ダニロ・キシュ
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ダニロ・キシュ Danilo Kiš | |
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誕生 |
1935年2月22日 ユーゴスラビア王国、スボティツァ |
死没 |
1989年10月15日(54歳没) フランス、パリ |
職業 | 小説家 |
影響を受けたもの
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ウィキポータル 文学 |
ダニロ・キシュ(Danilo Kiš、1935年2月22日 – 1989年10月15日 )は、ユーゴスラビア人の小説家、詩人である。
経歴
[編集]1935年、ユーゴスラビア王国のセルビア北部スボティツァ生まれ。戦争中は父の故郷のハンガリーで暮らすも、ユダヤ系であった父はアウシュビッツ収容所に送られ、消息を絶つ。
第二次世界大戦後、母の故郷であるモンテネグロのツェティニェに移住し、セルビアのベオグラード大学で文学を学ぶ。1962年から執筆を開始し、自伝的三部作『庭、灰』『若き日の哀しみ』『砂時計』で作家としての地位を確立した。1979年にフランスに亡命し、フランス各地の大学でセルビア・クロアチア語の講師をしながら小説の執筆を続けた。
1989年パリで死去。遺言によりセルビア正教に則ってベオグラードで埋葬された。
日本語訳された作品
[編集]- 『若き日の哀しみ』山崎佳代子訳、東京創元社、海外文学セレクション、1995年
- 『若き日の哀しみ』東京創元社 創元ライブラリ、2013年
- 『死者の百科事典』山崎佳代子訳、東京創元社、海外文学セレクション、1999年
- 『死者の百科事典』創元ライブラリ、2018年
- 『砂時計』奥彩子訳、松籟社、東欧の想像力、2007年
- 『庭、灰』山崎佳代子訳、「世界文学全集Ⅱ-06」河出書房新社、2009年
主な作品
[編集]小説
[編集]- Mansarda: satirična poema("The Garret"), 1962
- Psalam 44, 1962
- Bašta, pepeo("Garden, Ashes'"),(『庭、灰』) 1965
- Rani jadi: za decu i osetljive("Early Sorrows")(『若き日の哀しみ』), 1970 (短編)
- Peščanik ("Hourglass"),(『砂時計』) 1972
- Grobnica za Borisa Davidoviča: sedam poglavlja jedne zajedničke povesti("en:A Tomb for Boris Davidovich"), 1976 (短編)
- Čas anatomije, 1978
- Enciklopedija mrtvih("The Encyclopedia of the Dead")(『死者の百科事典』), 1983 (短編)
- Lauta i ožiljci, 1994 (短編)
詩
[編集]- Pesme i prepevi, 1992
- Pesme, Elektra, 1995
エッセイ
[編集]- Po-etika, 1972
- Homo poeticus, 1983
- Život, literatura, 1990
- Varia, 1995
ドラマ
[編集]- Noć i magla, 1983