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霞ヶ関カンツリー倶楽部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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霞ヶ関カンツリー倶楽部
霞ヶ関カンツリー倶楽部
霞ヶ関カンツリー倶楽部の空中写真。
赤いラインで囲んだ内側が霞ヶ関カンツリー倶楽部。
隣接する下部のゴルフ場は東京ゴルフ倶楽部
1989年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
所在地 日本の旗 日本
埼玉県川越市大字笠幡3398
座標: 北緯35度54分5秒 東経139度24分16秒 / 北緯35.90139度 東経139.40444度 / 35.90139; 139.40444
概要
開業 1929年10月6日
運営 メンバーシップコース
設計 (東コース)藤田欽哉、赤星四郎、チャールズ・アリソン
(西コース)井上誠一。
運営者 一般社団法人 霞ヶ関カンツリー倶楽部
コース
東コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 4 374 10 3 156
2 4 366 11 4 398
3 4 393 12 4 442
4 3 136 13 4 341
5 5 505 14 5 543
6 4 359 15 4 384
7 3 188 16 3 163
8 4 443 17 4 342
9 5 540 18 4 441
36 3304 35 3210
西コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 4 392 10 5 520
2 4 325 11 3 185
3 5 478 12 4 368
4 3 150 13 5 494
5 4 348 14 4 348
6 5 546 15 5 539
7 3 209 16 3 128
8 4 390 17 4 371
9 4 377 18 4 412
36 3215 37 3365

※ヤード表示はレギュラーティー
その他
公式サイト 霞ヶ関カンツリー倶楽部
テンプレートを表示

霞ヶ関カンツリー倶楽部(かすみがせきカンツリーくらぶ)は、埼玉県川越市笠幡にある名門ゴルフ場である。

概要

開場は、1929年(昭和4年)10月6日黒須銀行創業者で篤志家の発智庄平らが当時の高麗郡霞ヶ関村1955年に川越市へ編入)で土地を提供し、ゴルフ界草分けの人々の努力で誕生した80年以上の歴史を誇る伝統コースである。埼玉県最初のゴルフ場でもある。

「東コース」の設計は藤田欽哉、赤星四郎。1930年(昭和5年)にはゴルフコースの世界的名設計者のチャールズ・H・アリソンの手で改造された。 1932年(昭和7年)6月12日には「西コース」も開場、日本で最初に36ホールを持つゴルフ場となる。 戦後、アメリカ軍に接収されるが復旧した。西コースは井上誠一の設計。

1957年(昭和32年)、日本で初めて開催されたゴルフのワールドカップ(第5回東京大会)(当時は「カナダカップ」といった)が東コースを舞台に行われ一躍内外に有名になる。日本国内で開催される初のゴルフの国際大会であり、日本プロゴルフ協会が発足した直後でもあり、日本選手の上位進出は望み薄であったが、サム・スニードピーター・トムソンなど世界各国の強豪を2日目に逆転。最終日は2万人近いギャラリーが詰め掛け、ゴルフが史上初めてテレビ中継された(日本テレビ)。結果、中村寅吉が個人優勝、中村寅吉と小野光一組が見事に団体優勝を果たし、日本に一躍ゴルフブームが起こった。

日本オープンゴルフ選手権を、1933年(昭和8年)の第7回大会以来、21回大会、60回大会、71回大会、と4度開催。1999年には日本女子オープンゴルフ選手権第32回大会も開催された。1965年1977年には日本アマチュアゴルフ選手権を、1971年には日本ジュニアゴルフ選手権を、2010年には第2回アジアアマチュア選手権もそれぞれ開催。2014年日本スポーツマスターズ埼玉大会のゴルフ会場が決定している。

2020年東京五輪

2013年日本オリンピック委員会加盟団体である日本ゴルフ協会の調査・選考の結果、2020年東京オリンピックで、ゴルフ競技の会場になることが決定した[1]。その後、完全なプライベートクラブ(日曜日はメンバーであっても女性がプレーすることは許されない)であることから、公益性の観点、オリンピック憲章に明記されている遺産としての価値を日本国民が享受できるのか、などの議論が起きている。ジャーナリスト大宅映子会長以下、ゴルファーやゴルフ愛好家の有識者が作る日本ゴルフ改革会議は、同カントリークラブを選定したプロセスの説明が全く不十分である点や、東京からのアクセスの悪さなどを指摘した上で、他の競技会場とも近く、誰もがプレー可能なパブリックコースで、実際に2016年東京オリンピック構想ではゴルフ会場予定地とされていた若洲ゴルフリンクス(東京都江東区若洲三丁目の若洲海浜公園内)を推す提言を2014年10月にまとめた[2]。さらに日本プロゴルフ協会会長でプロゴルファーの倉本昌弘は2014年10月14日付の「週刊ゴルフダイジェスト」で、ゴミ埋立地での開催というエコロジー性も挙げながら若洲開催の利点を述べた。

これに対し、日本ゴルフ協会の永田圭司専務理事は2014年10月14日の「第1回日本ゴルフビジネスフォーラム」で、(若洲のような)都営施設の場合は東京都の予算で整備や改造が行われる一方、「民間の霞ヶ関CCの場合、国や都からは一切、出ない」(組織委員会による負担の可能性は示唆)という点も挙げながら、国際大会の実績・36ホールが必要の規模(若洲は18ホール)・観客収容人員などで若洲は基準を満たさないとして、「会場の見直しは100%ない」と述べた[3] [4]

2015年(平成27年)10月より東コースの改修が開始されている。

2017年3月、臨時理事会で女性正会員の受け入れを決議した。倶楽部側では「東京オリンピックは無関係。女性の正会員を認めるのは世界的な流れ」としている[5]

コース概要

コース規模
36 H / RT 13869 Y / P 145
面積
132万㎡
コースレート
BT 73.2
グリーン
1ベント

所在地

〒350-1175 埼玉県川越市大字笠幡3398

交通アクセス

なお、東武東上線の霞ヶ関駅1930年(昭和5年)、同倶楽部にちなんで「的場駅」から改称された経緯を持つ。

関連項目

脚注

外部リンク