かぞくのひけつ
表示
かぞくのひけつ | |
---|---|
監督 | 小林聖太郎 |
脚本 |
小林聖太郎 吉川菜美 |
製作 | 志摩敏樹 |
出演者 |
久野雅弘 秋野暢子 桂雀々 ちすん 谷村美月 |
音楽 | Flat Three |
撮影 | 近藤龍人 |
編集 |
鈴木真一 小林由加子 |
配給 | シマフィルム |
公開 | 2006年12月2日 |
上映時間 | 83分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『かぞくのひけつ』は、2006年12月2日公開の日本映画。大阪の十三(じゅうそう)にある映画館・第七藝術劇場の復活を記念して作られた。
ストーリー
[編集]大阪・十三(じゅうそう)の商店街。地元の高校に通う賢治(久野雅弘)には、つきあって半年になる彼女・典子(谷村美月)がいるのだが、キスどころか手を繋ぐこともできないでいる。というのも、女癖の悪い父・宏治(桂雀々)の因果が子に報い、性病に罹ったと思い込んでいる(童貞にもかかわらず)からなのだ。かといって、積極的に治療することはおろか、事実を突き止めることすらできないでいるような「ヘタレ」だった。そして、ウジウジと悩むばかりの賢治を見て不安になるばかりの典子は、いつしかスポーツ万能で学年一のモテ男・立花に心惹かれていく。
一方、商店街で不動産屋を営む両親にも、幾度目かの離婚の危機が迫っていた。母・京子(秋野暢子)から頼まれた「バイト」で父を尾行していた賢治が、父の愛人・ゆかり(ちすん)に見つかってしまい、父のついていた嘘がバレてしまったのだ。京子と直談判して、離婚させると息巻くゆかりを何とか抑えた賢治だった。翌日、学校帰りの賢治が目にしたのは、不動産屋のバイト募集に応じて来たゆかりの姿だった。
キャスト
[編集]- 久野雅弘(島村賢治役)- 主人公。性病かも、と怯えてカノジョに手を出せない高校生
- 秋野暢子(島村京子役)- 賢治の母。
- 桂雀々(島村宏治役)- 賢治の父。女にだらしないが気のいい不動産屋。
- ちすん(大澤ゆかり役)- 宏治の愛人。宏治の嘘を知り、島村不動産のアルバイト募集に応じてくる。
- 谷村美月 - 桜井典子(賢治のカノジョ)
- テント(旧名 大空テント)(天道役)- 怪しげな漢方薬屋の店主。
- 九十九一(福田役)- 宏治の友人。
- 長原成樹(新井役)- 宏治の友人。
- 水木薫 - 桜井初枝(典子の母)
- 荒谷清水 - 寄合いの司会
- 飯島順子 - 青木千景
- 小堀正博 - 村田浩明
- 平野麻樹子 - ミキ
- 南方英二 - 近藤(一軒家の家主)
- 浜村淳 - 性病科の医師
- 桜井一枝 - 性病科の看護師
スタッフ
[編集]- 配給・宣伝:シマフィルム、第七藝術劇場、スローラーナー
- 製作:志摩敏樹
- プロデューサー:中村有孝
- 脚本:小林聖太郎、吉川菜美
- 撮影:近藤龍人
- 録音:石寺健一
- 美術:宇山隆之
- 音楽:Flat Three
- 編集:鈴木真一、小林由加子
- 編集監修:宮島竜治
- 演出部応援:武正晴
- 監督:小林聖太郎
劇場公開
[編集]- 大阪 - 第七藝術劇場(2006年12月2日〜2007年4月20日)
- 京都 - 京都シネマ(2006年12月2日〜15日)
- 神戸 - 神戸アートビレッジセンター(2007年4月6日〜4月20日)
- 名古屋 - シネマスコーレ(2007年4月6日〜4月20日)
- 東京 - ユーロスペース(2007年12月22日〜2008年1月25日/レイトショー)
- 東京 - ポレポレ東中野(2008年1月19日〜2月1日)
- 神戸 - 神戸映画資料館(2008年4月26日(土)〜5月3日(土))
- 札幌 - シアターキノ(2008年6月7日〜6月13日)
- 東京 - 下高井戸シネマ(2008年5月26日(月)〜5月31日(土))
- 横浜 - シネマ・ジャック&ベティ(2008年7月5日(土)〜7月11日(金))
受賞/映画祭出品など
[編集]- 2007年3月 第2回おおさかシネマフェスティバル新人賞(谷村美月)、新人賞(桂雀々)、新人監督賞(小林聖太郎)
- 2007年3月 2006年度第47回日本映画監督協会新人賞(小林聖太郎)
- 2007年8月 第32回湯布院映画祭
- 2007年11月 第3回甲賀映画祭
- 2007年11月 小津安二郎記念蓼科高原映画祭
- 2008年2月 第17回あきた十文字映画祭
- 2008年4月 第8回Nippon Connection(フランクフルトにて開催)
- 2008年10月 KAWASAKIしんゆり映画祭2008
- 2008年11月 新藤兼人賞2008 金賞
テレビ放送
[編集]- 2008年8月 ペーパービューチャンネルにて有料放送
関連書籍
[編集]- 『映画芸術』2006年秋号 -- 監督インタビュー掲載。
- 『SWITCH』2007年11月号 -- 監督インタビュー掲載。
- 『装苑』2008年1月号 -- 2008注目する人特集掲載。
- 『'06年鑑代表シナリオ集』--シナリオ掲載。
- 『シナリオ』2008年1月号--シナリオ掲載。