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2008年の中日ドラゴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2008年の中日ドラゴンズ
成績
CS第2ステージ敗退
CS第2 1勝3敗1分(対巨人
CS第1 2勝1敗(対阪神
セントラル・リーグ3位
71勝68敗5分 勝率.511
本拠地
都市 愛知県名古屋市
球場 ナゴヤドーム
球団組織
オーナー 白井文吾
経営母体 中日新聞社
監督 落合博満
選手会長 荒木雅博
スローガン
ROAD TO VICTORY
« 2007
2009 »

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2008年の中日ドラゴンズ(2008ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、2008年の中日ドラゴンズにおける動向をまとめる。

この年の中日ドラゴンズは、落合博満監督の5年目のシーズンである。

概要

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前年2位ながらも1954年以来53年ぶり、そしてナゴヤドーム移転後初の日本一を勝ち取ったチームは落合監督の悲願である「完全優勝」を達成すべく、4月を16勝9敗2分で勝ち越す好スタート。しかし、5月に入ると勝ったり負けたりの試合が続いて波に乗れず7月には4連敗を含めて9勝15敗1分と大きく負け越して首位を走る阪神や2位の巨人に突き放され、さらに5位のヤクルトにカード別で9勝13敗2分と負け越すなど苦戦。後半戦以降は広島とのAクラス争いとなり一度は4位転落の危機に見舞われるが、辛うじて貯金3を確保し、3位でシーズン終了。CSの第1ステージでは下克上を果たすべく2位の阪神に2勝1敗で勝ち越し、第2ステージに勝って日本シリーズ進出を狙ったが巨人に前年のリベンジを許し、2年連続の日本シリーズ進出&日本一はならなかった。投手陣は山本昌が前年の不振から復活し11勝、さらに吉見一起が10勝と2ケタ勝利を2人出し、次いで川上憲伸が9勝、小笠原孝が8勝と先発陣が活躍したものの、規定投球回到達者は0人。打撃陣は海を渡った福留孝介の穴を西武から移籍してきた和田一浩が埋め、タイロン・ウッズなどもそれなりの成績を残しチーム本塁打はリーグ3位の140本を記録したが、チーム打率2割5分3厘、535得点、併殺打111はいずれもリーグワーストだった[1]

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 荒木雅博
2 井端弘和
3 李炳圭
4 T・ウッズ
5 和田一浩
6 中村紀洋
7 森野将彦
8 谷繁元信
9 川上憲伸
2008年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 巨人 --
2位 中日 2.5 中日 4.5 中日 6.5 巨人 9.5 巨人 6.0 巨人 0.5 阪神 2.0
3位 ヤクルト 6.5 巨人 9.0 巨人 10.0 中日 13.0 中日 12.5 中日 12.0 中日 12.0
4位 巨人 7.5 広島 9.5 広島 11.5 ヤクルト 16.0 広島 14.5 広島 13.0 広島 14.0
5位 広島 8.0 ヤクルト 10.5 ヤクルト 12.5 広島 17.0 ヤクルト 16.0 ヤクルト 18.0 ヤクルト 17.5
6位 横浜 11.5 横浜 18.5 横浜 23.5 横浜 29.5 横浜 30.0 横浜 35.5 横浜 36.5
期間
成績
16勝9敗2分
勝率.640
12勝12敗1分
勝率.500
9勝8敗
勝率.529
9勝15敗1分
勝率.375
9勝10敗1分
勝率.474
12勝11敗
勝率.522
4勝3敗
勝率.571


2008年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 84 57 3 .596 優勝
2位 阪神タイガース 82 59 3 .582 2.0
3位 中日ドラゴンズ 71 68 5 .511 12.0
4位 広島東洋カープ 69 70 5 .496 14.0
5位 東京ヤクルトスワローズ 66 74 4 .471 17.5
6位 横浜ベイスターズ 48 94 2 .338 36.5

日本生命 セ・パ交流戦2008

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日本生命セ・パ交流戦2008 最終成績
順位 球団 勝率
1位 福岡ソフトバンクホークス 15 9 0 .625 優勝
2位 阪神タイガース 15 9 0 .625 0.0
3位 北海道日本ハムファイターズ 14 10 0 .583 1.0
4位 読売ジャイアンツ 14 10 0 .583 1.0
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス 13 11 0 .542 2.0
6位 広島東洋カープ 13 11 0 .542 2.0
7位 中日ドラゴンズ 12 12 0 .500 3.0
8位 オリックス・バファローズ 11 13 0 .458 4.0
9位 東京ヤクルトスワローズ 11 13 0 .458 4.0
10位 千葉ロッテマリーンズ 10 14 0 .417 5.0
11位 埼玉西武ライオンズ 10 14 0 .417 5.0
12位 横浜ベイスターズ 6 18 0 .250 9.0
  • 同率の場合は前年の順位で上位のチームが上位にランクされる

クライマックスシリーズ

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2008 クライマックス・セ 第1ステージ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月18日(土) 第1戦 中日ドラゴンズ 2 - 0 阪神タイガース 京セラドーム大阪
10月19日(日) 第2戦 中日ドラゴンズ 3 - 7 阪神タイガース
10月20日(月) 第3戦 中日ドラゴンズ 2 - 0 阪神タイガース
勝者:中日ドラゴンズ
2008 クライマックス・セ 第2ステージ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
アドバンテージ 中日ドラゴンズ 読売ジャイアンツ
10月22日(水) 第1戦 中日ドラゴンズ 4-3 読売ジャイアンツ 東京ドーム
10月23日(木) 第2戦 中日ドラゴンズ 2-11 読売ジャイアンツ
10月24日(金) 第3戦 中日ドラゴンズ 5-5 読売ジャイアンツ
10月25日(土) 第4戦 中日ドラゴンズ 2-6 読売ジャイアンツ
勝者:読売ジャイアンツ

オールスターゲーム2008

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
コーチ 落合博満
投手 川上憲伸 6
吉見一起
小笠原孝
一塁手 ウッズ 3
二塁手 荒木雅博 2
遊撃手 井端弘和 6
外野手 和田一浩 4
  • ※印は選手間投票による選出、取消線は出場辞退、▲は出場辞退選手発生に伴う補充。

個人成績

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投手成績

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  • 色付きは規定投球回数(144イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































W
H
I
P
 
/山本昌 23 22 2 0 1 11 7 0 0 544 133.2 127 15 26 2 84 1 0 54 47 3.16 1.15
/小笠原孝 26 22 0 0 0 8 11 0 1 575 132.0 147 20 42 5 89 2 2 71 69 4.70 1.43
/中田賢一 23 21 1 1 0 7 9 0 0 582 129.2 148 13 46 11 126 5 0 79 67 4.65 1.50
/川上憲伸 20 16 1 0 0 9 5 0 1 473 117.1 99 11 25 5 112 1 0 33 30 2.30 1.06
/チェン 39 14 1 1 0 7 6 0 12 474 114.2 101 7 33 5 107 5 0 40 37 2.90 1.17
/吉見一起 35 14 3 2 0 10 3 0 10 476 114.1 118 11 25 4 82 1 0 46 41 3.23 1.25
/川井進 14 10 0 0 0 1 5 0 0 243 56.2 69 3 11 0 37 1 0 31 25 3.97 1.41
/朝倉健太 12 9 1 0 0 3 4 0 2 255 56.1 67 5 20 1 30 2 0 27 21 3.36 1.54
/高橋聡文 54 0 0 0 0 2 1 1 15 222 54.0 47 4 10 4 48 0 0 16 14 2.33 1.06
/浅尾拓也 44 0 0 0 0 3 1 1 12 199 50.1 43 0 9 3 35 0 0 11 10 1.79 1.03
/岩瀬仁紀 51 0 0 0 0 3 3 36 5 212 49.0 55 2 10 0 41 0 0 16 16 2.94 1.33
/清水昭信 15 4 1 0 0 2 2 0 2 183 44.0 34 2 17 5 33 0 1 14 12 2.45 1.16
/長峰昌司 33 1 0 0 0 2 1 0 3 198 43.0 63 1 10 3 30 1 0 28 27 5.65 1.70
/佐藤充 8 7 0 0 0 1 4 0 0 169 40.2 47 4 7 0 23 1 0 20 20 4.43 1.33
/小林正人 46 0 0 0 0 0 2 1 10 133 28.2 33 4 12 3 21 1 0 18 14 4.40 1.57
/平井正史 37 0 0 0 0 1 1 0 9 128 28.0 36 3 6 3 23 1 0 16 16 5.14 1.50
/齊藤信介 17 0 0 0 0 1 1 0 0 61 15.0 10 2 6 0 10 0 0 5 5 3.00 1.07
/金剛弘樹 12 0 0 0 0 0 0 0 1 60 12.2 19 0 5 0 10 1 0 10 9 6.39 1.90
/佐藤亮太 4 2 0 0 0 0 1 0 0 56 12.2 13 2 2 3 6 0 0 7 7 4.97 1.18
/中里篤史 13 0 0 0 0 0 0 0 0 44 10.1 6 1 6 0 5 1 0 4 4 3.48 1.16
/山内壮馬 4 1 0 0 0 0 0 0 0 38 9.1 9 3 2 0 12 0 0 6 6 5.79 1.18
/山井大介 2 1 0 0 0 0 1 0 0 30 9.0 5 1 0 0 10 0 0 1 1 1.00 0.56
/鈴木義広 8 0 0 0 0 0 0 0 3 27 8.0 2 0 1 0 9 0 0 1 1 1.13 0.38
/ネルソン 6 0 0 0 0 0 0 0 0 29 6.0 9 0 4 0 6 0 0 2 2 3.00 2.17
/赤坂和幸 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1.0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00

主な打撃成績

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  • 色付きは規定打席(446打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/荒木雅博 130 591 538 64 131 15 2 4 162 28 32 7 15 1 35 0 2 81 8 .243 .292 .301 .593
/T・ウッズ 140 573 490 77 135 18 0 35 258 77 0 1 0 2 78 3 3 138 18 .276 .377 .527 .903
/和田一浩 136 560 520 60 157 34 4 16 247 74 1 2 0 4 34 0 2 71 16 .302 .345 .475 .820
/中村紀洋 140 557 493 56 135 20 0 24 227 72 0 1 10 3 50 4 1 119 11 .274 .340 .460 .800
/井端弘和 106 466 408 51 113 16 3 5 150 23 8 3 16 2 37 1 3 56 7 .277 .340 .368 .708
/李炳圭 105 448 418 40 106 16 2 16 174 65 1 2 5 1 23 0 1 93 13 .254 .293 .416 .710
/森野将彦[2] 96 412 358 63 115 25 1 19 199 59 1 0 3 5 46 0 0 60 4 .321 .394 .556 .950
/谷繁元信 113 384 329 27 77 18 0 2 101 27 0 1 9 1 39 4 6 45 9 .234 .325 .307 .632
/デラロサ 93 242 214 20 52 12 0 7 85 22 0 2 3 1 24 0 0 49 6 .243 .318 .397 .715
/小池正晃 59 161 141 15 32 8 0 4 52 15 1 1 6 1 10 0 3 34 4 .227 .290 .369 .659
/井上一樹 74 154 141 11 41 12 0 1 56 10 0 0 1 0 12 4 0 18 1 .291 .346 .397 .744
/平田良介 59 111 97 9 26 3 0 1 32 9 0 1 5 2 6 0 1 25 4 .268 .311 .330 .641
/立浪和義 86 86 73 2 15 4 0 1 22 10 0 0 0 1 11 3 1 11 2 .205 .314 .301 .615
/英智 77 77 70 10 15 2 1 1 22 7 4 0 5 0 2 0 0 23 3 .214 .236 .314 .550
/小田幸平 41 71 64 2 12 1 0 0 13 4 0 0 2 1 4 2 0 12 2 .188 .232 .203 .435
/藤井淳志 40 39 35 10 6 1 0 2 13 2 2 1 3 0 1 0 0 9 0 .171 .194 .371 .566
/田中大輔 17 27 23 1 4 0 0 0 4 0 0 0 1 0 3 1 0 3 1 .174 .269 .174 .443
/清水将海 17 21 18 1 4 1 0 0 5 2 0 0 2 0 1 0 0 6 2 .222 .263 .278 .541
/新井良太 24 19 18 2 3 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 1 5 0 .167 .211 .167 .377
/岩﨑達郎 20 19 18 3 1 1 0 0 2 0 1 0 1 0 0 0 0 1 0 .056 .056 .111 .167
/西川明 13 16 14 1 2 0 0 1 5 2 0 0 1 0 1 0 0 5 0 .143 .200 .357 .557
/小川将俊 13 11 11 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .182 .182 .182 .364
/中村一生 9 11 9 0 3 2 0 0 5 2 0 0 0 0 2 0 0 1 0 .333 .455 .556 1.010
/澤井道久 7 5 4 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 .000 .200 .000 .200
/森岡良介 5 5 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 .000 .200 .000 .200
/堂上剛裕 1 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .000 .333 .000 .333
/前田章宏 3 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
/堂上直倫 3 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
/上田佳範 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
/中村公治 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000

できごと

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李炳圭が5月4日の対阪神戦で藤川球児から来日初のサヨナラ本塁打を放った[3]

選手・スタッフ

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表彰選手

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荒木雅博(二塁手、5年連続5度目)
中村紀洋(三塁手、2年連続7度目)
井端弘和(遊撃手、5年連続5度目)

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 野本圭 外野手 日本通運 入団
2位 伊藤準規 投手 岐阜城北高 入団
3位 岩﨑恭平 内野手 東海大学 入団
4位 高島祥平 投手 帝京高 入団
5位 岩田慎司 投手 明治大学 入団
6位 小熊凌祐 投手 近江高 入団
7位 井藤真吾 外野手 中京大学附属中京高 入団
育成選手ドラフト
順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 加藤聡 外野手 大阪産業大学 入団
2位 小林高也 外野手 東京弥生クラブ 入団

出典

[編集]
  1. ^ 2008年度 セントラル・リーグ チーム打撃成績”. NPB(一般社団法人日本野球機構). 2022年4月2日閲覧。
  2. ^ 但し、北京五輪代表選出に伴う特例措置による規定打席には到達している。
  3. ^ 李炳圭サヨナラ弾 阪神に3-2で逆転勝ち