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ダン・ディディオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダン・ディディオ
Dan DiDio
2012年のニューヨーク・コミコンにて。
生誕 (1959-10-13) 1959年10月13日(65歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
職業 脚本家、編集者、発行人
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ダン・ディディオDan DiDio; [dɪˈd]; 1959年10月13日 - )は、アメリカ合衆国のテレビ及びコミック業界で活動する脚本家、編集者、発行人である。2010年2月から2020年2月までジム・リーと共にDCコミックスの発行人を務めていた。2003年に『ウィザード英語版』誌により「マン・オブ・ザ・イヤー」に選出された。

キャリア

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テレビ

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DCコミックス入社以前は1981年よりテレビ業界で働いていた。ディディオはメインフレーム・エンターテインメントでフリーランスライター兼ストーリーエディターを務め、主に『リブート』や『シャドウレイダース』に取り組んでいた[1][2]

DCコミックス

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ディディオは2002年1月にDCコミックスに副社長兼編集として入社し、また『スーパーボーイ英語版』(第91-100号)の脚本家にも就任した。2004年10月に彼はDCユニバースの副社長兼編集長に昇進した[3]。2006年以来、ディディオは「DCネーション」という週刊コラムを執筆し、DCの多くの主要なスーパーヒーロー作品の最後のページに掲載された。もともとこのコラムは彼が監修したプロジェクトである1年続いた週刊のマキシシリーズ英語版52英語版』のものであった。2010年2月18日、DCエンターテインメントの社長のダイアン・ネルソン英語版によってディディオはジム・リーと共にDCコミックスの発行人に任命された[4][5]

ディディオは2008年と2009年のDCハロウィン・スペシャルと2009年のホリデー・スペシャルでコミックの脚本に復帰した。2009年に彼は『ウェンズデー・コミックス英語版』のメタルメン英語版のレギュラー脚本を務めた[6]。2010年1月、ディディオは『ウィアード・ウエスタン・テールズ英語版』のクロスオーバー「ブラッケスト・ナイト英語版」のタイイン号と『アウトサイダーズ』のレギュラー脚本を務めた。2011年に彼は発行人としてDCの全現行タイトルのリブートを監修し、またキース・ギフェン英語版作画の『OMAC英語版』誌の脚本家を務めた[7]。さらに同年にディディオは『DCユニバース・プレゼンツ英語版』のチャレンジャー・オブ・ジ・アンノウン英語版のストーリーの脚本を務めた[8]

2012年7月、サンディエゴ・コミコンの一環でディディオとジム・リーは、各テーマに応じて特殊メイクアーティストが優れたメイクを作成し、競い合うSyfyのリアリティ番組『Face Off』のエピソード「Heroic Proportions」の製作に参加した。ディディオとリーは新しいスーパーヒーローを創造するというそのエピソードの課題を出場者たちに提示し、6人のDCコミックスのアーティストがアイデアの開発を支援した。優勝したキャラクターであるインファーナル・コア(アンソニー・コサール作)は『ジャスティス・リーグ・ダーク英語版』第16号(2013年3月)に登場し[9][10]、2013年1月30日に出版された[11]。このエピソードは2013年1月22日に第4シーズン第2話として放送された[12]

2012年9月、ディディオはブレント・アンダーソン英語版作画のオンゴーイング誌『ファントム・ストレンジャー英語版』の脚本を書いた[13]。ディディオは2014年にキース・ギフェンと再び組んで『インフィニティマン&フォーエバー・ビープル』を書いた[14][15]。2018年にディディオはDCの「ダークマター」ラインの一環でジャスティン・ジョーダン英語版ケネス・ロカフォート英語版と共に『サイドウェイズ英語版』を立ち上げた[16][17]

2020年2月21日、ディディオは10年間務めたDCコミックスの共同発行人を退任した。会社側は人事異動の理由を公表せず、彼自身による決定なのか会社によるものなのかも明かさなかった。またこの前月よりDCは数人の経営幹部を解雇していた[18][19]。『ブリーディング・クール英語版』はディディオが解雇されたものであると報じた[20]

作品

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コミック

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テレビ

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  • リブート ReBoot (1997–1999) 第3シーズン、ストーリーエディター
    • "Where No Sprite Has Gone Before" (第29話) ギャヴィン・ブレア、フィル・ミッチェル、イアン・ピアソンと共同原案
    • "Number 7" (第30話)
    • "Return of the Crimson Binome" (第32話) ギャヴィン・ブレア、クリスティ・マークス英語版、フィル・ミッチェル、イアン・ピアソンと共同原案
    • "The Edge of Beyond" (第33話) ギャヴィン・ブレア、クリスティ・マークス、フィル・ミッチェル、イアン・ピアソンと共同原案
    • "Web Riders on the Storm" (第34話) ギャヴィン・ブレア、イアン・ピアソン、レン・ウェイン英語版、フィル・ミッチェル、マーヴ・ウルフマン英語版と共同原案
    • "Mousetrap" (第35話) ギャヴィン・ブレア、イアン・ピアソン、レン・ウェイン、フィル・ミッチェル、マーヴ・ウルフマンと共同原案
    • "Megaframe" (第36話) ギャヴィン・ブレア、キャサリン・ローレンス英語版、フィル・ミッチェル、イアン・ピアソンと共同原案
    • "Showdown" (第37話) ギャヴィン・ブレア、イアン・ピアソン、レン・ウェイン、フィル・ミッチェル、マーヴ・ウルフマンと共同原案
    • "System Crash" (第38話) ギャヴィン・ブレア、イアン・ピアソン、レン・ウェイン、フィル・ミッチェル、マーヴ・ウルフマンと共同原案
    • "End Prog" (第39話) ギャヴィン・ブレア、イアン・ピアソン、レン・ウェイン、フィル・ミッチェル、マーヴ・ウルフマンと共同原案
  • シャドウレイダース Shadow Raiders (1998–1999) レン・ウェインとの共同ストーリーエディター

参考文献

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  1. ^ Cramer, Karl (April 24, 2008). “NYCC: Rebooting ReBoot with Gavin Blair and Dan DiDio”. ComicMix. オリジナルのAugust 15, 2013時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130815011538/http://www.comicmix.com/news/2008/04/24/nycc-rebooting-reboot-with-gavin-blair-and-dan-didio/ May 17, 2012閲覧。 
  2. ^ Brice, Jason (October 11, 2004). “Dan Didio Named Vice President – Executive Editor, DC Universe”. Silver Bulletins. October 21, 2006時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月20日閲覧。
  3. ^ Weiland, Jonah (October 11, 2004). “DiDio named Vice President – Executive Editor, DC Universe”. Comic Book Resources. October 26, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  4. ^ DC Entertainment Names Executive Management Team”. SuperHeroHype (February 18, 2010). August 8, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  5. ^ Cowsill, Alan; Dolan, Hannah, ed. (2010). “2000s”. DC Comics Year By Year A Visual Chronicle. London, United Kingdom: Dorling Kindersley. p. 340. ISBN 978-0-7566-6742-9. "Publisher Paul Levitz stepped down, and co-publishers Dan DiDio and Jim Lee, along with DC Entertainment chief creative officer Geoff Johns, teamed up to helm DC Comics." 
  6. ^ Renaud, Jeffrey (June 18, 2009). “Dan DiDio Talks Wednesday Comics!”. Comic Book Resources. August 17, 2013時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  7. ^ Campbell, Josie (June 23, 2011). “DiDio & Giffen Transform OMAC”. Comic Book Resources. November 10, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  8. ^ Phegley, Kiel (November 10, 2011). “DiDio Takes 'Challengers of the Unknown' Into DCU Presents”. Comic Book Resources. February 29, 2012時点のオリジナルよりアーカイブFebruary 29, 2012閲覧。
  9. ^ Melrose, Kevin (January 16, 2013). “Dan DiDio, Jim Lee and DC artists to appear on Syfy’s Face Off”. Comic Book Resources. June 18, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  10. ^ Dan DiDio, Jim Lee and DC Entertainment's Stellar Talent to Guest Star on SYFY's Hit Competition Series Face Off”. DC Comics (January 16, 2013). June 18, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  11. ^ Nguyen, Minhquan (February 1, 2013). “Justice League Dark #16 – Review”. Weekly Comic Book Review. February 8, 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月20日閲覧。
  12. ^ "Heroic Proportions", Face Off, Season 4, Episode 2. Syfy, January 22, 2013.
  13. ^ Rogers, Vaneta (June 8, 2012). “DC Adds Four to New 52, Including DiDio's Phantom Stranger”. Newsarama. June 10, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。June 10, 2012閲覧。 “Written by [Dan] DiDio with art by Brent Anderson, The Phantom Stranger will spin out of the character's recent appearances in Justice League and DC's Free Comic Book Day story.”
  14. ^ Khouri, Andy (March 11, 2014). “O.M.A.C. Team Of Keith Giffen & Dan DiDio Reunite For Infinity Man And The Forever People”. ComicsAlliance. March 12, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月20日閲覧。
  15. ^ Keith Giffen Talks Forever People, DiDio Reunion, Tries to Break the Internet”. Newsarama (April 2, 2014). June 29, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  16. ^ Ching, Albert (April 20, 2017). “Full Details of DC’s New Dark Matter Line”. Comic Book Resources. June 14, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。
  17. ^ Holub, Christian (April 20, 2017). “DC Comics superstars unite for new Dark Matter line”. Entertainment Weekly. July 1, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ2020年12月20日閲覧。 “A teleporting teenager changed by the events of that book [Dark Nights: Metal] will go on to star in Sideways, which debuts in September. That book will be co-written by DC Publisher Dan DiDio and Justin Jordan and illustrated by Kenneth Rocafort.”
  18. ^ Ryan Faughnder (February 21, 2020). “DC Entertainment shakeup continues with the exit of co-publisher Dan DiDio”. February 22, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。February 21, 2020閲覧。
  19. ^ Rich Johnston (February 21, 2020). “Dan DiDio No Longer Publisher of DC Comics, As Of Today”. Bleeding Cool. February 22, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。February 21, 2020閲覧。
  20. ^ Rich Johnston (February 21, 2020). “So Why Did Dan DiDio Leave DC Comics Anyway?”. Bleeding Cool. February 22, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。February 21, 2020閲覧。

外部リンク

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先代
ポール・レヴィッツ英語版
DCコミックスの発行人
ジム・リーと共同

2010-2020
次代
ジム・リー
先代
マイク・カーリン英語版
DCユニバースの編集長
2002-2010
次代
エディー・ベルガンサ英語版
先代
カール・ケセル英語版
スーパーボーイ英語版』第3シリーズの脚本家
2002-2003
次代
n/a
先代
ピーター・トマシ英語版
アウトサイダーズ』第4シリーズの脚本家
2010-2011
次代
n/a