても掲載する。
概要・歴史
1947年、栗山源太郎が新潟市流作場(現中央区万代・八千代・弁天付近)で事故品・規格外品のジャガイモを加工する澱粉製造工場を創業したのが起源である。創業後から澱粉と並行して米菓や水飴などの製造も開始したが、需要が高まったことから1954年からは米菓を主力製品とし、業績を伸ばし続けた。しかし1964年6月16日の新潟地震で壊滅的な被害を受け、現本社所在地の新潟市新崎(現北区)へ移転。1969年には北蒲原郡中条町(現胎内市)に中条工場(現中条ファクトリー)、1984年には新発田市に新発田工場(現新発田ファクトリー)を増設するなど生産拠点の増強を図った。
個性的な商品開発で知られており、1986年には星型のせんべい『星たべよ』を、1990年には青海苔味のせんべい『ばかうけ』を発売開始。いずれも県内を中心にヒットし、その後全国各地へ販路を拡大した。共に現在に至るまで主力商品となっており、期間限定・地域限定製品や大手食品メーカー等とのコラボレーション製品なども数多く存在する。
創業以来、栗の実を模した赤い社章で親しまれてきたが、企業イメージ向上を図るべく「新しい試みに挑戦する精神」をアピールする新たなコーポレートブランドの導入を決め、2009年10月10日に新潟市中央区の朱鷺メッセで新ブランド名「Befco」の発表会を行った。「Befco」とは「Beika Frontier Company(米菓の最先端を行く企業)」の略で、「米菓の可能性に挑戦することで、あられ・せんべい業界のナンバー1を目指し、美味しさ・ユニークさ・アイデアにおいて最先端の価値を提供する」という企業理念を表したもの。併せて新キャッチフレーズ「たのしい、おいしい、あたらしい」も発表された。2010年1月からコーポレートサインやパッケージの変更を順次開始し、同年4月中に完全移行した。なお、このCIに伴う投資額は約1億円となる見通しである。
一方1993年には女子バレーボール部を創部。1998年には実業団女子地域リーグに昇格するなど実力を蓄えたものの、2001年に社業と部活動の両立を巡って対立した主力部員6名が退職し、同年昇格したばかりのV1リーグ(現Vチャレンジリーグ)参戦を辞退する憂き目にも遭ったが、2002年に改組して再発足。2004年、社内公募によってチーム名を「栗山米菓B・B Stars」と命名。2009/10年シーズンから新コーポレートブランドを冠した「Befcoビービースターズ」に改称し、2006/07年以来3シーズンぶりとなるチャレンジリーグに参戦する。
沿革
- 1947年(昭和22年)4月 新潟市流作場に澱粉製造工場として創業。
- 1949年(昭和24年)2月 「株式会社栗山加工所」として法人化。
- 1952年(昭和27年)2月 商号を「栗山食品工業株式会社」に改称。
- 1964年(昭和39年)6月 新潟地震で本社が被災。
- 1964年(昭和39年)12月 現本社・新崎工場へ移転完了。
- 1969年(昭和44年)4月 商号を現社名「株式会社栗山米菓」に改称。
- 2001年(平成13年)4月 新発田工場、中条工場がDANAK(デンマーク規格)のHACCP認定を取得。
- 2002年(平成14年)4月 本社敷地内に「せんべい王国」オープン。
- 2002年(平成14年)4月 ISO 9001 2000を取得。
- 2004年(平成16年)4月 製造部門を分社化し「株式会社栗山米菓ファクトリー」を設立。
- 2004年(平成16年)7月 新発田ファクトリーに新事務所棟完成。中条ファクトリーに第2工場増築完成。
- 2005年(平成17年)1月 中小企業研究センター賞全国表彰を受賞。
- 2005年(平成17年)5月 栗山清相談役が旭日双光章を叙勲。
- 2007年(平成19年)9月 創業60周年を迎える。やなせたかし作詞、ミシェル・カマ(やなせたかしの作曲家名)作曲による社歌「希望の明日(あした)」制定。
- 2007年(平成19年)10月 ISO 22000 取得
- 2008年(平成20年)10月 せんべい王国を増床し「新潟せんべい王国」としてリニューアルオープン。同時に本社社屋の改修工事も竣工。
- 2009年(平成21年)10月 新コーポレートブランド「Befco」を発表。2010年1月よりコーポレートサイン・パッケージの変更を開始し、同年4月に移行を完了。
主力商品
- ばかうけ
- 星たべよ
- 渚あられ
- 瀬戸の汐揚
各米菓のキャラクター
米菓の一部にはキャラクターが設定されている。
- ばかうけ:
- バリン(ばかうけシリーズのプロデューサー 兼 2代目主役)
- ボリン(バリンとは恋人同士のラブラブカップル)
- 星たべよ:
- 星ベソくん(好奇心が強くわんぱくだけど正義感に燃えた心やさしい星の子。誕生日は七夕。名前の由来は星におへそがついているから。新潟県胎内市で毎年開催されている胎内星まつりでは栗山米菓のキャラクターとして着ぐるみ星ベソくんが頻繁に目撃されている)
- 星ベソママ(星ベソくんを温かく見守っている明るくやさしいお母さん。誕生日は七夕。星ベソママにはなぜかおへそが付いていない)
- きららちゃん(2010年より新キャラクターとして登場。容姿は星ベソママと酷似しているが頭にリボンをつけていることで星ベソママと区別できる)
- 星ベソパパ(星たべよスクリーンセーバーにのみ登場。詳細は不明)
尚、2013年3月4日よりリニューアル発売された星たべよのパッケージからは新しいキャラクター(名称記載なし)が設定され、星ベソくん、星ベソママ及びきららちゃんは姿を消した。
主要拠点・グループ各社
- 株式会社 栗山米菓
- 本社
- 新潟市北区新崎2661番地
- 東京本社
- 営業本部
- 株式会社 ケーアンドビー
- 企画・販売部門を中心に、本社の付帯業務を担当する子会社。1987年に分社化された。
- レギュラーアイテムの期間・地域限定製品をはじめ、クッキーの中に占いや神籤を忍ばせた「フォーチュンクッキー」「おみくじクッキー」や、イラストや名入れなどオリジナルの焼印を施した「オリジナルせんべい」などノベルティ菓子の企画・製造・販売、栗山米菓の通販サイト「ベイカ・ドットコム」の運営を行っている。また後述する「新潟せんべい王国」や、新潟市中央区本町通五番町のアンテナショップ「米兆(こめちょう)本店」の運営も行っている。
- 本社
- (本社内)
- 株式会社 栗山米菓ファクトリー
- 製造部門を担当する子会社。2004年に分社化された。新発田工場の事務室には、本社の顧客窓口である「お客様係」が併設されている。
- 新発田工場(新発田第1・第2ファクトリー)
- 新潟県新発田市岡田1824番地3
- 中条工場(中条ファクトリー)
- 新潟県胎内市柴橋1188番地
- 株式会社 新潟流通
- 運輸・倉庫部門を担当する子会社。1986年に設立され、グループ各社の業務の他、外注業務も受託している。
- 本社
- (本社内)
- 新発田営業所
- 新潟県新発田市岡田1578番地8(新発田ファクトリー敷地内)
新潟せんべい王国
新潟せんべい王国(にいがたせんべいおうこく)は、新潟県新潟市北区新崎の本社敷地内に所在する米菓に関する体験・展示施設。
概要
2002年4月6日、本社の工場跡地にオープン。当初の名称はせんべい王国であった。
新潟県は全国の米菓年間生産量の約6割を占める一大生産地である一方、県内には米菓産業の発展の歴史や米菓の製造工程について間近で学べる常設の施設が無かったことから、本社工場跡地の有効活用を兼ね、この「せんべい王国」が企画・開設された。イメージキャラクターには、こんがりと焼けたせんべいを模したこんがりー大王を制定した。
本社敷地内にある4つの施設から成り、職人が煎餅を焼き上げる様子を間近で見学できる他、煎餅の手焼き体験コーナーや米菓産業の歴史に関する展示コーナーが設けられている。また売店には、せんべい王国オリジナルの様々な米菓やグッズが陳列されており、小中学生の社会科見学や、バスツアーなど県内外の団体観光のコースに盛り込まれるなど、北区濁川地域の観光スポットのひとつとなっている。
2008年、本社倉庫を改装して増床。飲食コーナーなどを増設するなど施設の拡充が図られ、同年10月10日午前10時に新潟せんべい王国としてリニューアルオープンし、現在に至る。
主な見学・体験コーナー
- ばかうけ稲荷
- 本社敷地の正門右手に建立されている神社。
- 創業間もない頃、栗山源太郎が社業の発展を願って新発田市大友の東泉寺に祀られている大友稲荷から分祀し、流作場の旧本社敷地内に小さな社を建立したのが端緒で、米菓稲荷と呼ばれて社員から親しまれていた。新崎へ移転した際に大きな社に建て替えられ、以後も社業の発展を見守り続けている。
- 1990年代に入り『ばかうけ』が全国的なヒット商品に成長すると、本社に来訪した顧客が米菓稲荷を「このお稲荷様は『ばかうけ稲荷』ですね」と評したのを発端に、せんべい王国オープン後には来館者が参拝するなどした。こうしたことから2005年、『ばかうけ』発売15周年を記念して社を改修したのを機にばかうけ稲荷に改称した。
- 来館者が境内に絵馬を奉納できる他、『ばかうけ』のWebサイトには「バーチャルばかうけ稲荷」のコーナーが設けられている。
- わくわく ボリンの体験館
- 本社敷地の正門左手にあるパビリオン。
- 「資料コーナー」では新潟の米菓の歴史に関する資料や、米菓の製造工程を模したミニチュアを通じ、米菓に関する知識を学ぶことができる。
- メインとなる「体験コーナー」には、常設の「せんべいの手焼き体験」と土曜・休日限定の「ばかうけ味付け体験」の2つのスペースが設けられている。「手焼き」では、せんべいの生地を来館者自ら直火で炙ったり、大判のせんべいに醤油を塗って絵描きを楽しんだりしながら、焼きたてのせんべいを味わうことができる。「味付け」では、素焼きの『ばかうけ』の生地に10種類のフレーバーパウダーを自由に組み合わせてオリジナルの『ばかうけ』を味わうことができる。いずれも子供でも簡単に楽しめる。
- 手焼き体験
- レギュラーコース:1回 600円(生地6枚セット・白×2、青のり×2、えび×2)
- お絵かきコース:1回 600円(大判2枚セット)
- ばかうけ味付け体験
- 1回 600円(ばかうけ10枚セット)
- なるほど こんがりーのばかうけ工場
- 本社敷地の左手奥にあるパビリオン。ケーアンドビーの製造部門を兼ねている。
- 職人が炭火で一枚一枚丁寧に米菓を焼く様子や製造ラインなど、実際に製品となる米菓の製造工程を見学することができる。
- うまうま バリンのおみやげ屋
- 本社敷地の右手奥にある売店・飲食コーナー。
- 栗山米菓の製品やキャラクターグッズが販売されており、上記「ばかうけ工場」で造られた炭火焼せんべい「米兆」を直販している他、せんべい王国オリジナルの商品・グッズが数多く陳列されている。また米菓は新潟県内の同業各社の協力により、他社製品も陳列されている他、新潟県内各地の土産物も販売されている。
- 「飲食コーナー」では、『ばかうけ』を模した半楕円形の青海苔風味の「ばかうけコロッケ」や、ぬれおかきを仕込んだ「ぬれ鬼コロッケ」、ソフトクリームにせんべいや柿の種などをサンドした「せんべいソフト」など、米やせんべいをメインとした飲食物が供されている。
営業案内
- 営業時間:9:30 - 17:00
- 入場料:無料
- 但し「体験館」の手焼き体験・味付け体験(上記参照)、飲食コーナーの飲食物は有料となる。
- 年中無休
- 但し、お盆休みや年末年始は臨時休業となる場合がある。
- 交通
- JR白新線 新崎駅北口より徒歩約15分
- 国道7号(新新バイパス) 濁川インターチェンジから約1分
その他
- Microsoft Windows Server 2008早期導入企業のひとつで、同製品日本語版出荷開始イベントでは、ばかうけが記者向け粗品として配られた[1]。
- 新潟放送のラジオ番組に、聴取者プレゼントとしてせんべい・おかきの詰め合わせセットを提供している。この詰め合わせセットは2011年7月現在『近藤丈靖の独占!ごきげんアワー』と『フラっとフライデー』の2番組でプレゼントが行われており、リスナーにはそれぞれ記述・口述する合言葉が与えられている。
- 朱鷺メッセ・万代島ビル31階にある展望室の施設命名権を取得しており、「Befcoばかうけ展望室」の呼称を付与している。