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Ĥ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Ĥĥ Ĥĥ

Ĥラテン文字 Hサーカムフレックス (^) を付けた文字で、エスペラント・アルファベットの11番目(H と I の間)の字母小文字ĥ。音価は無声軟口蓋摩擦音 [x] ないし無声口蓋垂摩擦音 [χ]エスペラントによる文字名称は ĥo ([xo]、ッホー)。

エスペラントにおける Ĥ の使用

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Ĥ はエスペラントでは使用頻度の最も低い文字で[1]、主にギリシャ語などから借用した語に用いられる。『エスペラントの基礎』にあった ĥ を含む語の多くは、発音のより容易な k に早い時期に置き換えられた。例を示す。

  • arĥitekturoarkitekturo 「建築」
  • ĥaosokaoso 「混沌」
  • ĥemiokemio 「化学」
  • meĥanikomekaniko 「力学」

現在も ĥ が残っている語の多くはギリシャ語以外の語源を持つもの(ĥano「ハーン」、ĥoto「ヨタ」、Liĥtenŝtejno「リヒテンシュタイン」等)か、 k に変えると別な意味の語になる(最小対をなす)語であることが多い。

  • eĥo 「反響」 ←→ eko 「開始」
  • ĥolero 「コレラ」 ←→ kolero 「怒り」
  • ĥoro 「合唱」 ←→ koro 「心臓」
  • monaĥo 「修道士」 ←→ Monako 「モナコ」
  • Ĉeĥo 「チェコ」 ←→ ĉeko 「市松模様」

サーカムフレックスの位置

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小文字 ĥ のサーカムフレックスの位置はフォントによって微妙に異なる。次に示すのは、左から順に Code2000、Sylfaen、Pragmatica Esperanto の各フォントの例。

文字コード

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コンピューター用文字コード

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大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ĥ U+0124 1-10-59 Ĥ
Ĥ
ĥ U+0125 1-10-65 ĥ
ĥ

その他の文字コード

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点字 モールス符号
----
(CH、Š と同じ)

脚注

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  1. ^ Simpson, David G. (2007年). “La Oftecoj de la Esperantaj Literoj”. 2013年9月25日閲覧。