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カムペー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カムペー(CampeまたはKampê, カンペー)とは、ギリシア神話に登場する女の怪物である[1]。かつてタルタロスにはヘカトンケイル族やキュクロープス族が幽閉されており、カムペーはその番人をしていた[1][2]ゼウスティーターノマキアーの時この2巨人族を味方につけるためにカムペーを殺し、彼等を解放した[1]。カムペーの姿に関しては、上半身は人間の女で、下半身はざらざらした鱗で覆われた海の生物で、長くて先の曲がった爪を持ち、頭上では猛毒の蛇が動き回り、背中には毒針を持った蠍がいたといわれている[3]。また、シケリアのディオドーロスは、ディオニューソスリビュアー地方のザビルナ市に来た際に、地元民を多数殺したカムペーという大地から生まれた怪物を退治したという神話を伝えている[4]

出典

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参考文献

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  • 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年2月。ISBN 4-00-080013-2 
  • フェリックス・ギラン『ギリシア神話』中島健訳(新装版)、青土社、1991年8月。ISBN 978-4-7917-5144-0 
  • ジャン=クロード・ベルフィオール『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』大修館書店、2020年7月。ISBN 978-4-469-01289-7 
  • ディオドロス『ディオドロス 神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎、1999年6月。ISBN 4-8447-8472-2