Research Unix
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Research Unixとは、ベル研究所 Computer Science Research Center が開発したUNIXオペレーティングシステムを指す用語であり、対応機種はDEC PDP-7, PDP-9, PDP-11, VAXおよび Interdata 7/32, 8/32 である。
Research Unix という用語は Version 8 Unix まであまり使われなかったが、その後遡って適用されるようになった。V8 以前、この系統は単に UNIX か UNIX Time-Sharing System と呼ばれていた。
初期のバージョンと後の方のいくつかのバージョンはベル研究所以外にリリースされることがなかった。また、コード系統が単純ではないため、Research Unix のバージョンは対応するマニュアルの版によって識別される。従って、最初の Research Unix は First Edition であり、最後は Tenth Edition である。他の呼び方としては Version x (または Vx)もある(xはマニュアルの版数)。
Research Unix のバージョン履歴:
- V1 (1971年), 最初のUNIX、内部で使用された。
- V2
- V3 (1973年2月)
- V4 (1973年11月) - C言語で書かれた最初のUNIX
- V5 (1974年6月)
- V6 (1975年) - ベル研究所外に広くリリースされた最初のUNIX、当初の稼動機種はPDP-11ではない。
- MINI-UNIX (1977年5月) - ローエンドの PDP-11/10向けの簡易版 V6
- V7 (1979年) - 多くのUNIXシステムの祖先となったバージョン。外部に広くリリースされた最後のResearch Unix
- V8 (1985年) - 4.1BSDを改造したもの。内部で使用された。STREAMSやprocfsなどが新たな機能として追加され、これが後にSystem Vに持ち込まれた。また一種の分散ファイルシステムをサポートしていた。
- V9 (1986年) - 4.3BSD をベースとしている。内部で使用。V8のSTREAMSを強化。
- V10 (1989年) - 最後の Research Unix。troff用グラフィックス組版ツール、C言語インタプリタ、後の Plan 9 に導入されたいくつかのツールが導入されている。
- Plan 9 First Edition (1993年) - Research Unix の開発チームが手がけた新たなOS(ユーティリティの多くが V10 と共通)。