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きっと ここが帰る場所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きっと ここが帰る場所
This Must Be the Place
監督 パオロ・ソレンティーノ
脚本 パオロ・ソレンティーノ
ウンベルト・コンタレッロイタリア語版
原案 パオロ・ソレンティーノ
製作 ニコラ・ジュリアーノイタリア語版
フランチェスカ・シーマ
アンドレア・オキピンティ
出演者 ショーン・ペン
フランシス・マクドーマンド
音楽 デヴィッド・バーン
ウィル・オールダム英語版
撮影 ルカ・ビガッツィ
編集 クリスティアーノ・トラヴァリョーリ
製作会社 インディゴ・フィルムイタリア語版
ラッキー・レッドイタリア語版
メドゥーザ・フィルムイタリア語版
配給 フランスの旗 ARP Sélection
イタリアの旗 メドゥーザ・フィルム
アイルランドの旗 Element Pictures
日本の旗 スターサンズ=セテラ・インターナショナル
公開 フランスの旗 2011年8月24日
イタリアの旗 2011年10月14日
アイルランドの旗 2012年3月23日
日本の旗 2012年6月30日
上映時間 118分
製作国 イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
アイルランドの旗 アイルランド
言語 英語
ヘブライ語
製作費 €25,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $11,928,909[2]
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きっと ここが帰る場所』(きっとここがかえるばしょ、This Must Be the Place)は2011年イタリアフランスアイルランドコメディ映画。 2008年の第61回カンヌ国際映画祭において『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』で審査員賞を受賞したパオロ・ソレンティーノ監督が、同映画祭の審査委員長を務めた俳優ショーン・ペンと意気投合して制作した異色のロードムービーである[3][4]。原題はトーキング・ヘッズの「ジス・マスト・ビー・ザ・プレイス」からとられた。映画のコンサートのシーンでデヴィッド・バーンは同曲を演奏している[5][6]

第64回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、同映画祭の独立賞であるエキュメニカル審査員賞を受賞している[7]

ストーリー

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かつての人気ロックスターであるシャイアンは妻とアイルランドダブリンにある豪邸で半隠遁生活を送っている。今でも現役当時のままの派手なメイクとファッションで生活しているが、付き合いがあるのは近所のロック少女メアリーなどごくわずかである。そんなある日、故郷のアメリカから30年以上も会っていない父が危篤との連絡が来る。飛行機が苦手なシャイアンは船で向かったため、結局、臨終には間に合わなかった。葬儀の後、ホロコーストを生き延びた父が自分を辱めたナチスのSS隊員アロイス・ランゲを執拗に探し続けていたことを知ったシャイアンは、父に代わってランゲを探す旅に出る。ランゲの妻ドロシーや孫娘のレイチェル、その息子のトミーなどに目的を隠して会い、ようやく見つけた隠れ家は既にもぬけの殻だった。そこに、ナチスの残党狩りのプロであるミドラーが現れる。実はシャイアンが渡していた資料をもとに、ミドラーは既にランゲの行方を突き止めていたのだ。ミドラーに連れて来られたランゲの隠れ家で、シャイアンはランゲから当時どのような辱めを父にしたのかを聞かされる。それは、けしかけた犬に脅えて小便を漏らしたのを笑ったというものであった。シャイアンは父の「復讐」としてランゲを全裸にして雪景色の屋外に放り出す。

旅を通じて父親へのわだかまりを解いたシャイアンは、飛行機に乗り、派手なメイクとファッションをやめ、素のままの「大人」の姿でダブリンの街に帰って来る。

キャスト

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作品の評価

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映画批評家によるレビュー

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Rotten Tomatoesによれば、批評家による一致した見解は「『きっと ここが帰る場所』は気まぐれな回り道が多すぎて満足できない客もいるかもしれないが、ショーン・ペンの魅力的な演技とパオロ・ソレンティーノの風光明媚なビジュアルのおかげで、本作はついていく価値のあるロードトリップになっている。」であり、87件の評論のうち高評価は67%にあたる58件で、平均して10点満点中6.20点を得ている[8]Metacriticによれば、29件の評論のうち、高評価は16件、賛否混在は9件、低評価は4件で、平均して100点満点中61点を得ている[9]

受賞歴

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部門 対象 結果
カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞 受賞
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 作品賞 ノミネート
監督賞 パオロ・ソレンティーノ
脚本賞 パオロ・ソレンティーノ
ウンベルト・コンタレッロイタリア語版
受賞
製作者賞イタリア語版 ニコラ・ジュリアーノ
アンドレア・オキピンティ
フランチェスカ・シーマ
ノミネート
撮影賞 ルカ・ビガッツィ 受賞
音楽賞イタリア語版 デヴィッド・バーン
主題歌賞イタリア語版 デヴィッド・バーン
ウィル・オールダム英語版
マイケル・ブラノック
If It Falls, It Falls
美術賞イタリア語版 ステファニア・セッライタリア語版 ノミネート
衣裳賞イタリア語版 カレン・パッチ
メイクアップ賞イタリア語版 ルイーザ・アベル 受賞
ヘアデザイン/スタイリング賞イタリア語版 キム・サンタントニオ
編集賞イタリア語版 クリスティアーノ・トラヴァリョーリ ノミネート
音響賞イタリア語版 レイ・クロス
ウィリアム・サロキン
視覚効果賞イタリア語版 ステファノ・マリノーニ
パオロ・トリソーリョ
ロドルフォ・ミリャーリ
ナストロ・ダルジェント賞 最優秀作品監督賞 パオロ・ソレンティーノ 受賞
製作者賞イタリア語版 ニコラ・ジュリアーノ
アンドレア・オキピンティ
フランチェスカ・シーマ
ノミネート
脚本賞イタリア語版 パオロ・ソレンティーノ
ウンベルト・コンタレッロ
撮影賞イタリア語版 ルカ・ビガッツィ 受賞
美術賞イタリア語版 ステファニア・セッラ

出典

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  1. ^ This Must Be the Place (2011)” (英語). IMDb. 2020年9月20日閲覧。
  2. ^ This Must Be the Place” (英語). Box Office Mojo. 2020年9月20日閲覧。
  3. ^ 映画 きっと ここが帰る場所”. allcinema. 2020年9月20日閲覧。
  4. ^ きっと ここが帰る場所”. WOWOW. 2020年9月20日閲覧。
  5. ^ Bradshaw, Peter (May 20, 2011). “Cannes 2011 review: This Must Be the Place” (英語). the Guardian. http://www.theguardian.com/film/2011/may/20/cannes-film-festival-2011-sean-penn-review 2022年4月18日閲覧。 
  6. ^ Stecker, Joshua (November 1, 2012). “'This Must Be the Place': What the Critics Are Saying” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/news/be-place-what-critics-are-385596 2022年4月18日閲覧。 
  7. ^ This Must Be the Place - Awards” (英語). IMDb. 2013年9月21日閲覧。
  8. ^ "This Must Be The Place". Rotten Tomatoes (英語). 2020年9月20日閲覧
  9. ^ "This Must Be the Place" (英語). Metacritic. 2020年9月20日閲覧。

外部リンク

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