Wikipedia:FAQ 管理業務
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「管理者」とはなんですか
ウィキペディアのシステムはかなり自由です。身元もはっきりしない一見さんが無条件で記事を編集できるというのは、ウェブサイトの常識では従来考えられなかったことです。ただ、あまりにも利用者の自由に任せすぎても収拾のつかなくなる恐れがあるということで、一般の利用者は以下のような強力な機能が使えなくなっています。
- 記事を削除する機能(一般の利用者が記事を白紙に置き換えても、それまでの記事は履歴に残りますが、管理者の行う削除は履歴を残しません。)
- 記事に編集制限(保護、半保護)をかける機能
- 特定の利用者や、特定のIPアドレスからのアクセスを制限(ブロック)する機能
これらの強力な機能が誰にでも使えてしまえば、利用者間に対立が起こったときに悲惨な状況になることが目に見えています。しかしまた、誰かがこれらの機能による措置をしないといけない状況も多々あります。
そこで、利用者の中でもある程度信頼がおける人を利用者同士で選んで、選ばれた人がこれらの機能を使えるようにしています。これらの機能を使える権限を有するアカウントを英語では administrator および sysop といい、日本語では管理者と訳しています。管理者は、登録ユーザー一覧で「管理者」(英語ではSysop)と表記され、管理者一覧に表示されます。
(「管理者」という訳語に関しては、ちょっと意味が違ってしまうのではという議論が散発的に続いています。まるで運営サイドの人間であるかのような印象がある言い方だからです。実際には、管理者は強力な機能が使えるというだけで、それ以外に一般の利用者との違いはありません。また「管理人」という呼び方は正式なものではないとして、一般的に避けられています。)
- 選出
- 管理者への立候補ページがその表明と選考の場です。立候補ならばこのページに直接立候補する旨を書き込めばいいし、推薦するなら相手の了解を得て、承諾表明してもらってからここに書き込みます。
- あとは、関心のある利用者が立候補者と議論して適性を確認し、信任投票の後、晴れて就任となります。
- 仕事
- 管理者も利用者のうちですから、他の利用者と同様、執筆・編集が活動の中心となることが望ましいです。
- 管理者権限を必要とする強力な機能の行使は、利用者全体の合意なしに軽々しく行ってはいけません。基本的にはWikipedia:削除依頼、Wikipedia:保護依頼、Wikipedia:投稿ブロック依頼などでの議論の結果に従って行動します。
- 例外として、誰が見ても明らかにイタズラという場合などは、議論を経由せずに即時削除することや、Wikipedia:管理者伝言板などでの報告を受けて即時ブロックを行うこともあります。
- 辞任・罷免
- 管理者の仕事は基本的に全体の合意を実行に移すことなので、その範囲を超えて強力な機能を濫用した場合は罷免されることもあります。
- また、本人がやめたいという場合は、誰にもそれをとめることはできません。
- 詳しくはこちらの文書
私は一般の利用者ですが、管理業務を手伝いたいのですが
もちろん管理者でない一般の利用者も、管理業務の一翼を担うことが出来ます。特に大事な管理作業は、著作権侵害かもしれない記事の内容を調査することです。これだけでも管理者は仕事が減り大変助かります。他にも、保護依頼や投稿ブロック依頼、削除依頼に寄せられた依頼に対する議論に参加したり、コメントをつけることもできます。
Wikipedia:雑草とりには管理者でなくてもできる管理業務のヒントが載せられています。
どうやったら管理者になれますか
まずは、登録アカウントが必要です。次に、一定の期間ウィキペディアで執筆活動を行ってください。そうすれば、コミュニティから信用が得られるでしょう。また、管理者がどのような業務を行っているかについて学んでください。充分経験を積み、コミュニティからの信頼も得られているという自信がついたら、管理者への立候補をして下さい。
管理者として承認されれば、Wikipedia:管理者・Wikipedia:削除の方針・Wikipedia:保護の方針などにしたがって活動します。あなたに与えられた「権限」を使う際には十分注意してください。
誰が管理者を監視していますか
管理者は相互チェックしています。そして、ほとんどの管理業務については、他の管理者が元に戻すことができます(ページの削除、ページ保護・半保護、IPブロックを含む)。
また利用者は誰でも、管理者の行動について管理者の会話ページで質問をしたり、Wikipedia:コメント依頼などを通じて他の利用者から意見を募集したりできます。
- 詳しくはこちらの文書
管理者を罷免できますか
管理者が、参加者一般の合意事項・意志を反映できそうにない時や、権限を濫用した時などには罷免することが出来ます。ただし、突然辞任を要求するのではなく意見交換をしてみてください。些細な考え方の違いから問題が起きているのかもしれません。それでも駄目なら、コメント依頼で広く意見を募集してください。それでも駄目なら、管理者の解任に依頼を出してください。
- 詳しくはこちらの文書
開発者・ビューロクラットとは
ウィキペディアを実現しているのはウィキの一種で MediaWiki というソフトですが、このソフトの開発・改良とサーバの維持管理をしている人たちがいます。これが開発者 (developer) です。日本語版で普段活動している開発者はいません。開発者になるとデータベースを直接操作することで、管理者よりもさらに強力な機能を使えます。例えば、サーバのメンテナンスなどでウィキペディアの編集を一時的に差し止めるデータベースロックがあります。そして、大事な機能が利用者に管理者権限を与えることです。つまり、管理者を選出したり罷免したりしたときは、実際にその決定に関わった人たちが開発者に(英語で)依頼して任命操作をしてもらうことになります。
ところが、ウィキペディアの規模が各国語版で拡大するとともに、開発者陣は増大するサーバ負担への対応に加えて、非常に多くの任命操作を行う必要が出てきました。また、各国語版の中でも自分たちのコミュニティの管理者は自分たちで任命したいという要望が高まってきました。これらの要請から2004年1月に新設された資格がビューロクラット (bureaucrat) です。端的に言うと、管理者の機能に、管理者任命権、ビューロクラット任命権、利用者名の変更の機能が追加されていることです。もちろんビューロクラットもコミュニティーの決まりに従って活動しています。
ビューロクラットは、登録ユーザー一覧で (ビューロクラット) と表記されます。また、ビューロクラット一覧にも表示されます。
(管理者について呼称問題がありますが、ビューロクラットに至ってはまだ和訳もされていません。英語 bureaucrat の辞書的な意味は「官僚」「役人」です。)
- 詳しくはこちらの文書
どうやったらビューロクラットになれますか
日本語版でのビューロクラットの選出は、管理者と同じように立候補・推薦を用いています。ビューロクラットになるためには、まず管理者になっていることが必要です。その後は、管理者になったときと同じようにビューロクラットへの立候補をして、承認を受ければビューロクラットとして活動できます。
CheckUserとはなんですか
CheckUser(チェックユーザー)とは、 checkuser 権限を持つ利用者です。あるアカウントがどの IPアドレスから接続しているかなどを調査する機能を使用できるようになっており、アカウントが多重アカウント(sockpuppet)であるかどうか、ブロック逃れかどうかなどををチェックすることができます。checkuser は投票により選ばれ、 方針にしたがって行動しています。また、チェックした内容の公表などについてはプライバシーに配慮しています。各種依頼は専用の依頼ページがあります。
- 詳しくはこちらの文書